夫のマシュウです。
2月23日、
札幌コンサートホール・キタラで開催された「札響名曲シリーズ」を聴きに行ってきました♪
このシリーズは「年間5回開催」され、ポピュラーな曲が多く組まれているため
人気のコンサート!
チケットも早々と完売してしまうんですよ(^^)/
今回のテーマは「愛を奏でるラフマニノフ」💕
聴きなじみのある「有名な曲で構成」されていました。
聴衆も、ジジ様、ババ様が多い(私も含む・笑)、いつもの定期演奏会とは大違い!(笑)
今日は、これからの「クラシック音楽」と「札響」を支えてくれそうな
若い方が多く見られましたよ(^^)
今日の中島公園
厳しい寒さも峠を越し、日中は気温が少し高くなりました。
ダウンを着ていると汗をかいてしまい💦
北海道仕様の私の体は、気温の変化に敏感です(え?ただの汗かきでしょって?笑)
札幌市内は前日来の降雪で、中島公園の春もまだ先のよう・・・
「愛を奏でるラフマニノフ」って?💕
「指揮の尾高忠明さん」は、長らく札響の音楽監督を務められ、現在は「名誉音楽監督」
「札響」を「日本有数のオーケストラ」に育ててこられた方です(^^)
「ピアノのソリスト」は、函館出身の「岡田奏(かな)さん」
札響のニューイヤーコンサートや、東京公演で共演しています。
今回は、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」が組まれています。
「テーマ」をよ~くご覧ください!!
ピアニストの岡田「奏」さんが、「ラフマニノフ」を弾くんです。
「愛を奏でるラフマニノフ」💕は、岡田さんをかけたダジャレだったの?!
と、ツッコミたくなる?楽しい演奏会です(笑)
三つの演奏曲目
1曲目は「芥川也寸志」/「弦楽のためのトリプティーク」
「芥川也寸志さん」は、言わずと知れた大作家「芥川龍之介の三男」で、
「映画音楽の作曲」でも有名!
また、NHKのテレビ番組「音楽の広場」という番組で、
黒柳徹子さんとともに司会を務めていた記憶があります。
その芥川さんが28歳の時、作曲家として「初期にあたる1953年の作品」です。
トリプティークというのは「三連画」という意味で、
これを表わす曲の構成も「急・緩・急の3つの楽章」からなっています。
第1楽章では、躍動感あふれる力強い旋律と、ソロバイオリンに惹きこまれます。
第2楽章では、弦楽器の胴をこぶしで叩いて音を出す
奏法「ノック・ザ・ボディ」の指示があったり、
メロディが、日本の情景を思い浮かべる「和テイスト」で「叙情的で美しい旋律」が印象的!
私は、初めて生で聴く曲ですが、札響のきれいな「弦パートのアンサンブル」が見事でした♪
2曲目は「ラフマニノフ」/「ピアノ協奏曲第2番」
この曲は、2009年、
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した「辻井伸行さん」が
決勝ファイナルの演奏曲目として弾いていましたね。
演奏の模様はテレビでも放映され、いまだに鮮明な記憶として残っています(^^)
ラフマニノフの4曲あるピアノ協奏曲はどれも素晴らしく、
特に第2番は、以前から映画やドラマ、フィギュアスケートなどでも使われてきましたが、
このコンクール以降、演奏会で取り上げられる機会も増えたような気がします。
これは「ラフマニノフの出世作」で、
すぐれたピアニストでもあった、ラフマニノフ自身が独奏! 初演されています。
彼の優れた「技巧」と「ロシアの音楽の魅力が詰まった曲」で「琴線に響く曲」です♪
第1楽章の冒頭の「深くて暗い鐘の音」から始まり、
ロシアの「雄大な光景」が目に浮かぶような「スケールの大きな音楽」といい、
第2楽章の「哀愁を帯びた甘美なメロディの美しさ」、
そして、最終楽章の「エネルギーを発散させたエンディング」など、聴きどころ満載!
岡田奏さんのピアノは、ラフマニノフの求めた「技巧的な演奏」を十二分に発揮!
表現力豊かな迫力あるタッチや、哀切の気持ちを刻む一音一音が心に沁みました♪
会場を虜(とりこ)にして鳴り止まない拍手に応えて、アンコールには
シューマン(リスト編曲)「献呈」を披露!
素晴らしかったです!
3曲目は「ムソルグスキー」(ラヴェル編)/「展覧会の絵」
「管弦楽の魔術師」といわれた「ラヴェル」の面目躍如たる作品です。
「原曲」は「ムソルグスキーの作曲」・・・
親交のあった画家で、建築家のヴィクトル・ハルトマンの急死に、ショックを受けた
ムソルグスキーが、翌年のハルトマンの「追悼の展覧会」を訪れた時、
何かに憑かれたように、3週間で、ピアノ曲「展覧会の絵」を書き上げたといわれています。
展覧会で見た「10枚の絵」からインスピレーションを得た「標題つきの音楽」で表現!
その「曲間」をプロムナード(散歩)という、
「絵と絵の間を歩いてつなぐメロディ」が印象的!
ムソルグスキーのピアノ原曲版も良いのですが、
管弦楽曲版は、より一層、イメージを膨らませてくれる名アレンジで、
「ラヴェル版」で、一気に世界中に「人気」が広まったということに納得!
オーケストラの編成も、ラヴェルらしく「大編成」
オーケストラの響きの「醍醐味」が味わえる曲です。
冒頭のトランペットのソロは、いつも金管の「音出し」に、聴く方も緊張するのですが、
今回は、皆さん、ブラボー!でした♪
ここでも、尾高さんがアンコールに応え、弦楽パートによる
チャイコフスキー「弦楽のためのエレジー」を披露!
アンサンブルがとてもきれいで素晴らしかったです♪