夫のマシュウです。
先日、私たち夫婦が京都旅行を楽しんでいるときに、
「妻の叔母の再手術」をするという連絡が入りました。
しかし、病院の都合もあって日程は未定。
旅行から帰宅後も、まんじりともせず連絡を待ち続ける妻でした。
それから一週間
病院から直接わが家の家電に連絡が来ました。
な、なんだろう?💦
今までそんなことは一度もありません。
もしや?イヤな予感がします。
妻が受話器を取って受け答えする声が緊張しています。
「ハイ・・・ハイ・・・ハイ、それではいったん電話を切りますね」
私「どうしたの?」
妻「叔母がナースステーションに来て、私に電話したいと言ってるらしいの」
「それで折り返してこちらから電話することになったよ」
早速、電話を掛け直します
取り次いだ電話口から、叔母の甲高い声が聞こえます。
妻「あー!○○ちゃん(叔母の愛称)!元気だった?」
久しぶりに聞く叔母の声です。
叔母が話すには、以前は同室の方の携帯電話を借りて掛けることができたけど、
気兼ねして借りられなかったようで、ナースステーションの看護師にお願いして
電話を借りたといいます。
叔母「こういうとき、携帯電話持っておくべきだったと思うわー」
電話口から聞こえる声は元気そうです。
叔母「私ねー、リハビリで自転車こいでるの!」
「最初は3分くらいしかできなかったけど、今は8分までできるようになったんだよ」
「10分できるようになったらいいと言われてるんだけどね」
「私、治るのかな?まだご飯食べられないんだよね」
妻「大丈夫だよ!ちゃんと治して退院したら、またお煮しめや、ちらし寿司作ってよ」
叔母「治るといいんだけど・・・」
妻「横浜のおじさん(叔母の弟)や、苫小牧の○○さん(叔母の親戚)からも励ましの言葉があったよ」
いまだ点滴だけの生活に不安を抱いている叔母を励ます妻であります。
間もなくして・・・
今度は、病院との窓口になっている叔父から
「手術日が決まった」という電話連絡を受けました。
しかし、100日も口から栄養が摂れずにいる叔母の「手術に打ち勝つ体力」が心配です。
私たちも、手術前日の主治医の説明を聞きに病院に駆けつけることにしました。
説明には親族の他、叔母本人も同席して聞きます。
点滴だけの栄養補給なので痩せてはいますが、姿はかくしゃくとしています。
前日、妻と一緒に近くの神社でお参りをしていただいた「お守り」を渡し、
言葉をかけます。
今は励ますことしか出来ない私たちです。
いよいよ再手術
手術当日も少しの時間、面会が出来ました。
叔母は、気丈に「私、これ(お守り)と一緒にがんばるから!」と言い、
お守り袋をぶら下げた点滴スタンドを携え、手術室へと入って行きました。
前回は大手術で、長い時間がかかり叔母の体力を消耗したようでしたが、
今回も7時間もかかる大手術。
朝、手術室に入ってから、夕方遅くなってベッドに横たわって出てきました。
待っていた親族6人の呼びかけに、麻酔から覚めやらぬ様子ですが、
かすかにうなずき返します。
主治医からは、小腸を15cmばかり残してつないだので、
栄養を吸収できるか?が回復のカギだと聞かされます。
そして、このような手術は今回で「最後」になることも告げられました。
帰途・・・
こうして2泊3日の手術の立ち合いから札幌へ戻ることになりました。
帰りのJRの中で
「今まで病気と闘ってきたんだけど、まだまだ楽しいことをさせてあげたい」
「がんばれ!○○ちゃん(叔母の愛称)」
妻がつぶやきました。