夫のマシュウです。
10月26日(土)は、先週の札響「定期演奏会」に次いで「札響名曲シリーズ」の演奏会がありました。
この一週間で中島公園の紅葉も進み、多くの外国人観光客が訪れ、カメラのシャッターを切る姿が多く見受けられました。
今が紅葉の真っ盛りです!
菖蒲池の水面にも紅葉が映えます。
豊平館(ほうへいかん)前の芝生には落ち葉が・・・🍁
今回のプログラム
首席指揮者のマティアス・バーメルトさんが組んだプログラムは
「モーツァルト×ワーグナー」
ウィーン古典派と新ドイツ派をかけ合わせると、どんな化学変化が?
と思わせる組み合わせ!
モーツァルトの作品から、歌劇「劇場支配人」から序曲と「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」の2曲。
ワーグナーの作品から、歌劇「リエンツィ」序曲、楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と
愛の死、楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲の3曲。
ところで、ワーグナーの作品は、とりわけ「リエンツィ」や「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は、あのアドルフ・ヒトラーのドイツ民族主義的な精神を刺激し、
自らワグネリアンを自称したことで知られます。
今回、そうした作品の間に「トリスタンとイゾルデ」の愛の死を入れてきたあたり、
バーメルトさんの考えを聞いてみたい気がしますが・・・(^^)/
まあ、今回は純粋に作品を楽しみたいところです。
ある私的な思い出
この日は特別にうきうきした気分で、コンサートホールキタラに向かいます♪
「劇場支配人」の思い出
実は、極めて個人的な思い出ですが、
モーツァルトの「劇場支配人」は私の中学時代に活動していた吹奏楽部のコンクールでの演奏曲でした。
札幌に修学旅行に来たときにレコード屋さんで
たしか記憶に間違いがなければ、ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団による
LPレコード(だったと思います。)を見つけたときの興奮は忘れられません(^^)/
その後、コンクールの結果は?といいますと、
あえなく敗退と・・・こちらは苦い思い出ですが(笑)
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の思い出
ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」については、
私が中学生の頃、隣町の市民会館に、NHK交響楽団が夏の地方公演でやってきました。
当時、所属していた吹奏楽部のメンバーの一人として、音楽教師に連れられて
初めて、プロの楽団の生演奏に触れた感動はいまだに忘れることがありません(^^)/
当夜は3曲演奏され、他に海野義男さんの独奏によるメンデルスゾーンの「バイオリン協奏曲」とベートーヴェンの「交響曲第6番「田園」」だったように記憶しています。
引率してくれた音楽の先生の同期の方がN響の管楽器奏者で、
演奏会後に歓談した思い出があります。
そんな思い出の2曲が聴けたことで、若かった頃に思いを馳せる得難い機会となりました。
昔の思い出って、記憶に残っているんですね(笑)
演奏会の感想
「劇場支配人」は5分ほどの短い曲ですが、その中にオーケストラの軽快な響きがとても端正で上品な演奏でした。
「協奏交響曲」は、独奏ヴァイオリンが札響のコンサートマスター田島高宏さん、
独奏ヴィオラが札響首席奏者の廣狩亮さんというおなじみの方で、
オーケストラとの親和性もよく乗って演奏されていて心地よく聴けました。
ワーグナーの作品は、どれもオーケストラの特徴を引き出し、
堂々とした管楽器の響きには感動すら覚えました。
「トリスタンとイゾルデ」の愛の死の場面は、切ない気持ちに!
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は金管の響きに感動!
コンサート会場を出るともう日は傾き、あたりは薄暗くなっていましたが、
中島公園には紅葉にカメラを向け、サッポロの短い秋を楽しむ観光客が
大勢いらっしゃいました(^^)