入院している両親の高額療養費が返ってきた

夫のマシュウです。

遠くに離れて住む実家の両親が2月から3月にかけて相次いで入院して、はや5カ月になります。

両親の入院費用は、私が代行して支払いの手続きを行うことにしています。

父親の通帳を預かっていますので、そこから支払うようにしていますが、窓口負担が医療費の1割とはいえ、毎月二人合わせて二十数万円の出費は結構重いものがあります。

確か、高額の医療費を支払った場合に、所得税の控除はできたと思うが、医療費が直接返ってくる仕組みはなかったのかと思っていたら、病院の窓口で、高額療養費が支給される制度についてパンフレットをいただきました。

一定限度を超えた医療費について返ってくる仕組みがあることはわかりました。

じゃあ、どのような手続きをすればよいのだろうか?

その後、毎月のように、窓口で入院費の支払いをして、いつになったらどの程度の支給を受けられるか、その時を首を長くして待っていました。

最初の高額療養費の支給通知が来た

先日、両親の3月分の高額療養費の支給通知を受け取りました。

二人の「後期高齢者医療給付支給決定通知書」には「高額療養費」として、

思ったより少ない金額が記載されていました。

思わず叫んでしまいました「こんだけ~!?」

高額療養費制度について

高額療養費の仕組みは、1日から末日までの1カ月の間に支払った医療費の自己負担額が、その人の該当する区分の限度額を超えた場合に、超えた額が高額療養費として支給される、つまり戻ってくる制度です。

高額療養費の制度があることは、病院の窓口でもパンフレットをいただいて見ていましたので知ってはいましたが、そこには診療した月から3,4カ月後に高額療養費を申請するためのお知らせがあると記載されていましたので、今か今かと待ち続けていました。

当方からアクションを起こさないと、手続きしてくれないのでは?とも勘ぐってみたりしました。

それが、ようやく支給通知書として送られてきたんです。

通知を受け取ったのが6月の末になっていましたので、なんで今頃と思いましたが、おそらくは、医療費の支払いに対するチェックもあることですから、事務処理の時間が必要だったのでしょう。

時間がかかるのはやむを得ないとして、実際の戻り額が意外と少なかったんです。

高額療養費の支給

厚生労働省の後期高齢者医療保険制度の見直しに関するパンフレットに記載されている、私の両親が属する、窓口負担が1割に該当する「一般」の上限額は、世帯ごとに外来と入院合算して「57,600円」となっています。

単純に考えると、両親の1カ月の入院費用から57,600円を差し引いた金額が戻るはずですが・・・

ここで気を付けなければならないのは、この医療費には、入院の食事代や保険の適用にならない差額ベッド代など支給の対象とならない費用項目があり、これらの自己負担も結構あるということでした。

(だから、今回の戻りも少なかったのかも・・・)

この高額療養費の支給については、過去12カ月に3回以上、世帯(実家の例であれば両親2人分)で高額療養費の支給を受け、4回目以降の支給に該当する場合は44,400円になるということです。

まだ、入院したばかりの3月の療養費の支給でしたので、入院から5カ月経った現在、4月以降の高額療養費の支給がどうなるか気になるところです。

高額介護合算療養費について

ところで、同一世帯内で、1年間に支払った後期高齢者医療制度の医療費と、介護保険の自己負担額の合計が、その人の該当する区分の限度額を超えた場合は、その超えた額が後期高齢者医療制度と介護保険から支給されることとなります。

これを「高額介護合算療養費」といいます。

この場合の年額の計算は、その年の8月~翌年7月の期間を1年として計算します。

私の両親の区分は「一般」ですので、年額56万円が上限額となり、これを超えて支払った分が返ってくることになります。

年金生活の両親が入院した場合、かかる医療費と年金額についてどうバランスをとれるのか、高額療養費がどこまで家計の支えとして機能できるのか、次はわが身のこととして、見ていくこととしたいと思います。

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