『亡き父親との会話』?

夫のマシュウです。

先日の記事で、私たちがマンションに移住してからというもの、

部屋の窓をとおして「目の前に広がる空や雲の美しさ」を毎日感じながら生活していることを報告させていただきました。

戸建て住まいのときには、あまり意識しなかったことです。

実は・・・

この記事に、いつも本ブログにお付き合いいただいてるジェリーさんから

「観天望気」という言葉にかかるコメントをいただいて、

妻アンは今は亡き父親(私にとって義父)のことを思い出したようです(^^)/

義父は山登りが大好きで、その昔、国体の北海道代表にも選ばれたほどの人!

夏の間は、自宅から毎日のように近くの標高800mほどの山に登り続けるという

地域の有名人でもありました。

冬は山スキーに興じ、寒い冬が大好きだというほどの、私たちに言わせると変人?でした。

(妻アンよ、ごめんね)

ところが・・・

娘である妻は、山登りにはとんと興味がありません。

なので、山登りなぞに付き合うわけもなく、

義父にとっては、さぞかし淋しかったに違いありません。

私もどちらかというと、インドア派ですから、義父と山の会話をしてもかみ合いません(^^;)

ただ、相槌を打つのみ!(笑)

それでも昔、義父と妻アン、私、そして小学1年の子供と計4人で

山小屋に泊まり込みで山登りしたことが今では良い思い出になっています(^^)

夕方にはバーベキューをしたり、山小屋で多くの人と雑魚寝をして朝を待ちました。

翌朝、互いに声を掛け合いながら、細くて急な山道を登り、

汗びっしょりになり、息をハアハアさせながらも、

頂上に立って360度見渡したときの達成感は忘れえぬひとコマ!(^^)

青空のもとで、遠くの山々の名前を教えてくれた義父。

そのときの写真を見ても義父は満足げな表情です。

私の子供が、達成感の得意満面でポーズをとっていたのが昨日のように思い出されます。

下山途中、自然の移ろいや天気の話もしましたね。

ただし、山登りしたのはこの一度だけでした。

数十年経ち・・・

認知症を患い、グループホームに入所した義父と会うたびに、

私たちは、得意満面に話す義父の「山登りにまつわる思い出話」に耳を傾けていました。

部屋の窓越しに「今日は北風が吹いているから雪になるかなー?」

「あぁ、山登りがしたいなー。山スキーもしたいなー」

しかし、既に足腰が弱り、義父の「願い」をかなえてあげることは出来ませんでした。

思い起こすと、妻アンは義父と「天気の話」をよくしていましたっけ。

もしも・・・

義父が健在で、このマンションに一緒に移住していたなら、

のんびりと、娘(アン)と、日がな一日リビングの窓から外の景色を眺め、

★あの雲は○○雲って言うんだよ

★遠くの山の頂に雲がかかっているから、これから天気は崩れるかもしれないな

などと、問わず語りに妻に説明していたんじゃないかと思うときがあります。

義父は遠い空へと旅立って行きましたが、

今は、妻が空を見上げ、楽しそうに先日届いた「雲」の本を開きながら、

父親に語り掛けている???

そんな妻の姿を、義父の遺影がそっと見守っています・・・☆

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