たまには親の介護の心配から解放されて、気分転換でもしよう!

夫のマシュウです。

妻の父親は、病院からグループホームに帰っても体力がいまだ回復せず、

いつもソファに横たわり、目をつぶっていることが多くなりました。

そのため、妻も毎日のように通って、父親の様子をうかがっています。

さあ、気分転換に!

そんな介護の合間を縫って、先日、妻と札幌駅のシネマフロンティアへ、

「シネマ歌舞伎」を観賞しに行ってきました。

今回の上映作品は、6月21日から7月4日まで「鷺娘(さぎむすめ)/日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」の2本立て!

いずれも平成17年に歌舞伎座で演じられた作品です。

坂東玉三郎さんが、ニューヨーク、パリなどで上演して、大絶賛を浴びたという伝説の舞台だそうです。

江戸時代から伝わる歌舞伎舞踊の「女方舞踊の代表作」です。

両作品ともに当代随一の女方、玉三郎さんの妖艶なしぐさ、表現を通して迫ってくるものがあります。まさに女方役者の面目躍如といったところです。

日高川入相花王

この作品は安珍・清姫伝説をもとにした人形浄瑠璃の清姫人形を玉三郎さんが演じます。

その人形つかいには尾上菊之助さん、船頭は坂東薪車さんが演じます。

ストーリーは、

奥州白河から熊野に参詣に来た僧・安珍にひとめぼれした清姫の愛憎劇です。

逃げる安珍を追って日高川までたどり着いた清姫は、川岸につながれている渡し船を見つけ、船頭に渡してくれるよう頼むのですが船頭は安珍から船に乗せないよう頼まれていたのです。清姫は、安珍への想いが嫉妬に狂い、恋の執念が清姫の姿を蛇に変え川を自力で渡るのです。

この場面を、玉三郎さんが清姫を妖艶な踊りで表現するかと思えば、嫉妬に狂い蛇に変身した女の姿で川を渡る場面を恐ろしいくらいの迫力で演じます。

鷺娘(さぎむすめ)

舞台は唄、三味線、笛、小鼓、大鼓、太鼓の歌舞伎囃子が長唄で盛り上げるなか、

玉三郎さん一人で、鷺の精のへんげを演じわけます。

ストーリーは、

白無垢姿で現れた白鷺が娘に姿を変え、雪がしんしんと降り続く水辺にあらわれ、

華やかな踊りを舞います。

そのあとに、衣装を替え艶やかな町娘の姿に変身をくり返しつつも、ついには地獄の責めにあい、恋に悩む女の苦しむさまを、あるときは妖艶にあるときは妖気に満ちた表現で踊り、

最後は、鷺の姿にもどって、降りしきる雪の中で息も絶え絶えになりながらも

懸命に羽ばたこうとしますが、やがて力尽き果てて息絶えていくという姿、

哀切な舞いが涙を誘います。

玉三郎さんの手の先から足の先まで神経を使った動きに、

歌舞伎舞踊の魅力がいっぱいに伝わってきました。

いつも、日に日に弱っていく父親のことが頭を離れない妻アンにとっても、

束の間の気分転換になったのではないでしょうか。

そうそう、ランチの「お蕎麦とミニ天丼セット」に大喜びしながらパクパク食べていました(笑)

と言いつつも、帰宅するとすぐ、いつものように父親に会いにグループホームへと

飛んで行きましたけど・・・(^^)/

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コメント

  1. AKIO より:

    介護は大変負担になると思いますが時には
    気分転換も必要かと思いますよ。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      AKIOさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      今日は午前中、妻と共に私も義父の面会に行って来ました。
      ほんの束の間ですが、楽しい時間でした。
      おっしゃるとおり、気分転換の時間をもつことは
      介護疲れをしないためにも必要ですね(^^)/
      こんにちは。AKIOさん♪
      妻のアンです。
      アドバイスをありがとうございます(^^♪
      親の在宅介護で苦労している友人に比べたら、
      私など足元にも及ばずです
      気分転換は、ホントに必要だと思います。
      だんだん疲れてきて、煮詰まってしまいますものね。