【人生、楽ありゃ苦もあるさ】オペレッタ気分で笑い飛ばそう!

夫のマシュウです。

「人生、楽ありゃ苦もあるさ♪」ってこれ、水戸黄門の主題歌じゃないですか?(^^)

確かに、私たちが人生を送る中で、いろんな出来事に出合います。

喜びもあれば苦しみもありますね。

喜劇王チャーリー・チャプリンの言葉に「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇だ」といい、ものごとを視点を変えてみることの大切さを教えてくれますが、

それをチャプリンはコメディ映画という手段で見せてくれました。

人生や世の中の出来事を一方では深刻にとらえても、一方では風刺したり、からかったり、

皮肉ることで表現するというのはどの時代、どこの国でも、映画ばかりでなく

舞台芸術でもあったようです。

そう、これは「オペラ」と「オペレッタ」の関係にも当てはまるのではないでしょうか。

今回、6月9日(日)に「札幌コンサートホールキタラ」で開催された、札響名曲シリーズ「日曜はオペレッタ気分」と銘打った演奏会に行ってきました♪

オペレッタってなに?

「オペラ」は聞きますが、「オペレッタ」ってなんでしょう?

それはイタリア語で「小さいオペラ」という意味!

「オペラ」と「オペレッタ」の違いは、よく日本語訳での「歌劇」と「喜歌劇」という表現で違いを言い表します。

つまりオペレッタは、人生を笑い飛ばすというか、喜劇的な内容であったりハッピーエンドであったりと、もともとは喜劇・風刺・パロディの要素を取り入れたものだったようです。

「オペラ」が文化の象徴であるなら、さしずめ「オペレッタ」は大衆娯楽

日本の感覚でいうと、私たち夫婦が好きな伝統的な「歌舞伎」に対する

新作の「スーパー歌舞伎」でしょうか?

オッフェンバックとスッペはその代表的な作曲家でした。

19世紀の半ばに、パリでオッフェンバックの「天国と地獄」が人気となり、

その後オーストリアのスッペなどに刺激を与えて、のちにスッペは「ウィンナ・オペレッタの父」ともいわれるほどになるのです。

今回の、札響名曲シリーズはこの二人の作曲家の作品が演奏されます♪

なぜオペレッタ?

今年はスッペとオッフェンバックの生誕200年。

二人は1819年生まれの同い年なんです!

今回のプログラムでスッペの方が先に表記されているのは、少しだけスッペの方がお兄さんだからなんですかね?

オッフェンバックの「天国と地獄」といえば、小学校の運動会でよく聴いたあの元気な音楽でおなじみですよね。

それに、あのムーランルージュで踊られるフレンチ・カンカンでも有名ですね。

「天国と地獄」は、まだ、DVDでしか観たことがありません。

言葉がわかりませんので、鑑賞するにはちょっと抵抗があります💦

ですが、序曲だけはよく耳にします。

演奏された曲目

オッフェンバックの作品から

★「天国と地獄」序曲

出だしは神妙ですが、途中からあの有名なメロディがにぎやかに展開!

★ジャクリーヌの涙~チェロとオーケストラのための

チェリストでもあったオッフェンバックが自分のリサイタルように作曲した曲で、

チェロが奏でるしんみりとしたメロディが聴かせます。

★「ホフマン物語」よりアリア3曲

ソプラノ歌手の中江早希さんを迎えて、主人公ホフマンが恋をした三人の女性との三つの恋にまつわる話から、それぞれの女性が歌うアリアを披露!

<アントニアのアリア>病気のため歌うことを禁じられた歌姫アントニア。

そそのかされて歌わされた後に力尽き、息絶えてしまいます。なんとも悲しい調べ!

<オランピアのアリア>ぜんまい仕掛けの人形オランピアが可愛い歌を披露!

途中でネジを巻かれたりして楽しい歌です。

<ジュリエッタのアリア>高級娼婦のジュリエッタがホフマンを誘惑します。

スッペの作品からオペレッタ序曲集

スッペのオペレッタといえば、今回演奏された「軽騎兵」序曲が超有名!

トランペットの独奏で始まるファンファーレは印象的です!

ですが、あとの4曲の「怪盗団」、「美しきガラティア」、「ボッカチオ」、「スペードの女王」はあまり演奏される機会がありませんし、私も初めて聴く序曲!

たくさんのオペレッタ作品を作曲していたことにびっくりです!

演奏会の感想

指揮者の下野竜也さんが、「司会の合間に指揮もします」ということで、

軽妙な曲紹介をしながらの演奏会となりました。

スッペに関しては、序曲はどれも同じ感じの曲!

いわばドラマの水戸黄門の展開と似ているということ、

また喜怒哀楽がはっきりしている曲だという説明に、下野さんも水戸黄門知ってるんだー!と親近感が湧きました(笑)

今回はオッフェンバックとスッペの曲が交互に演奏されました。

チェロ独奏の札響の首席奏者石川さんの演奏した「ジャクリーヌの涙」は琴線に響きました。チェロっていいなー(笑)

中江さんが「ホフマン物語」アリアを歌いあげますが、人形オランピアの真似をしながらの歌唱は会場の笑いを誘うとても微笑ましい一幕!

なんてかわいいのでしょう!実際のオペレッタを観たくなりました。

アンコールも「ホフマン物語」から中江さんの歌唱で「舟歌」

さらにアンコール2曲目は「天国と地獄」からあの有名なメロディを

下野さんと中江さんがオーケストラのメンバーを巻き込みポンポンを振って大盛り上がり!

会場の手拍子も加わり、ノリの良い演奏に、高揚感一杯!楽しかった!(^^)

おまけ・初夏の風物詩

ところで、札幌では、6月5日から9日まで「第28回YOSAKOIソーラン祭り」が開催!

今日がそのファイナルで、大通公園のパレードにもこんな大勢の人だかり!

JR札幌駅前広場の会場にもこんなに多くの観客が詰めかけていました!

大通公園のメインステージではファイナリストが大賞を目指して最後の演舞を披露!

そして、ついに決定!

今年のよさこいソーラン大賞は「夢想漣(ゆめそーらん)えさし」が

見事2連覇を果たしました!

準大賞は常連の「平岸天神」と「室蘭百花繚蘭」に輝きました!

全国から200万人もの見物客が来札して観戦してくれました(^^)

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