夫のマシュウです。
新型コロナの変異種の感染力がものすごく、
東京や大阪などに「3度目の緊急事態宣言」が出されました(-_-;)
人流を抑えるとかで、営業規制は飲食店だけにとどまらず
商業施設やコンサートにまで広がっているようです。
ここ札幌でも変異種の感染拡大が続き、予断を許さない状況!
そんななか、札幌交響楽団の定期公演は通常通り、感染対策を講じて開催されました。
新年度からは、それまでのマイシート(年間指定席)から、
ステージにより近くなった前の座席に移動させていただきました(^^)/
目が悪くなったせいか、演奏者の姿がよく見えるようにとお願いをしたのです。
こんなとき歳を感じますね。
また今回からは「札響の公演日程にも変更」があります。
今までは、平日の金曜の夜公演でしたが、その入りが悪いようで、
土曜の夜公演と日曜の昼公演に変わりました。
それに、開演時間がこれまでより1時間早くなり、
聴きに来る人のライフスタイルの変化もあるでしょうけど、
「クラシック離れ」?も影響しているのかもしれません(^^;)
楽団員は、コロナ禍で経済状況が厳しいといわれていて、
3度目の緊急事態宣言の影響で、さらに苦しくなりはしないか心配・・・
私の(びびたる)お小遣いが続く限り?出来る限り支えたいものだと思います(^^)/
今年度「札響は創立60周年」
その第1回目の定期演奏会です。
本来ならば「首席指揮者」のマティアス・バーメルトさんが来日予定でしたが、
あいにく入国許可を得ることができなかったそう・・・😢
代役として重鎮の秋山和慶さんが指揮棒を振ります。
独奏ピアニストも当初予定のデジュー・ラーンキさんから小菅優さんに。
(曲目の変更はありませんでした)
ところで、
首席指揮者のマティアス・バーメルトさんが定めた、今年度の年間テーマは「愛と死」です💕
★フォーレの「ペレアスとメリザンド」
これはある王国の王子とその妻メリザンド、王子の異父弟の三角関係から生じた「愛と死」の物語を描いた曲で4曲構成。
「前奏曲」「糸を紡ぐ女」「シシリエンヌ」「メリザンドの死」です。
3曲目の「シシリエンヌ」は、よく独立して演奏される機会も多い「超有名な曲」
ハープと独奏フルートの哀愁に満ちたメロディが心にしみます。
妻アンにも生演奏を聴かせてやりたかった(^^;)
★バルトークのピアノ協奏曲第3番
ピアニストでもあった愛妻の誕生日にプレゼントした曲で、
アメリカに亡命したバルトークが、最晩年に白血病を患いながら病床で作曲に励みましたが、ついに完成を見ずに亡くなりました。
曲はその後、知人の作曲家などの補筆協力で完成したという「妻への遺言のような曲」です。
★ストラヴィンスキーの「交響曲第1番」
ストラヴィンスキーといえば、3大バレエ音楽といわれる「火の鳥」「ペトルーシュカ」
「春の祭典」が超有名ですが、実は交響曲も書いていたんですね。
3大バレエ音楽を書き上げる以前、リムスキーコルサコフについて修行していた時代の
最初の管弦楽曲として完成したのがこの交響曲第1番。
ストラヴィンスキーの没後50年ということで、今回取り上げられました。
札響では初演!
指揮の秋山さんにとっても初演!
私も初めて耳にする曲!
作者の若さを感じさせるはつらつとした響きと「ロシア風の民族色の強い曲」でした。
なるほど。
ところで・・・
ただでさえ入場料金も高く、敷居の高いクラシックを聴きに行くというとき、
「知らない曲を初めて耳にするのは冒険」でもあります(^^;)
定期演奏会ではオーケストラの力量を高めるために、
聴きなれない曲でプログラムを組むことが多く、
最近の「クラシック離れの原因」も、こうしたところにあるように思います。
専門家の独りよがりで選曲するのであれば、
その曲の魅力がどこにあるのかを、もっと「知らしめる努力」をしてほしいもの・・・
あまねく聴衆に「クラシックの良さ」を知ってもらいつつ、
ビジネスとして成り立たせたいのなら、
「もっと知られた選曲」でプログラムを組むべきだと思いますが・・・
そろそろ、
演奏会に出かけるお金と、気力の尽きてきた?老人のたわ言と聞き流して下さいね!(^^)/