『森さん』の女性蔑視発言がもたらしたもの

夫のマシュウです。

毎日、食事どきはテレビを見ながらというのが我が家の習慣・・・

今や、そのテレビのワイドショーのトップニュースを飾るのは「森発言問題」です(^^;)

どのチャンネルを回しても(表現が古い?)、

森喜朗五輪組織委員会会長の「女性蔑視発言」釈明記者会見の逆切れの様子が映し出され、

世の中の「女性を敵」に回してしまったような感があります。

それが周り廻って、会議で黙って聞いていた委員にも余波が・・・

日本のように「男尊女卑」の考えが残る社会で、

大した大ごととして捉えない?風潮にとっては、

欧米のような女性の権利に敏感な社会の反応に戸惑ってさえいるかのような感を呈していますが、

「女性蔑視」「女性差別」の感情は、

森さん個人というより「日本社会に厳然としてある問題」でもあります。

ある意味、西洋の考え方によって文明開化?を迫られているようで、

「外圧に弱い日本」が垣間見えてくるようです。

森さんはオリンピックの予算獲得に貢献したとか?開催準備に尽力した?

という論調がありますが、それとこれは別問題!

辞めれば一件落着?ちょっと違うかな?

日本社会の「構造的な問題」があるような気がします(^^;)

暇なものですから、

そもそも「オリンピック憲章とは何か?」をこの機会にひも解いてみました。

東京オリンピック開催の意義に「コロナに打ち勝った証としての・・・」というのがあるようですが、オリンピックは決して国威発揚の場でもない、ましてや金儲けの場でもありません。

企業には存在意義を定義する「企業理念」が必ずあるように、

オリンピックにも「理念」があり、日本語で「オリンピズムの根本原則」と訳されているようです。

以下に抜粋すると、

「オリンピズムはスポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するもの」とあります。

さらに、

「オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を目指すために、

人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。」

として、

「スポーツをすることは人権の1つである。すべての個人はいかなる種類の差別も受けることなく・・・」と続き、

そして「オリンピック憲章の定める権利および自由は人権、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的・・・などの理由によるいかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない」

と、あらゆる「差別を否定」することに立脚しているのです。

そんな根本原則に照らして、森さんの矜持とは何だったのかな?(^^;)

国別の『男女平等度ランキング』という指標があります。

経済・政治・教育・健康の4つの分野において、

社会進出や政治参加などに「男女の格差」をどの程度埋めているかを調査し、

男女間の平等度を表したものだということ。

「2019年度の世界153カ国のランキング」を見てみました。

普段こういう指標を目にすることはないので良い機会になりました(^^)/

1位はアイスランド、2位はノルウェー、3位はフィンランド

北欧の国々は男女平等だとは聞いていましたから驚くことはありません。

では、日本の順位は・・・一覧票をスクロールしてもなかなか出てきません。

アジアではフィリピンが16位で一番上、

ラオスが43位、そして50位にバングラデシュ、

54位にシンガポールと続き、75位にタイ、79位にモンゴル・・・

日本は、なんと121位でした!

中国の106位、韓国の108位にも負けています。

下から数えた方が早いとは・・・こんなに男女平等が遅れていたなんて驚き!!💦

そんな国が、あらゆる差別を否定するオリンピックをやっていいのか?

オリンピック精神に則ると、男女平等度なども選考基準の一つに考慮して

開催国・開催都市を決めるのが良かったんじゃないか?という疑問も・・・(^^;)

今回の森さんの失言?で、

辞任を求めるだけの大合唱に加わるつもりはありませんが、

オリンピック憲章なんて読んだこともありませんでしたし、

社会や政治への女性の参画についてのランキングも知りませんでしたので、

あらためて考える機会を与えてくれたことには感謝します(^^)/

ところで、

我が家では、日本の伝統の?「男尊女卑」なんて考えは通用しません(笑)

★どちらが体力があるか、ないかで、力仕事の分担が決まります。

★背が高いか低いかで、洗濯ものを干す人(高いところは私です)が!

★料理が上手か下手かで、作る人(妻です)と食べる人が決定!

★どちらが怖がりか?で虫を退治する人(妻です)が決まります!

我が家はこれらの総合力?で役割と力関係が決定されますから

オリンピック憲章は適用されません(笑)

あ!!

いいアイディアを思いつきました!

森さんにはその政治力?を駆使していただく場として、

日本の「ジェンダー問題」に取り組み、『男女平等度ランキング』をせめて「アジアで一番」に引き上げていただく?というのは如何でしょうか?(^^;)

世の中には森さんのように強い男子ばかりじゃないので、

「家庭男子の地位の向上」にも尽力をお願いします!!

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