体の不自由な90歳の母親からの電話に思うこと

夫のマシュウです。

先日、田舎の特別養護老人ホーム(特養)で暮らす母親から電話がありました。

職員さんに電話の取次をお願いしたようです。

前回、荷物を受け取ったという電話があり、

その時、母親が妻アンに「冬靴が欲しい」とリクエストしたため、すぐに送りました。

今日は、そのお礼の電話でした(^^)/

しかし!

事務所の電話を使わせていただいているので、どこかよそ行きの口調・・・

コロナ禍で面会もままならないのは、母親もニュースをみて知っています。

以前は2カ月に一度は特養を訪問!

私たちと水入らずで会うことができました。

好きなお菓子をほおばりながら「施設暮らしの不便や不満」を妻アンに話して、

ストレスを和らげていた様子でした。

(わがままな)入所者さんや、(酷い扱いをする?)職員さんの悪口?を

母親は、妻に向けてポンポンとぶつけていました。

まるで「日頃のうっぷん」を晴らすかのようでした(^^;)

息子の私は、正直、タジタジとなりますが、妻は

「うん。そうだよね~。わかるよ~」と決して否定することなく

すべてを受け入れて聞いています。

母親は、妻相手に他人の悪口をこぼして「あー!スッキリしたー!」と満足気でした(^_^;)

一方、妻も「家族にしか言えないコトを、はきだすことが出来てよかった」と言います。

こうして「面会は絶好のストレス解消の機会」でした。

しかし、今やコロナ時代ですから、こぼす相手もいません💦

かといって、電話だと、

施設の職員がそばにいるので、グチのひとつもこぼせないのです💦

このように、施設暮らしの母親の姿を通して、私たちも学ぶことがあります。

まず、当たり前ですが「施設での生活は制約が多い」ということです。

昨夏、亡くなった義父も認知症グループホームで7年間、お世話になっていて

つくづく感じたことでした💦

「今から覚悟しておかなくちゃね」と妻が言います💦

「私なんか、いざとなったら特養に入れてもらうから、なーんも心配いらないんだよ!」とは

まだ健康に不安のなかった頃の母親の口癖でした。

その後、念願?の特養に入所後の生活はというと、

家にいるときは毎日入っていたお風呂も週に2回程度・・・

お風呂上がりに、オロナミンCを飲むことが楽しみで、買い置きしていたはずなのに

いつの間にかなくなっている・・・

「施設にだんだん長くいると頭の黒いネズミがいるとわかってくるんだよ!」

面会のたびに私たちに言ってたことです。

身体が不自由になり、車いす生活を余儀なくされ

トイレに行くのも人の手を借りないといけない悔しさ?

介護してくれる職員さんにも申し訳なさ?を感じている母親です。

私たち子供は、親を介護施設に預けて安心?しているけど、

そこでの「暮らしにくさもある」ということを知ることとなりました(^_^;)

介護施設に入るということは、第一に「プライバシーがない」ということです。

特に個室のない施設に居る母親などは特にそう思います。4人部屋ですからね💦

そして次に「自由が束縛される」ということです。

集団生活を送るのですから「さまざまな決まりごと」があります。

しかし、一方、それが入所者を苦しめることにもなりかねません。

仕方ありませんが、自由な生活をあきらめるということですね・・・

いずれは私たちも介護施設にお世話になるかもしれません。

親が今、味わっているストレスから、いかに身を守るかを考えておくことも、

「備え」として大事なことだと、

受話器を置いたあと、考えさせられました(^_^;)

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