夫のマシュウです。
葬儀の形態には「宗教」に則って執り行うものと「無宗教」で執り行うものがあります。
また、親族だけでなく職場などでお付き合いのあった方にも会葬していただくかどうかで
「一般葬」や「家族葬」などの形態もあります。
今夏、私の妻の父親が亡くなった時は「無宗教の家族葬」で行いましたが、
今回、父親の葬儀は初めて「神道式の一般葬」で執り行うことになりました。
神道式の葬儀
母親の家系は、昔から神道式で葬儀を行ってきたようです。
私は母方の親戚の葬儀に参列したのは過去1回だけで、
他に数回あった葬儀には仕事の関係などで参列できずにきました。
そのためか、神道式の葬儀の「しきたり」などがよくわかりません(>_<)
今回、田舎の葬儀の「式次第」をまとめてみました。
日程調整
葬儀の日時などは「葬儀社」と神社から派遣される「斎主」の「都合」によりますので、
最初に「希望の日時を伝える」ことが大切です。
仏滅や大安など暦に書かれている「六曜」のうちの友引には火葬場が休みになっているため、この日を葬儀とすることは避けなければなりませんね。
葬儀は、会葬による「通夜祭」と、翌日の「葬場祭」「帰家祭」の他にも細かい儀式があります。
「枕直しの儀」
通夜祭に先立つ前日、安置された遺体の枕元で、斎主により祝詞(のりと)を捧げて
故人の死を悼み、玉ぐしを捧げて祈ります。
この時、斎主と葬祭の細かな日程や、個人の略歴などの資料を渡し、
内容の確認を行い、翌日の通夜祭に向けた準備をします。
「通夜祭」
仏式の通夜にあたるもので、神道では「御霊(みたま)移しの儀」といいます。
今回、斎主が一人なので、自らCDから流れるBGMの「雅楽」のリモコンをオン!オフ!
祭壇には「神饌」といわれる「米」「酒」「供餅」「鮮魚」「卵」「海菜」「野菜」「果物」「菓子」「塩・水」などが並びます。
祭に先立ち、斎主による「お清めのお祓い」があります。
故人の肉体に宿っていた「御霊」を肉体から離し、家の守り神になっていただくために
白木の「御霊代(みたましろ)」に移し鎮めるという儀式を執り行います。
この時、参列者はそれぞれ斎主に手渡された榊の小枝の「玉串」を故人に捧げます。
「二拝・二忍び手・一拝」という音を立てずに神妙な作法でお参り!
後ろの席から、どうやるんだろう?というひそひそ声が聞こえてきます。
「葬場祭」
仏式の告別式にあたるのが「葬場祭」
ほぼ「通夜祭」の流れと同じですが、ここで「故人の略歴」が奏上されます。
あらかじめ、用意していたプロフィールが役立つ時です。
参列者に故人の「人」と「なり」が伝わったようです。
後ろからすすり泣く声が聞こえます。隣にいる妻アンも泣いています。
父親の生前の人望が伺える瞬間です。
葬場祭が終了し、故人が眠る棺に参列者の方々の手によって「花」を入れて最後の別れ!
いよいよ出棺!
「火葬祭」
火葬場につくと、遺体を火葬に付す前に行う儀式です。
喪主と施主が代表して「二拝二忍び手一拝」でお参りします。
そして、いよいよ荼毘に・・・
約1時間20分後、収骨して箱に収めます。
「帰家祭」
斎場に戻り、祭壇に遺骨を安置!
葬儀が滞りなく終了したことを報告する儀式が始まります。
葬儀の最後まで残っていただいた参列者にお礼を申し上げて、
長くて?短かった?葬儀が終わりました。
遺骨は、実家には誰も住んでいないため、
長男の私が預かり、JRでお骨になった父親と一緒に札幌へ帰ることにしました。
神道式は、線香の匂いなどもなくいわゆる葬式感があまり強く感じられませでしたが、
「厳かで、そして、深い神道の精神を感じる」儀式であったと思います。
神道式は費用が安い?という誤解💦
私の両親は、家で元気に暮らしていた頃から「神棚」を飾り、
毎朝お水をあげては参拝!時期になると地元の神社の神主がお祓いに来てたようです。
必ずしも熱心な信徒でもありませんが、
母親が元気な頃、
「神道は葬儀費用が安いんだって!仏教の戒名もないし、だから神道でやってほしいんだよね!」と言っていたのです。
そのつもりで、葬儀社に確認したのですが、
担当者いわく
「安くはないですよ!神主一人で20万円!もう一人つくと10万円プラスです!」
私「えーーー!!安いって聞いたんですけど?」
担当者「これは、決められているようですよ!」
いやはや、母さん、わかってたのかな? 何も安くないじゃん!(笑)
あとで、収支を報告するからねー!(^^)/