夫のマシュウです。
離れて住む親とは、年に2,3回の帰省の時に会うくらいなので、お互いに健康の確認やしばらくぶりの再会の高揚感を損ないたくない思いから、これから直面するであろう、「そのとき」について話題にすることは、互いに避けてきたように思います(^^);
「そのとき」への心構え
それまで、命にかかわるほどの健康を害したことがなかったこともあり、
「そのとき」のことを話すきっかけもないままにここまできたのですが、
やはり、両親の足腰がめっきり弱くなって、二人ともに、気持ち的にも不安になってきたのでしょう。
ここ数年の帰省の際には
両親それぞれが、古びた便せんに自分の生い立ちを書き留めていることを知りました。
部屋の掃除方々、身の回りの整理の話題に移り、
「そのとき」に掛かる葬儀費用の話から、現在の貯蓄がいくらあるか、という話題にまでいって、聞きにくかった「お金」のことも聞き出すことができました。
そうこうしているうちに、二人ともに入院するという、「その日」への始まりを迎えました。
そのとき、まだ一つ大きな問題を確認していないことに気が付きました。
いえ、確認というより、私が避けてきたのかもしれません。
お墓をどうする?
それは、お墓の問題です。
現在、実家には、お墓はありません。
父親は4男として生まれ、本州から一人で渡ってきたので、先祖代々のお墓を守るという義務もありません。
故郷の先祖のお墓に入るという気持ちも、あらためて聞いたことも、言われたこともありませんでした。
したがって、父親自身、昔は自分たちのお墓をどうするか?この先どうしようかとは、思っていたようですが、最近は話題にもしていませんでした。
あえて両親も私たち子どもも話題にしようとしてこなかったのかもしれません。
それは、費用がかかることもさることながら「田舎のお墓を将来誰が守るか」という問題が大きかったように思います。
お墓を持つのか?
両親の住む田舎に建てるか?
墓を守るべき子供たちは、遠く離れて暮らしていることや、年齢を考えると、お墓参りに行くこともままなりません。墓守も正直できません。
じゃあ、札幌に建てるか?
親族の相談が必要ですが、将来への負担の問題を考えると、この方法は、選択肢として考えられないということになりそうです。
お墓の問題ということは、イコール遺骨の扱いの問題です。
遺骨をどうするかという観点から考えると・・・
他の方法は?
最近は、霊園やお寺が経営する永代供養墓が増えてきています。
いわゆる合同墓、合祀墓などで永代にわたって供養・管理していただくか?
最近では、「樹木葬」や「散骨」供養の仕方もあるようです。
さらには、「送骨」という流れも一部に出てきている報道もありました。
じゃあそれはどこで・・・
地元の自治体が管理する合葬墓にお願いするか?
札幌に連れてくるか?
今後の対応は?
こうして考えてくると、お墓の問題は、自分がどこにお墓を持ちたいかということも大事なことでしょうが、「残された人たち」が、管理しやすく、お参りしやすいように考えることが優先されることになるのではないでしょうか。
今までは、私たち夫婦の身の処し方と相まって、考えなければならない大きな問題であったのに、先送りしてきました。
この機会に、ここであらためて、よく考えてみることにしたいと思います。
また先送り・・・?(^^);
コメント
マシュウさん、こんにちは。
わたしは市営墓地の空き抽選に二度トライしましたが外れました。
家内と樹木葬や散骨も有りかなと、都内で暮らしている子供達への墓守の負担を
考えると。
先日書店で、「葬式はいらない」島田裕己著と言う本が目にはいり購入しました。
これからページ開きます。
ito jigyouさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
私たちの親世代は「家」(世間とのつながり)に縛られていましたが、私たちの世代は「個」(家族)を大事にと変わってきていると思いますので、私の場合も、ちょっと割り切りすぎかもしれませんが、残された者の負担を楽にすることを第一に考えてしまいますね。
私も、島田裕巳さんの「葬式は、要らない」を読んで考えさせられた一人です。