夫のマシュウです。
今回の和歌山旅行での最大の目玉は「熊野古道を歩くこと」です。
熊野古道と聞くと・・・
深い森や石畳の道を歩いて聖地を目指すという、現代社会の営みから隔絶されたような
何となく神秘的な響きがします。
平安衣装で歩く姿の女性が二人・・・そんな宣伝ポスターも目にしました。
古代の天皇や為政者も通ったという「平安の昔の空気感」を体験できるのではないか・・・
とはいっても山道なので、歩くには健脚なうちに限る!
さて、古道のどこを歩けばいいのか?
長短、難易度の高いいろいろなコースがあるようです。
私たちがコースを決めるのにひと悶着ありました💦
歩くといっても、疲れたくない?妻は「何キロ歩くの?」「あまり歩けないよ」
「疲れるのイヤだなー」と早くもけん制してきます。
今回は、我々の年齢からして「最初で最後の熊野古道になるはず」
なので、できれば「熊野三山」といわれるところは巡りたいもの。
それで計画した行程は、
★一日目は「熊野那智大社」を目指して「大門坂」を歩き「熊野速玉大社」を巡る。
★二日目は、バスで長距離を移動して「熊野本宮大社」を目指す。
これで熊野三山を制覇できるはず!?
いざ、熊野那智大社へ!
効率よく巡るため、前の晩は「那智勝浦」に宿泊しました。
そして翌朝・・・
バスの車内は、古道を歩く気満々?の方々が乗り合わせています。我らもがんばるぞー!😊
駅前から那智大社行のバスがおよそ40分おきに出ています。
歩き始めの大門坂バス停まで20分ほどと近く、以外と便利でした。
バス停にはトイレや休憩所もあり!
体調を整えて、いざ、出発!妻アンよ、覚悟~!😊
まさに熊野路は山の中・・・
左の脇道から大門坂に入ります。いい雰囲気です!
しばらく続く民家の一番はずれに平安衣装のレンタル店があります。
そこからいよいよ「大門坂の上り階段」が続きます。
妻はまだ「坂道の怖さ」を知りません💦
杉木立の苔むした石畳を歩き、いにしえに思いを馳せる我ら・・・
ピースサインする余裕たっぷりの妻アン・・・(この後?)💦
夫婦杉に触れてご利益をもらいました😊
多富気王子跡(たふけおうじあと)
「王子」というのは峠の神様に手向けをした場所ともいわれています。
中辺路(なかへじ)にある最後の王子跡です。
樹齢800年の楠大樹からもパワーをもらった妻(まだ余裕しゃくしゃく)😊
こんな坂はまだまだ序の口だよ!😊
途中にはバス路線と接する場所もあり、
そばに車を止めて熊野古道を写真に収める人もいました。
古道は続きます。
石畳であったり・・・
ひたすら石段であったり・・・
雨上がりなので足元が滑りやすく、転倒しないように注意しながら歩きます💦
妻「パパ~、いったいどこまで続くの~?大門坂は心臓破りだわ~」
私「もう少しだよ~」(ホントはまだまだ先ね)
このやりとりを何回繰り返したことでしょう。
ついには
妻「もう!パパの言うことなんか信じないよ~」👹
私「ううう・・・・」
踏破?
大門坂の石段は267段で延長約640mといわれていますが、ついに踏破しました!😊
ようやく頂上?いや大門坂の終わりです😊
「ひざがガクガク」しますが、熊野那智大社はまだまだ上・・・💦
ここから参道を上ります。
この建物の脇を抜けて・・・まだ先です。
さらに何段もの階段を上って・・・こりゃホントにキツイ!😭
熊野那智大社
ようやく「一の鳥居」に到着!はぁはぁ、ぜいぜい、息があがります💦
階段はまだまだ続きます💦
二の鳥居をくぐると、熊野那智大社本殿。緑に包まれた朱塗りの建物が美しい!😊
熊野の神様のお使いとされるヤタガラスの絵馬
「ヤタガラス」は導きの神様。願い事を成就に導くご利益があるとか。お参りします!😊
隣には「西国三十三所の第一番札所」の「那智山青岸渡寺(せいがんとじ)」があります。
「花手水」が出迎えてくれました。疲れた身体にホッ!ありがとうございます😊
早速、お参りします!
絶景の世界遺産
ここから、青岸渡寺「三重塔と那智の滝」が見渡せます。
若干の雨模様で、より神秘的に感じました😊
霧雨にけむる姿・・・「この景色が見たかったんだよね」と我ら大喜び!😊
さすがは世界遺産です!👏
三重塔から望む那智の滝
ここから・・・
つづら折りの道なりに降りていくと「飛瀧(ひろう)神社」です。
今度は下り階段。ひたすら滑らないよう足元を気にしながら降りていきます💦
見えてきましたよー!
ついにキター!那智の滝!😊
自然の豪快さと荘厳さに、思わず手を合わせたくなります。
熊野速玉神社へ
こうして、熊野那智大社をあとにして、ここからバスで紀伊田辺に戻り、
新宮行きに乗り換えです。
まさかのギブアップ?
熊野速玉大社まできたら、摂社である「神倉(かみくら)神社」に行くべし、
というガイドブックに書いてあるとおりに行動しようと!(素直なワタシ)
しかし、どうも山の上にあるらしいので、バスに乗る前に観光案内所の方に聞くと
「上れますよー!」
いとも簡単に返答するその言葉を信じた我ら(この後何が起きるか想像もしてなかった)💦
神社の石段のふもとに立てかけてある「注意看板」が目に入ります。これ、ヤバいかも?💦
高齢の方はダメ?バランス崩すと大けが?雨の日は滑りやすい?
事故、ケガ等発生しても・・・?
そんなに危ないってこと?
不安になりながらも、上ってみることに・・・何事もトライすることが大事!??
折から、女性が降りて来ました。
女性「途中の曲がるところまでは急階段ですが、そこまで行ければもう大丈夫ですよ!」
「そうですか。ありがとうございます」とは言ったものの結構な傾斜!💦
今日は雨上がりだし滑ったら危ないぞ!
手すりもありません・・・妻アンは杖を突きながらですが登りづらい!コワイ!😭
足元は滑るし、背中のリュックサックは重いし、
これ以上行くと、滑り落ちるかもしれません💦
先ほどの立て看板の注意書きが脳裏に浮かび、ビビりが急に大きくなります。
旅先で「救急車騒ぎ」は起こしたくありません。
私「もうここで引き返そう!」
「勇気ある撤退」を選択することにしました😢
が!
降りて来るのも大変危険です!妻が半泣きです💦
源頼朝が寄進したというこの石段
是非とも登って神倉神社に参拝したいと思いましたが
残念ながら100段ほどの所でギブアップ!😭
我らにとって「過去最強の恐ろしい石段」でありました(私見です)
もう二度と来ることができないであろう「無念さ」でいっぱいでしたが、
ところが!な、なんと!国道で「フォトスポットの看板」を発見!えーーーー!?
こうして遠くから仰ぎ見ることで、参拝したことにしましょうね!めでたし!めでたし!😊
またバスに乗り・・・
この日の最終目的である「熊野速玉大社」へGO!
深い緑の中に鎮座する本殿
しっかりとお参り!😊
その昔から「高貴な方々が参拝」されていたことが記録に残っているようです。
こうして、何とか熊野三山の2社をお参りすることができました😊
これから、新宮駅から和歌山まで「電車を乗り継いで4時間半」かけて帰ることにします。
長ーーーーい旅路です(^^)/