父親の「運転免許証」返上の説得に、妻に白羽の矢が立ったが??

夫のマシュウです。

親が元気なうちにやっておくことで、大事なことがありました。

それは、「高齢な親の運転免許証の返上」です。

最近、ニュースを見ていて、高齢者の運転する車による交通事故が多いことに驚きます。

ブレーキとアクセルを間違えたとか、

高速道路を逆走したとか、

このようなことで人身事故を起こされでもしたら、身内でも責任を負いきれません。

ドライブ好きの父親

私の父親も、昔、車を運転していました。

ドライブが好きで、母親と遠出をしては、道の駅で買い物をしたり、大好きなソフトクリームを食べたり、それなりに楽しんでいるようでした。

そのような父親を見ていて、ひとつ不安がありました。

いつまで運転できるのだろうか?

もう、90歳近くなるけど、大丈夫??

いつか事故など起こさないうちに、運転免許証を返上してくれないだろうか?

私たち夫婦も、帰省のたびに、母親にその心配ごとを打ち明けていました。

母親も、実は心配していました。

近所に住む高齢者が自損事故をおこしたが、自分がどのような運転をしていたか、

はっきり覚えていなくて、判断力が鈍っていたようだとのことでした。

そのようなことになる前に、免許証を返上してほしいのだが・・・という

母の想いを聞きながら、

父親の運転は後続車に抜かれることはあっても、抜き返すようなことはしないが、

判断力も鈍ってきているので、いつか事故を起こすんじゃないかと不安はつきまといます。

ただ、周りでも心配しながら、直接言いにくい状況もあります。

好きな運転を取り上げるのですから・・・

妻が説得工作を?

そんな時、母親が妻アンに向かっていわく、

「嫁さんの、あなたの言うことは聞くんじゃない???」と

お鉢が回ってきました。

妻も説得工作を巡らせたんですが・・・

なかなか、面と向かって言えることではありません。

帰省のたびに、海や山にドライブに連れて行ってもらってたのですから・・・

思わぬ決心

父親の免許更新の日が近づいてきました。

ある日、眼鏡屋さんで、新しい眼鏡を作ろうと視力検査をしてもらったときに

眼鏡屋さんに「今回の免許更新は難しいんじゃない?」

と言われた「この一言」が効きました!

眼鏡屋さんから帰ってきた父親は、「もう目が良くないから、免許更新はダメだろうって

言われたから、もう運転やめるわ」と母親に告げたそうです。

その後、警察署に行って、免許証を返還してきたとのことです。

まもなくして、父親から私に電話がありました。

電話口で「もう、運転できなくなった・・・」と泣いているではありませんか。

父親は、その後も、家に遊びにやってくる来る知人の前で「もう、運転できなくなった。

足がなくなった・・・」と泣いて話していたということです。

父親は自分で納得の上で、決断したのですが・・・

免許証が無くなった「喪失感」はとても大きかったようです。

身近にいる家族が、なかなか父親に言い出せなかった「免許証返上」は、

他人である眼鏡屋さんのひと言のおかげで、あっさりと解決!!! 一同、安堵しました!

妻アンも「イやな?お役目」から解放され、めでたし!めでたし!

その後の父親

運転しなくなってから、めっきり外へ出ることは少なくなりました。

比例して、足腰がめっきり弱くなりました。

そうこうするうちに、介護申請で、要支援1の認定で、手押し車のシルバーカーを借りるようになりました。

そうです、新しいマイカー登場です!

足腰が弱くならないように、この手押し車を使って町内を歩くように、ケースワーカーさんの指導があったようです。

また、遠出の場合は、タクシーを利用することがもっぱらとなりました。

スーパーでの買い物、銀行や郵便局での手続き、通院などのときは、電話一本でタクシーを呼び、運転手さんからもトランクへの手押し車の出し入れで親切にしてもらえることで気を良くし、ちょくちょく利用していました。

とにもかくにも、移動手段が確保できていることに、納得していた父親です。

遠くに離れて住む親の「心配事のひとつ」がなくなりました。

自分が事故にあうことはあっても、事故を起こす側にならなくなったことに安心しています。

このようなきっかけでの免許返上もあるのですね。 眼鏡屋さんに感謝です(^^)

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