北海道地震「停電」の影響はあまりにも大きかった!

夫のマシュウです。

一夜明けて、テレビの報道や新聞で新しい情報を見て、9月6日の北海道胆振東部地震の被害の大きさに、あらためて驚いています。

震源に近い、厚真(あつま)町の震度が6から7に訂正されて、これまでに経験したことのない揺れだったことに驚き、さらに、この地震で「北海道のすべての電気が停電」してしまった大規模停電の重大さを思い知らされました。

停電という事象は、事故や台風などの時、一部の地域で起ったこともあるし、

発電所が、トラブルで発電を停止することもあったと思います。

ですが、今回のように地震には直接影響のなかった場所でも、停電に見舞われるということの「社会的影響」は計り知れないものがありました。

地震は自然災害ですが、それを大きくするのは人災ではないかと思うのです。

全ては停電から

北海道電力の電源喪失により、北海道内の、ほぼすべての「295万戸の家が停電」に

見舞われました。前代未聞のことです!!

私自身もそれまで、ここ数十年、停電の怖さはあまり体験していなかったので、

どうすればよいのか、一瞬パニックになりました。

こうした事象が、まだ夏の終わりの発生でよかった!!

冬ならば、どうしようかとも心配になりました。

ですが、停電が長期に及ぶにしたがって、影響は家庭での生活が不便になっただけではないんです。

電源喪失は、交通信号などのインフラもマヒさせましたので、結果、JR、バス、地下鉄などの「交通機関もマヒ」しました。

それが、巡って、「人の動き」、「モノの動き」を止めました。

直接的には、スーパー、コンビニ、ショッピングセンターなどの営業をマヒさせ、

人の動きも、会社に行く手段がない、行っても帰れないということに・・・

北海道電力に代わる、補助電源を持っていた地方空港はかろうじて動き、

フェリーは台風21号の影響がなくなると動くことができ、陸の孤島化は避けられたのがせめてもの幸いでしょうか?

大動脈の新千歳空港はターミナルビルの損壊で、飛行機の発着ができなくなりましたが・・・

その結果、札幌だけでなく北海道の都市機能をマヒさせてしまいました。

原因は人災??

大規模停電の原因を探ると、地震のあった厚真(あつま)に北海道電力の火力発電所があり、当日の北海道中の電力需要の半分を、「ここの発電所1箇所」で賄っていたというではありませんか。

ここの発電所の電源が喪失したことによって、ほかの発電所への負荷が大きくなりすぎることによる破損を防ぐ自己防衛で、他の発電所も自動的に発電停止したということになったようです。

それが全道の停電につながってしまった・・・

写真はイメージです

リスク管理はできていたのか??

北海道電力は小さな発電所を全道に分散して設置して、ネットワークで運用しています。

ネットワークのリスク管理の基本は「分散」にあると思います。

1箇所が故障しても、他が補うことで、全体の秩序を保つということです。

ネットワークの一つであるはずの、厚真の火力発電所の規模があまりに大きすぎていたと思うんです。

もしも、この火力発電所がダウンした場合どうなるか、

いや、どう対処するかはシミュレーションしていたはずなんです。

でも、どうしてこういう事態になってしまったか?

もう二度とこういう事態を引き起こさないためにはどうすべきかを、早急に対策すべきではないかと思います。

安全保障上の問題?

安全保障上の問題を危惧するのは私だけでしょうか?

電力は国家のエネルギーインフラの最たるもので、個別企業の営業上の裁量だけで運営されるものではないはずです。

不安な世界情勢を考えると、テロが狙うのは原発もターゲットの一つでしょうけど、

放射能の危険を冒さなくても「火力発電所が格好のターゲット」になることを示したように思われてなりません。

「脆弱なシステム」から、「強靭なシステム」に切り替えてもらいたいと思った教訓でした。

停電の怒りが北海道電力に向けてしまいました。

スミマセン。。。

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