肝臓にこぶし大の腫瘍が出来た『叔母』のこと

夫のマシュウです。

妻アンにとって、かけがえのないたった一人の「叔母」が入院しました。

ご主人はとっくに旅立たれ、結婚以来、同居していた義母も認知症で施設に入所。

広い一軒家で病気とたたかいながら老ネコと暮らしていた叔母です。

その叔母は数年前から十二指腸にできたGISTという「腫瘍の治療」に取り組んでいます。

これまでにも腸閉塞などを起こし2回手術。生死をさまよいました。

それが術後1年して再発! 肝臓に転移!💦

そのため定期的に通院して主治医の診察を受け、

抗がん剤の経口投与による治療を続けてきました。

「高齢」のこともあり、

これ以上腫瘍が大きくならないようにとの願いを込めて服用していました。

どれが効くか「3種類の抗がん剤」を順番に試してきましたが、

どれも酷い副作用に悩まされ、目に見える「改善効果」がなかなか認められませんでしたので

今回、主治医の提案で「手術による回復を選択」しました。

叔母が手術を決意する前、妻は相談を受けていて、

電話で近況を聞くたびに「本人の意思の固さ」を確認して、最後は賛同しました。

叔母からは、もしもの場合のことも託されていて「覚悟」のほどが伺えます。

一人暮らしですから「身辺整理」ももちろん済ませてのことです。

先日、手術が行われ、

私たち夫婦と、他に地元に住む叔母の亡夫の兄妹2人も立ち会いました。

手術前日

夕方、叔母本人を交えて親族が先生から手術の「説明」を聞きます。

CT画像を見ると、画面の中央に「大きな腫瘍」が映っています(-_-;)

★腫瘍は1個ですが肝臓に癒着している様子

★場合によっては肝臓の一部を摘出して胆のうも摘出

★お腹を開いて、他に腫瘍の転移が認められれば、すぐに手術は中止

★肝臓にメスを入れるので出血が考えられ、その場合は輸血をすること

などの了解を求められます。

ただ、前日になって

38度の発熱があるので、熱が下がらないと手術できないこと。

その場合は、日をあらためての仕切り直しになることが新たな判断要素として加わりました。

私たちとしては、叔母の体力があるうちにと、

予定通りに手術が行われることを祈るばかり。

手術当日

手術は、お昼過ぎからです。

麻酔をかける前に、妻アンはじめ親族たちが「頑張れー!」のエールを送ります。

看護師に付き添われて、

歩いて手術室の前にやってきた叔母はガッツポーズで声援?に応えます。

「おおー!余裕あるー!」(笑)

そしてドアの中に消えてゆきました。

手術は夕方の5時半くらいには終わる予定です。

その間、お昼ご飯を食べてエネルギーを補充することとします。

待つ時間は長い!

順調に進んでいるんだろうか?

他に転移しているとなると、すぐに手術は中止だから、早く連絡が来る。

手術が始まって2時間経ったぞ!

連絡が来ないということは、順調に進んでいるということか?

頭が巡ります。

しかし、手術終了の予定時間が過ぎても連絡が来ません。

家族待合室では「時間かかってるねー」「難しい手術だものね」

あれこれ憶測が飛びます。

終了予定時間を1時間以上過ぎた頃、手術は無事終了!

執刀医の説明があるというので、手術控室に入りました。

ホワイトボードに手術経過を書いて説明してくれます。

★腫瘍は予定通りとれたこと。その大きさに一同、息をのみました(-_-;)

★腫瘍の腹膜播種は見られなかったとのこと

★胆のうを摘出したこと

★輸血をしたこと

★胆汁漏れ、出血監視のためのチューブを埋め込んでいること

★回復までに約3週間の入院が必要になることなどの説明がありました。

手術後の経過

手術場からストレッチャーに乗って出てきた叔母は、まだ麻酔から覚めやらない様子。

付き添いのみんなからの呼びかけに、かすかに瞬きのしぐさを見せるだけ。

そのまま病室に運ばれていきました。

翌日、従弟がナースステーションに電話で確認したところ、

麻酔から覚めた叔母は痛みを訴えていたそうです。

さらにその翌日からは、歩行訓練のリハビリにも取り組み始めたようで、

順調に回復している様子。

まずは一安心!(^^)/

妻も「まだまだ元気でいて欲しい」と願うばかり・・・

このご時世なので、リモート面会しか出来ませんが、

また会える日を心待ちにしています。

私たちは、当初、手術に臨むという叔母の年齢のことを気にかけましたが、

「絶対に負けない!絶対に治す!」という強い精神力に脱帽しました。

叔母のような生き方を見習わなくては・・・

妻と顔を見合わせました。

それにしても、難しい手術をこなしていただいた主治医の先生に心より「感謝」です!

ありがとうございます!!(^^)

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