笑かして免疫力アップを！

夫のマシュウです。

お正月のテレビ番組は、どのチャンネルもお笑い芸人さんが出ていて、

お茶の間の初笑いを誘っています。

バラエティ好きのわが家では、漫才やコントなどを見ては笑い転げるのが楽しみです。

「笑う門には福来る」ということわざは、正月を迎えてバラエティ番組を観ていると

一層ふさわしく感じます。

年の初めから笑うことは、今年も縁起良く始まったな、という前向きな気持ちにもなるものですね。

私の田舎の特別養護老人ホーム（特養）で新年を迎えた母親も

テレビのお笑い番組を見て笑ってるでしょうか？

それとも、同じ入所者さんや職員さんと笑っているでしょうか？

昨年は、母親の健康が不安定になって何度か入退院をくり返し！

退院しても元気が戻らないと聞いては駆けつけて、直接会って力づけようとしてきました。

母親に話しかけながら、好物の食べ物を食べてもらったり、孫っ娘の写真を見せたり、

人の悪口も聞いて、話題にして笑わせます。

無表情で話をしていた母親も笑うと、表情も豊かになり、元気が増してきたように見えます。

母親「ここで暮らしていると、笑うことなんてほとんどないんだよ」

もともと人付き合いの好きな方ではないのですが、

個室暮らしが追い打ちをかけ、部屋にこもりがちになってしまうようです。

施設の介護職員さんも人手不足で、手や目が行き届かないといいます。

いきおい、ほったらかされて一人きりになっている時間が増えます。

１０月に面会したときは、食欲もないようですっかり元気もなくし、

無表情で私たちを迎えました。

はたして、今年いっぱい持つのだろうか？不安がよぎります。

その後、どうにか食欲が回復したようで、

１１月に面会したときは、最初はおしゃべりするのも辛そうで聞き取れないほどのかすれた声で会話も成り立たない感じでしたが、

妻は、返事がない母親を笑わそうと面白おかしいことを話しかけます。

幾分表情が緩んだような・・・？

翌日面会に行くと、今度はよく聞きとれる声で迎えてくれます。

大好きなアンパンを食べながら、また、たわいのない話題で笑わせます。

どうやら母親の元気の回復力は、笑いにあったようです。

まさに笑いは、免疫アップの特効薬？を母親で実証してるようなものだと確信！

今回、１２月の面会でも、前回好評だった、大好きだというあんぱんを持参してますが、

今回の目玉は、「わしたショップ」という沖縄ショップで見つけた黒糖を

小さく砕いて持っていきました。

体力が回復したのでロビーでの面会となりましたが、

ロビーでは原則飲食は禁じられています。

ですがそこは、子供がこっそり校則を破るのと同じで、隠れて与えます(笑)

妻「ちょっとくらいいいよね！」

「うんうん」母親もうなづいてます。

母親の口にひとかけら入れてあげると、

妻「おばあちゃん、笑ったらだめだよ！のど詰まりしちゃうんだから！」

母親は妻の注意する口調が可笑しいのか、

母親「イヤだよー、あんた、笑わせないでよ！」

お代わりを要求します。

妻「一度にたくさん食べると、のど詰まり起こすよ！」

妻はどうやら、姑の免疫アップのコツをつかんだようで、自信満々！

妻がいろいろ指示すると、

母親「あんた、いつからそんなに偉くなったのさー」と大笑い！

テレビを見て笑うことも効果があるのでしょうけど、

実際に面と向かって話して笑うことの方が効果がよほど大きいようにも思うのですが。

特養では、デイルームなどで一同が会して笑いの練習をしているなど聞いたことがありません。

笑う練習をすれば入所者さんも免疫がアップするのでしょうけど・・・

もっとも、母親も気心知れた話し相手しかデイルームなどで付き合ってないようですから、

無理な話でしょうが。

さて、新年を迎えて、今年も会うたびに笑かしてやろうか？

「あんた、そんなに私を笑わして、はんかくさいんじゃないかい！」

母親の笑い声が聞こえてきそうです(^^)/