奈良の旅、いきなりメインの『正倉院展』から始まった!

夫のマシュウです。

新型コロナの感染流行も落ち着き傾向になったせいか、

南下する紅葉前線を求めて「旅行ブーム」の様相・・・

妻「どこか行きたいね~」

久しぶりに奈良へ

私たち夫婦の旅は、基本的にまだ行ったことのない土地を巡るのを優先していますが、

特に、京都、奈良は奥深く、毎年のように行きたい所です。

しかし、奈良は広くて、見たいところも点在しているので、数年に一度の訪問。

であれば、きちんと計画的にプランを作って行けばいいのですが、

そこは「思い付き」を大事にするアバウトな性格の我ら!(^^)/

先日、たまたま新聞広告を見ていると、

奈良博で開催中の『第73回正倉院展』がもうすぐ終了するというので、あわてて妻に提案!

そうだ!奈良に行こう!・・・とノリで決まった旅です😊

実は・・・

ここ札幌の道立近代美術館でも『よみがえる正倉院宝物展』が開催されていたのですが

技術伝承などの目的で、人間国宝の名工たちによって再現されたモノ。

興味はありましたが、できれば「本物」に触れたいということで見送った経緯がありました。

なので、今回の奈良旅行のメインディッシュ?は『正倉院展』!

コロナ禍もあり「入場制限」されていて事前に入場券をネットで予約購入!

奈良入りした「その日」に行くことにしました。歴女の妻アンは大喜びです😊

久しぶりの奈良

3年前に訪れたときは、雨の東大寺の門前で大量のシカに囲まれ、フンの臭いに辟易し、

大仏さんを見ずに早々に退散した苦い思い出があります(^^;)

その時以来の奈良入りです。

シカたちは相変わらず、観光客目当てに近寄って来ます。

怖がり妻アンはシカが苦手!💦

フレンドリーすぎるシカを「しかと」しながら?

「ごめんね~。お煎餅はないの」と言いながらすり抜けていきます。

でも、やっぱり奈良の景色には、シカが良く似合うね!😊

『正倉院展』はこちらの新館が会場です。

早速、シカさんに歓迎されました。ありがとね!😊

入場口に近づくと長い行列・・・次から次へと人が集まってきます。

毎年、この時期に開催されている『正倉院展』

今年も宝物55点が公開されるといいます。

これを楽しみにして、奈良に通われている方も多いと聞きますが、私たちは初めて!

出展される宝物が多いので、ほぼ10年は、同じお宝に巡り合うことはなさそうといいます。

毎年通っても10年じゃ見切れないということか?

あと、何回来ることができることやら・・・(^^;)

東大寺を建立した「聖武天皇と光明皇后の遺物」が公開されています。

今年の目玉は、懸垂幕(右側2番目)にも用いられている丸い形の

「螺鈿紫檀阮咸(らでん したんの げんかん)」という「弦楽器」です。

展示品を見ましたが、ヤコウガイに彫刻を施した輝きが素晴らしい!

聖武天皇が弦をつま弾いていた姿を思わず想像してしまいます😊

もうひとつ、懸垂幕に写ってますが「尺八」も!

聖武天皇が目をつむって首を振りながら吹いていたのでしょうか。

あぁ、そのお姿、またまた想像しちゃいます♪

きっと音楽好きだったのですね😊

さらに、蓮華型の香炉台「漆金薄絵盤(うるし きんぱく えのばん)」

極彩色に彩られた蓮の葉が風に揺れながら、お香を楽しんでいたのでしょうか。

なんとも風流な光景をイメージします。

他にも、大仏さんの開眼法要で献納された「ガラス器」など、

中近東の国とのシルクロードを介した交流をほうふつとさせる品々も展示されていて、

見入ってしまいました。

さらに、光明皇后が筆をとった「書物」も公開されていて、文字の美しさにウットリ!

間違った文字を上から直すという大胆な面も垣間見られ、皇后さまが身近にも感じられます😊

「あぁ、来てよかった~」と妻アンが何度もつぶやきます。

「いにしえ」の世界に思いを馳せながら正倉院展を後にしました。

と、出口に差し掛かったところで・・・

「お兄さん!お姉さん!」と呼び止められました。

「えっ?私たちのこと?」

「そうですよ~。記念に写真一枚いかがです?無料ですよ」

「タダなの?じゃあ撮ってもらおうかなー」

概ねこのようなやりとりの末、カメラの前に立った我ら。

アンも「お姉さん」には弱いものねー(笑)

タダだと言われていただいた写真(左下)に映った我らの小さいこと!

これじゃ誰だかわからない?💦

大きい写真は1枚1,300円!

じゃあ、1枚買って行こうかな?と相成りました😊

こんな商法?にひっかかるのも正倉院展に来た記念!? まっ、いいか!(笑)

でも、タダより高いものはないよね!💦

さて、この日は・・・

「若草山夜景観光バス」が運行されるといいます。

偶然、奈良交通バスのホームページで見つけました。この機会を逃がせません😊

人気のツアーらしく、臨時便も含めてバス3台が並んで走りました。

つづら折りの道を何度も折り返し、ときに市街地を見下ろしながら、

徐々に山頂へと近づいていきます。

山頂は、ひんやりと空気が冷たく感じます。

駐車場からは徒歩で! 山頂までもう一息!

仲間とはぐれてしまった仔鹿のようで、鳴き声が悲しく林の中に響いていました。

若草山・山頂

すでに多くの人が、西の山並みに沈みゆく陽を追いかけてシャッターを切っています。

奈良市街地の黄昏

緑の森の向こうに見えるのは興福寺の五重塔と中金堂でしょうか。

夕陽を楽しむヒトと、草をはむシカ。

それぞれ何を想う?

沈む夕日とススキの穂

ここまではよかったのですが・・・

このあと黒い雲が上空を覆い、気温が一気に下降!寒い~!💦

雨がぱらつきはじめたので、早々にバスに退散!

夜景はあいにく目にすることができませんでした。 ガックリ!😞

でも、次回リベンジの「ネタ」ができました。

こうして、奈良旅一日目が無事終わりました😊

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コメント

  1. ジェリー より:

    こんにちは ジェリーです。
    わーい!「奈良旅」レポート楽しみに待っていましたよー

    初日から いきなりステーキ! メインディシュの「正倉院展」でしたか!?
    歴史本や教科書でおなじみの あの宝物やこの宝物が目の前に..ポン!ポン!ずらり。
    ジェリーも行きましたが 想像以上に凄かった.. ホント感動しちゃいましたよ。

    千何百年の時を経て 良くぞここまで残して下さいました! 聖武天皇・光明皇后さま・歴代正倉院のみな様に ジェリーは感謝の気持ちが湧きました。

    さてさて..ところでお二人の今回の旅は「奈良」。「奈良」と言えば目に浮かぶの「大仏」と「鹿」です。 そう! 何時も動物たちに大変好かれてしまうアンさんの 「鹿さんグルグル巻き」写真が掲載されてない..? う~ん..ジェリーはとっても残念ですよー うふふ..見たかったな~

    • ともに白髪の生えるまで より:

      ジェリーさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      「正倉院展」は思いつきで初めて行きましたが、素晴らしかったですね。
      聖武天皇がお使いになったものや光明皇后の直筆など
      歴史を目の前に見られて感動しました!(^^)
      東大寺で普段使いしていたものまで、千年たつとお宝になるのですね。
      もしかして私の持ち物も千年後にはお宝?(笑)
      ジェリーさん、こんにちは。アンです(*^-^*)
      ジェリーさんも今回の正倉院展にお出掛けされていたのでしょうか?
      すごい人出でしたね。
      歴史大好きおばさんは、もう天にも昇るような時間でしたよ(^^♪
      そうそう、シカさんには参りますよ~。
      フレンドリーすぎるんですもん!(笑)
      お煎餅をあげていた修学旅行の小学生たちもキャーキャー言いながら
      追い回されていましたっけ(^^;)
      広島の宮島でもシカに遭遇して泣きそうになりましたし、
      うえ~ん!もう、イヤ~!(笑)
      あ!シカさんは「神の使い」ですからイヤだなんて言ったらダメですね。
      罰が当たる!取り消しまーす(*^-^*)

      • ジェリー より:

        そうですそうです..マシュウさんの大切になさってる蔵書や服・普段使いの品々も千三百年の時を経て保存できれば・・きっと「マシュウ院宝物」として公開出来るかも?..カモカモさんですね!?

        アンさん、ジェリーは2019年秋 東京国立博物館開催 天皇陛下御即位記念特別展の「正倉院展」へ行きました。38年ぶりの東京開催とあって当日の入場行列が1kmの大行列! 数百人単位のグループ別入場でしたよ。人!人!ひとですごかった~

        螺鈿紫檀五弦琵琶..拍瑠璃椀..平螺鈿背八角鏡..蘭奢待までetc. 生涯で一度はこの目で見たかった正倉院宝物を ぜ~んぶ見ることができ とても嬉しかったです!

        うふふ・・歴史にそこまで興味がなく「人」にも「鹿さん」にも囲まれやすいトモさんは事前にもう断念・・お土産いっぱい買って来たので喜んでましたけどね~。

        • ともに白髪の生えるまで より:

          ジェリーさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
          蔵書はすでに日焼けした古本が多いのですが
          「マシュウ院宝物」になるよう大事に保管します(^^)/
          さすが!東京は特別展が開催される機会があっていいですね。
          観に来る人も多いですが・・・(^^;)
          ジェリーさん、こんばんは。アンです(*^-^*)
          東博でご覧になっていたんですね~。
          今回、数々のお宝を見ることが出来てホントに嬉しかったです。
          それにしても、素晴らしい工芸品を作った当時の職人さんはすごい!!

  2. 千沙 より:

    マシュウ様、アン様

    私は東京住まいですが、お二人が本州にいらっしゃるのが何かこう、嬉しいです!
    奈良はいいですね!日本の原風景を楽しめます。梅原猛さんや井上元彦さんの本を持参して訪れたいです。
    楽しんでくださいね!

    • ともに白髪の生えるまで より:

      千沙さん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      奈良の旅は天候にも恵まれ楽しい時間を過ごすことが出来ました。
      梅原猛さんの本も「聖徳太子」の「憲法十七条」の巻しか読んでなかったので、
      今度全巻読んでみようと思ってます(^^)
      千沙さん、こんにちは。アンです(*^-^*)
      奈良は大好きなところなんですよ。
      今回、たまたま聖徳太子の関連本を読んでいたところ、
      マシュウから奈良へ行こうと誘われ?一発OKの返事!
      歴史が深く、いろいろ想像しながら旅をするのが楽しいですね。
      京都や鎌倉も大好きで、
      私、自称「古都好きおばさん」であります(笑)