「もう数日しか生きられないと思った」と話す義母

こんにちは。

妻のアンです(*^-^*)

先日、遠く離れた施設で暮らす義母の様子を見に行って来ました。

今年最後の面会です。

92歳になった義母は・・・

今年前半から、しょっちゅう体調を崩して入院することが多くなり、

食欲も落ち、かなり痩せてしまいました。

一時は施設内での「看取り」も覚悟したほど悪化したこともあり、

夫の弟と、私たちが交互に面会に行き、義母を励ましてきた「一年」でもあります。

気が強く、泣き言も言わない義母ですが、

先月は「真っ赤なオシッコが出て、私、もうダメだと思ったよ」

「数日しか生きられないんじゃないかってね」

施設からの連絡もあり、これは一大事!

旅行に行ってる場合じゃないわ!と飛んで行きました。

確かに状態はかなり悪化していましたし、顔色も悪く、声が出ません。

弱々しくベッドに横たわる姿を見て「これはもう長くないな」と思ったほどです。

何とか、かぼそい声で話すのですが聞き取れません。

「おばあちゃん、どこか痛いところはない?」

「なにかして欲しいことはない?」

しかし、私の問いかけにも答えが返って来ません。

介護士さんに食事も欲しくないと言い、ほとんど口から栄養を摂っていません。

「このままじゃダメでしょ」ということで

翌日「好物大作戦」(?)に打って出た私たち!

もしかしたら少しでも食べてくれるかもしれませんものね。

さてさて翌日

こし餡がたっぷり入った「あんぱん」を持って行き、

「ほーら、ずっしりあんこが入ったあんぱんだよ」

「おばあちゃん、好きだよね。食べてみようか?」

「うん」

やったーーー!作戦成功だーーー!

施設の味気ないご飯には(失礼~)食欲も湧かなかった義母でしたが、

あんぱん、半分、ペロリ!「美味しいわー!」ですって!

声も少し出ています!

思わず、夫と顏を見合わせました。

よかった!!よかった!!

点滴に頼らず、まだまだ少しでも口から栄養をとって欲しいですからね。

そして・・・ちょっとショックなことが!

それは義母が介護士さんに「もう私の事なんか構わないで!!」

ヒステリックになって「暴言」を吐いたと聞かされました。

そうか・・・

義母が私にこんなことを話しました。

「ちょっとアンタ、ここから一歩も外へ出してくれないんだよ・・・」

「だーれも会いに来てくれないし、私のこと、みんな嫌いなんだね・・・」

この「被害妄想的な言葉」にドキッとしました。

施設暮らしも長くなり、自分は世間から遠ざかり、

家族からも、もしかして嫌われている?と暗い気持ちになるのでしょうね。

おそらく「ストレス」が溜まっているのだと思いますが、

私たち夫婦や夫の弟が面会に行っても「限られた時間」しか会えないこの状況。

つくづく「コロナ禍の影響」は大きいな・・・と悔しい思いでいっぱいになります。

さらに「歩くこともできなくなってそれが一番悔しい」とも言います。

「うん、そうだよね!悔しいよね!」

いきなり倒れて緊急入院して以来、一度も自分の足で歩けなくなったのですから

義母の悔しい気持ちは計りしれないものがあります。

この日はこうして・・・

私たち夫婦とたくさん?おしゃべりしました。

そうそう、ものすごい形相しながら同じ施設に暮らす方の悪口もずいぶん聞かされましたよ。
そんなことは家族にしかこぼせませんものね。

これで少しはストレス発散できたかな?

帰り際にはすっかり「いい顏」した義母になっていましたから・・・

夫が「施設に入所するってことは当然、自由が無くなるわけで・・・うんぬん・・・」

と何度もこのブログに書いていますが、見守る私たち家族もその「ジレンマ」に悩みます。

今回、もうダメかも?と話していた義母も少し回復しました。

どうか無事に新年を迎えることができますように・・・☆

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コメント

  1. ジェリー より:

    こんにちは ジェリーです。
    “好物大作戦”は効果があって良かったですね~♪ 少しでも元気になってほしい..という お二人の思いが通じたのですね!?
    持参したチョコレートを顔をほころばせて食べてた亡き父を思い出しちゃいましたよ..。
    一緒に好物食べながら一回でも多く、少しでも楽しくおしゃべりできれば幸せなことですね。どうか無事新年を迎えられますよう..ジェリーも念じておきますよ~。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      ジェリーさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      親の残りの人生を考えると、好きなものを美味しく食べる姿を見るとうれしいものですよね。
      そういえば、晩年の義父もチョコレートを口にして
      「うめっちゃ、うめっちゃ」と顔をほころばせていたのを思い出しました。
      妻と顔を見合わせ「どこの方言?」(笑)