夫のマシュウです。
1年の締めくくりの12月は何かとあわただしいことが続きます。
大掃除は?お歳暮は?年賀状は?
そんな今年の師走も大詰め!
いつもこの時期になると
日本の年末の風物詩ともいわれているベートーヴェンの「第九演奏会」が
全国で開催されてます。
この第九の演奏会も、年末を控え、生活苦の楽団員や合唱団員のために年越しに必要な
臨時収入を稼ぐために催されたといわれ、それが第九好きの日本人の感性ともぴったり合ったことで「年末の恒例行事」として定着した・・・などという説もあるようです。
私は・・・
12月20日の「読響の第九」を一人で聴いて、その後、暮れも押し迫った日に開催された
わが街の第九を妻と二人で聴きに行きました。
またこれとは別に、NHKFMラジオで毎年この時期恒例の「NHK交響楽団の第九」の中継を聴くことにします。
そして大みそかのNHK交響楽団の第九演奏会を見て今年の締めくくり!
わが家のあわただしい年末の風物詩?でしょうか。

今どき、第九といえど、
いつでもどこでもCDはもちろん、ユーチューブでも聴くことができますが、
やはり、生の演奏の息づかいにはかないません。
毎年何度も聴いてる曲ですが聴き飽きないの?
いえいえ全然飽きません。
私も、年末に限定しているわけではなく、年中関係なく何度か聴いているのですが、
やはり、この時期に聴くのにぴったりの曲だなと・・・
この曲には
ベートーヴェンが込めた思いが詰まっています。
私には少しも理解できているわけではありません、感じるだけですが・・・
副題に「合唱付き」とあるように、
これまでの交響曲の常識を破った意味は大きいものがあります。
これまでのクラシックの常識を破るという改革をしてきたベートーヴェンの集大成ともいうべき壮大な曲でしょう。
ほとんど耳が聞こえないという絶望の淵にいたベートーヴェンが最後に書いた交響曲です。
第4楽章に演奏される独唱と合唱の「歓喜の歌」は有名です。
苦悩を乗り越えたあとに歓喜があるというメッセージは永遠のものでしょう。
初演を指揮したベートーヴェンは、
演奏が終わっても聴衆の拍手の音が聞こえず、独唱者に聴衆が熱狂していることを伝えられ
初めてわかったというエピソードはあまりにも有名。
そんなベートーヴェンの気持ちにほんの少しでも触れる機会でありたい。
あわただしい年末の一時期ですが、読響の演奏に浸りながら、
私の今年一年の仕事納め?とします。
第1楽章が聴きなれた旋律からはじまり重厚に展開していきます。
そして第2楽章、第3楽章とす進み、いよいよ第4楽章!
緊迫感のあるイントロで始まります。
これまでの3楽章の動機を否定するように・・・あれ?合唱団がいない?
いつも聴いている演奏会だと、最初から合唱団がオーケストラの後ろに控えていたり、
途中から参加する場合でも楽章の合間に入場するのですが・・・
と思っていると、
第4楽章のオーケストラが演奏している途中から合唱団が静かに入場して勢ぞろいします。
こういう入場は初めて見る光景です。
そして、
バリトンの独唱に始まるソリスト4人の独唱と「歓喜の歌」の合唱が展開していきます。
今から200年以上も前に作られた音楽がいまだ現代人にも感動を与え続けるとは!
今年の第九を聴きながら、これまでとは一味違った感情が沸いてきます。
演奏が終わってカーテンコールと手のひらが痛くなるほど拍手を続けます。
今年はいろいろあったなあ・・・歓喜の歌を聴き、力強い感動をもらいました。
また、来年も聴きに来られるように頑張ろう!

