いよいよ終の棲家になるのか、「特養」に移る手続きをしてきました。

夫のマシュウです。

遠く離れて住む父親が、心不全と肺炎のため緊急入院して治療に励んでいましたが

闘病2カ月を経て回復し、このたび退院となり、かねて予約?していた特別養護老人ホーム(「特養」)へ移りました。

ゆくゆくは「特養」への「入所」をお願いしておりますが、今のところは満床ということで、「特養」に併設されている「短期入所生活介護事業所」の「ショートステイ」を利用するというかたちになりました。

今回、この手続きに関し、「地域包括支援センター」と「特養」のそれぞれの「介護支援専門員」の方に大変お世話になりました。

ここでは、それぞれの役割について整理したいと思います。

地域包括支援センターの役割

高齢化などで介護や支援が必要になったとき、まずは地元自治体の「地域包括支援センター」に相談することになります。

また、自治体には「社会福祉協議会」という組織もあります。

地域包括支援センターの活動については「介護保険法」に基づき、社会福祉協議会の活動については「社会福祉法」に基づき運営されていますが、社会福祉協議会が自治体から地域包括支援センター業務を受託して運営しているので、実務レベルでは地域包括支援センターと社会福祉協議会の活動は一体とみなすことができます。

社会福祉協議会の主な事業のひとつの「在宅福祉事業」のうちの、「居宅介護支援事業」を居宅介護支援事業所の介護支援専門員(ケアマネジャー)の方が担い、介護保険サービスを利用するのに必要なケアプランの作成・手続きなどのサポートをしてくれるという仕組みになっています。

さかのぼれば、両親の介護について一番最初に相談したのは、地域包括支援センターのケアマネジャーさんでした。主に在宅での自立支援サービスについて、ケアプランなどを立てていただき、ホームヘルパーさんの派遣などのサービスを利用しました。

両親が入退院を繰り返すようになり、自宅での一人での生活が困難になって、いよいよ今回の、退院後の「短期入所生活介護サービス」を受けようということになると、居宅介護支援事業所のケアマネジャーさんの出番です。

ケアマネジャーさんに、「短期入所生活介護事業所」での居宅サービス計画を作成していただき、身の回りの介護サービスの内容を記した「サービス利用票」に基づき、サービス利用日数に応じた利用者負担額が決まります。

父親の場合は、概ね1カ月30日の利用で、約10万円といったところでしょうか。

実際の生活面におけるサービスは、「特養」の職員が担ってくれます。

「特養」の役割

私の父親が今回利用する「ショートステイ」は、正式には「短期入所生活介護」といい、

「特養」に併設された「短期入所生活介護事業所」というところで介護サービスを受けることになります。

つまり、「特養」は、本来の老人ホームとしての「生活」する「施設」という位置付けですが、ほかに、介護計画に基づき、居室を利用し生活全般にわたる援助や機能訓練等のサービスを提供する「事業所」を併設しており、今回、ショートステイのサービスを受けられるということになったのです。

実際の入浴、食事、排せつなどの世話は、「特養」の介護職員の方のお世話になります。

「特養」には専属の介護支援専門員がいて、生活全般の支援についてケアプランの作成から介護サービスの提供までの責任を持っています。

私の認識がちょっと違っていました

私に認識としては、「特養」のサービスのなかに「入所」と「ショートステイ」があると思っていましたが、そうじゃなくて、「特養」という終の棲家として入所する老人ホームという「施設」と、「特養」に入所するまでの間、「短期入所生活介護」という言い方の「ショートステイ」により介護サービスを受ける場所が「事業所」とよばれるところで、たまたまなのか、同一施設内にあるということでした。

地域包括支援センターが介護に関する相談から始まり、どこかの施設のお世話になるまでのすべての窓口であり、出口だと思っていましたが、実は介助や介護のレベル、サービスを受ける場所や内容によって担当する部署が違ったり、それぞれの専門知識を持ったケアマネジャーの方が担当するという分業のしくみを知って驚いた次第です。

親と遠く離れて住む家族にとって、こうした「介護支援専門員」の方々の連携により、私たちのストレスを高めることなく、終の棲家を用意できたことに感謝しています。

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コメント

  1. ito jigyou より:

    マシュウさん、こんにちは。
    私の母親は92歳で、田舎で兄夫婦と暮らしています。耳がちょっととおくなりましたが、ほぼ?元気です。マシュウさんの介護についてのブログを拝読すると、田舎の兄
    夫婦の今後の大変さも気になり、果たして自分は何をどの様に支援できるかを考えて
    しまいました。子供達には迷惑はかけたくないと思っていても、かけるんだろうな。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      ito jigyou さん。コメントありがとうございます。マシュウです。私は長男なのですが、両親は、自分たちに何かあった場合は長男の言うことを聞くようにと兄弟たちに言ってましたので、私の責任で手続き等をしていますが、長男としての気は使いますね。親に起こっていることはいずれは自分に起こることなんですよね。
      itoさん、こんにちは♪いつもコメントありがとうございます(^^)
      夫を見ていると、長男としての大変さ?を感じますが、何とか頑張ってくれてます(^^)
      実は、私も長女なので責任重大?ですが、夫は私の親のことも、いろいろと協力してくれるので
      私も長男の嫁として「がんばろう」という気持ちになれるんですよ♪
      今日も、グループホームに居る私の父親の面会に一緒に出掛けてくれました。6年間、ほぼ毎週のことで
      本当にありがたく思います。