札響名曲シリーズ「VIVA!スペイン」を聴いてきました。

札幌コンサートホールキタラで6月2日(土)に開催された、今年度2回目の札響名曲シリーズのコンサートを聴きに行きました。

テーマは「VIVA!スペイン」

なんとも情熱的な響きです!

ヴァイオリン独奏に三浦文彰さんを迎え、広上淳一さんの指揮で、スペインにかかわる名曲がズラリ!

ビゼー/「カルメン」第1組曲

まずは、ビゼーの<「カルメン」第1組曲>で幕を開けました。

ビゼーは歌劇「カルメン」をつくりましたが、演奏会形式でとりあげられる場合は、組曲という形で演奏されることが多いようで、歌劇全4幕の各幕への前奏曲や間奏曲などを5曲まとめたものが、今回演奏された第1組曲ということになります。

(ちなみに、今回演奏されませんが、第2組曲は歌劇の中の有名な曲を編集したものになります)

中間部で「トレアドール・・・」と続く「闘牛士の歌」のメロディはとても有名なので、思わず心が踊ります。

が、ビゼーはスペインを訪れたことがなく、イメージを描いたものなんですね!!

広上さんの、元気いっぱいのパワフルな指揮に札響の演奏にも力が入ります。

広上さんの指揮する演奏会はこれまでにも何度か聴いていますが、楽員のこころを掌握したエネルギッシュな指揮にはいつも元気をもらいます。

ラロ/スペイン交響曲

続いては、ラロの<スペイン交響曲>。

交響曲と標題はついているものの事実上のバイオリン協奏曲といわれており、三浦文彰さんがバイオリン独奏。 しっかりした弓使いと軽やかな響きで、三浦さんの情熱的な演奏が印象的でした。

この曲は、ラロがバイオリニストのサラ・サーテに献呈したことで有名です。

アンコールを求める拍手にこたえて、パガニーニの「ネル・コル・ピウ」による変奏曲が演奏されました。弓と指の超絶技巧が冴えて、聴衆のハートをグッとつかみました。

ブラボー!です!

イベール/寄港地

次は、イベールの<寄港地>。

終盤の打楽器の演奏が聴きどころです!!

さらに、スペインといえば、その曲名もずばりのシャブリエの<スペイン狂詩曲>が演奏されました。

この曲はよく聞く曲で軽やかなリズムがいかにもスパニッシュ!

ファリャ/「三角帽子」第2組曲

最後は、ファリャの<「三角帽子」第2組曲>で締めました。

よく耳にするメロディが心地よく響きます。

満員の会場から、万雷の拍手をあび、幾度もカーテンコールがあり、広上さんがスピーチ。

盛りだくさんのメニューでお得なコンサートだったんじゃあ?とジョークのあと

ソリストの三浦文彰さんを、羽生結弦さんの国民栄誉賞なみの若手の期待の星だと大絶賛!

そして、札響は今や世界クラスのオーケストラに成長したとこれまた絶賛、ここ10年の成長は目を見張るものがあると評価し、キタラでの定期演奏会に足を運んで・・・とスピーチがありました。

そして、締めくくりにアンコールとしてビゼーの「カルメン」第2組曲より「ジプシーの踊り」が演奏され、盛況裏に終演しました。

今回の演奏会は名曲が揃えられていたので、若いお客さんも目立ちます。若い人にたくさん来てほしいものですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする