夫のマシュウです。
現役時代に、仕事で反対意見を説得するはずだったのに、
いつのまにか、その反対意見に取り込まれてしまうような場面で、
ことわざを用いて「ミイラとりがミイラになる」などと言ってたものです(^^;)
あまり深く考えずに使っていた言葉ですが、
なぜ「ミイラ」という言葉を使ってことわざにするようになったのでしょうか?
その昔・・・
エジプトでは「死者の復活」を信じて、亡くなった人の身体を数十日もの間、
薬液に浸け、そのあと乾燥させて防腐剤を塗り、麻布で巻いて
ミイラとしてひつぎに納めたといわれます。
その後の中世ヨーロッパでは
「ミイラの粉末」が「不老長寿の薬」として珍重されたとのこと(^^;)
ミイラとりのことわざは、
その貴重なミイラを探しに行った者が、墳墓のある砂漠で行き倒れ、
ついには乾燥して?ミイラになった・・・ことを言い表しているようです。
ミイラと対面?
そのようなミイラを見られる機会が今回、巡ってきました。
オランダのライデン国立博物館所蔵の世界屈指のエジプト・コレクションから
約250点を紹介する『古代エジプト展』が札幌に来たのです。
実は2020年に開催のはずが、新型コロナ禍の影響で中止になっていたものでした。
東京ではすでに昨年開催され、その後、地方で巡回展!
最後に札幌開催が実現しました。
「北海道立近代美術館」を会場に7月10日から開催されています。
今年は、象形文字が解読されてから200年!
さらにツタンカーメン王墓の発見から100年!
まさにメモリアルな年です。
そのエポックの年に、札幌で開催中の『古代エジプト展』は
2週間ほどで入場者数が「3万人を超えた」といいます。
歴史好きな妻アンは?
もう、いてもたってもいられません。
実は、私の退職後、一度は訪れたかった外国の一つが「エジプト」でした。
それも叶わぬ今、
古代エジプトの秘宝が公開されるというのですから、見逃すわけにはいきません。
会場は、私たち高齢者に加え、市内の学校が夏休みに入ったこともあってか
平日にもかかわらず、家族連れが朝早くから訪れ、長い待ち列ができるほど!
幅広い層に人気のほどが伺えますね(^^)
豪華な12点の「ミイラ棺が立ちならぶさま」はまさに圧巻でした。
立てて展示するのは初めてだそうです。
紀元前1000年ごろから約500年間に作られたという棺に施された装飾の変遷をたどり、
一気に古代エジプトへとタイムスリップしたように、どんな人が収められていたのか?と
想像がふくらみます。
有名な「死者の書」の象形文字にも惹きつけられます。
古代エジプトでは現世とは別に「死後の来世が存在する」と考えられていましたので、
「遺体の保護」のためにミイラが作られたといいます。
そして「死者の書」には、
亡くなった人が来世に行くために、するべきことが記されているといわれます。
ミイラとともにお墓に納められたという宝飾品、護符、人形や日用品なども展示!
古代エジプト人の「死生観」をたっぷり垣間見ることができます。
CTスキャン?
そのミイラ本体のCTスキャンした結果が、CG映像を通して見ることが出来ました。
どのような人がミイラにされたんだろう?
身分の高い人?王さま?
一般の主婦?
少女も?
よみがえることを願っていたのか?などと想像を巡らせます。
自他共に認める「歴女」の妻は、もうワクワク!(^^)
一気に紀元前の世界にまでタイムスリップです!
世が世ならば、わが妻はどこぞの王朝の王妃だったのか?
それとも市井の平凡な主婦だったのか?
今回の展示を鑑賞していて、いずれにせよミイラになる機会?はあったようです(^^)/
妻にとっては、さらに歴史好きにスイッチが入った企画でした。
「私ね、コロナ禍が落ち着いたら一人でエジプトへ行って来るよ」
私「え?一人で?」
「そう!パパはお留守番!」(笑)