夫のマシュウです。
2019年の新春の国民的?スポーツイベントの「箱根駅伝」は、
みんなが予想していた青山学院大学の5連覇を阻んだ「東海大学の初優勝」ということで終わりましたが、
いまだ興奮冷めやらずで、テレビやラジオでの論評が続いています。
我が家の新年も、1月2、3日の箱根駅伝をテレビ観戦することで始まります(^^)
といっても、根っからの駅伝ファンじゃなかったのです。
でも、その昔、早稲田大学の瀬古選手が中村清監督のもとで活躍したことはテレビのダイジェスト版を見て知っていました。ちょっと古い?(今年のテレビ中継の解説で出ていたものですから、思い出しました・・・)
私たち夫婦は、マラソン観戦も好きですので、瀬古選手は「悲運のマラソンランナー」でしたが、いつか箱根駅伝から東京2020で活躍するマラソンランナーが出てほしいと願っているのです☆
駅伝好きになるきっかけ
2009年の箱根駅伝での5区の山登りで、「東洋大学」の1年生だった「柏原竜二選手」の疲れを感じさせない激走に感動したのが最初でした(^^)
このとき、「山の神を超えた」といわれ、5区を制する者は「山の神」といわれるんだと思ったものでした。
箱根駅伝ファンの方から言わせると、そんなこと誰でも知っているといわれそうですが、
このときが私たち夫婦にとっての本格的な箱根駅伝のテレビ観戦デビューでした。
翌2010年でも5区で6人の選手をごぼう抜きするという足腰の強さをアピールするような派手な印象を植え付けられ、マラソンに転向したらすごいだろうな!という期待を抱かせたものでした。
このときが、東洋大学の2連覇だったんですね。
青山学院大学の台頭
さらに、箱根駅伝好きにしたのは、2015年に「青山学院大学」が
奇跡の「初優勝」したときからでした。
他の大学の監督にはない、原晋監督独特の「ワクワク大作戦」というキャッチフレーズが
新鮮で、一躍注目されたものです。
それ以降、2016年「ハッピー大作戦」
2017年「サンキュー大作戦」
2018年「ハーモニー大作戦」でした。
それぞれ、私たちに伝わるキャッチフレーズでしたが、一番は選手がこの意味合いを共有できることです。実際にそれを体現してくれました。
そして今年は「ゴーゴー大作戦」!5連覇にかける意気込みが伝わります。
きっと達成してくれるだろう!と、妻ともども、青山学院大学の走りに期待していました。
箱根駅伝で起こるドラマ
箱根駅伝には、数々のドラマがありますね。
淡々とレースが進行しているように見えるのですが、いろんなドラマが進行しているのです。
華々しい区間新記録の達成も素晴らしいのですが、記憶に残るのは、思いもよらないアクシデントでしょうか。
リタイヤの悔しさ
一番かわいそうなのは、途中で転倒したり、足を痛めたり、お腹が痛くなったりして、
途中リタイアを余儀なくされるときでしょうか。
ふらふらになりながら、あくまで走り続けようとする選手の意思と、判断に迷う監督との間の気持ちのやりとりも伝わってきます。
見ている方も居たたまれなくなります😢
タスキリレーの中断
そして、タスキをつなげなくなる「足きりタイム」があることでしょうか。
中継所に着いたのに、もう渡すべき仲間が繰り上げスタートしていて、
そこにいない時の悔しさ・・・
あともう少し・・・繰り上げスタートのカウントダウンが始まる・・・
中継所の手前でタスキをつなぐ仲間が見えているのに、繋げられない、あるいは受け取れない選手の胸中を思うと涙が出てきてしまいます😢
転倒の悔しさ
今年も、早々に発生してしまいました。
大東文化大学の1区の選手がスタート直後に転倒して足を痛めてしまいました。
その後は、本人はばん回することもできず、チームも沈んでしまいました。
区間新記録のだいご味!
各選手が、まかされた区間で最高のパフォーマンスを出し切ろうと、体力の限界まで挑戦して走り切ります。
その結果が、区間新記録として後の代に残る栄誉を得るのです。
今年のレースの印象では、一番は「東海大学」の8区の「小松選手」じゃないでしょうか。
22年ぶりに区間記録を更新しました。
東洋大学に追いついて、いつ抜くのか?抜かないのか?やきもきさせなながら、
一気に抜き去ると、そのまま独走態勢に持っていったレース運びは素晴らしかったです。
ちなみに小松選手は「札幌出身」の学生です。一気に親近感がわいてきました(笑)♪
今年のレース結果
今年は、逆転あり、肉薄ありの展開で大いに楽しませてもらいました。
東海大学初優勝はすごかった!
結果は皆さんご存知のとおり、東海大学が復路で逆転して大会新記録での念願の初優勝!
往路は2位でしたが、復路で東洋大学に追いつき、追い抜き、見事なレース運びでした。
東洋大学と青山学院大学は残念!
最有力の青山学院大学のライバルだった東洋大学は往路優勝で昨年の雪辱をと思われましたが、なかなか勝てませんね。
青山学院大学はよもやの往路6位となり、復路で実力を発揮し首位となりましたが、
結局、劣勢を挽回できず、総合では5連覇ならず、2位に甘んじることとなりました。
ここに、駅伝の「面白さ」と「怖さ」を感じます。
いくら青山学院大学のように、選手層が厚くても、個々人のその時の体調が影響します。
東洋大学のように個々人の能力が素晴らしくても、選手層が薄いと優勝できないのです。
監督の存在
活躍できなかった大学では、監督の話題はあまり聞きません。
が、青山学院大学の原晋監督はメディアへの露出が多いこともあり、
良くも悪くも注目される監督の一人ですよね。
原晋監督の発信力
メディアへの露出が多すぎるという声があったり、
「ワクワク大作戦」にはじまり今回の「ゴーゴー大作戦」キャッチフレーズを付けることに、批判的な他校の監督の声もあるやに聞こえました。
数年前、原晋監督の講演を聞いたことがあります。
自身もランナーでしたが、サラリーマン時代の左遷同様の人事異動などの屈辱をばねに、
最高のサラリーマンを目指して頑張った「伝説の営業マン」のエピソードや、
青山学院大学からの誘いには奥さんの猛反対を押し切って監督に就任した話、
選手育成には監督がいなくても自ら考えるような指導をしていること、
メディアに出ているのは一般の人にもっと陸上競技を知ってもらい、
ひいてはマラソンを強くしたい思いがあることなど、熱く語っておられたのを思い出します。
つまり、原晋監督のすごいところは、
「俺についてこい」タイプのように、指導者の言うことを聞いていればよい、とうことではなくて、「自分で考えさせる」なかから「自分を成長させる」ような育成法だというところではないでしょうか。
それと、世間に対する「発信力」が大事だと思います。
毎年のキャッチフレーズなんかは、私たち素人にも何かを期待させる予感をもたらします。
もっとも、実力が伴わなければ「ホラ」になってしまいますが・・・
こうしたことから、私たち夫婦は「人生のヒント」をもらっているのです(^^)
原晋監督でも負けるということの意味・・・
その原晋監督が、今年の大会では負けてしまったんです。
3区で首位に立って、勝てると慢心してしまったそうです💦
チャレンジする気持ちが必要だったということです。
絶えず前進する姿勢が必要だということを教えていただきました。
監督の采配も大事ですが、走るのは選手です。
反省が大事です。
今年の屈辱をばねに、反省を生かして来年の雪辱に向けてどう立て直していくか、
年々レベルが向上していく中で、来年も大会記録の更新を目指す戦いになるでしょう。
また1年間、楽しみに見守らせていただきます(^^)