夫のマシュウです。
昨年の今ごろは新型コロナの感染拡大で、全国に初めての「緊急事態宣言」が出されました。
我が家でも未知のウイルスの恐怖におののいて、生活用品を買いに行くぐらいで、
家の中でじっと息を殺していたものです。
そのため趣味の「旅行」もお預け!
娯楽の映画もNGというか、映画館や美術館なども休館でした。
百貨店などの商業施設も休業して「お金を使う場面」が少なくなっていました。
先ごろ、総務省が発表した「家計調査」にも
全国的に「消費が落ち込んでいた」ことが表れています。
2020年(1月~12月)の2人以上世帯の1世帯当たりの「月平均消費支出」は
27万7926円だったということです。
物価変動を除いた実質の前年比が▲5.3%となって、
比較可能な2001年以降で過去最悪⤵
昨年4月の緊急事態宣言の「影響」というのはいかに「大きかった」ことが分かります。
実質ベースで細かく見ていくと・・・
★食料は80,198円で▲1.7%。外食、菓子などが2年ぶりの減少
外食や飲み会の自粛でそれぞれ▲25.4%と▲53.9%と大きく減らした分、
巣ごもり消費で冷凍食品+15.9%、即席めん+19.3%、
チューハイ・カクテルが+33.3%も増えたのが目立ちます。
食べることはそれほど節約できません。
★光熱水道料は21,836円で+1.9% 電気代、上下水道料が5年ぶりの増加
ステイホームの影響でしょうか。
★家具・家事用品は12,708円で+6.1%
家事用消耗品、家庭用耐久財などが4年連続の増加
どうりでニトリなどの家具・ホームファッション業界が好調なことがわかります。
他にも空気清浄機や除菌グッズなどが売れたからでしょうか。
★被服及び履物は9,175円で▲19.8%もの落ち込み
洋服、シャツ・セーター類が7年連続の減少
近年厳しさを増しているファッション業界は、コロナ禍でリモートワークが増え、
さらに落ち込んでいます。
背広服などは▲40.8%も落ち込みました。
もっとも私のようなリタイア組には関係ありませんが・・・
★保健医療は14,296円で+1.7%
保健医療用品・器具、医薬品などが3年連続で増加
感染防止のマスクや消毒液などが売れたのでしょうね。
★交通・通信が39,972円で▲8.6%
交通、自動車関連費など4年ぶりの減少です。
不要不急の外出自粛でリモートワークや在宅が増え、鉄道が▲60.9%、
飛行機76.1%と大幅減の他、バス・タクシー代など軒並み減っています。
★教育が10,293円で▲2.9% 授業料等など2年連続の減少
大学生が家からの仕送りが減ったり、アルバイト減少で授業料が払えなくなり
退学が増えているとか・・・
★教養娯楽は24,987円で▲18.1%。2年ぶりの減少
これにはパック旅行や宿泊料が含まれますので、旅行自粛の影響が大きく出ています。
後半の「GoToトラベル」でも回復にはつながりませんでした。
旅行ばかりではありません。
映画・観劇▲63.2%、文化施設▲55.4%、遊園地▲67.7%など
軒並み中止や開催制限のため減らしました。
このように個別に見ると、
新型コロナの影響によって「減少した項目」、逆に「増えた項目」がわかります。
ここからも、コロナ禍でも強い業界、影響を受けてしまった業界も垣間見えるようです。
支出のウエイトの大きい「運輸、旅行業界」の「ダメージが大きい」のがわかります。
「外食業界」も大変だということがよくわかるのですが、
その分、家食・家飲みに移ったから統計には支出として、
それほどの減少にはならないのかもしれません。
我が家の消費支出は?
★「食費」はもともと外食の回数が少ないので、むしろ「お取り寄せ」が増えました。
★「交通費・通信費」は、コロナ禍で実家に帰省する回数が減ったので明らかに減少。
★「教養・娯楽費」は、旅行の回数が減り、グーンと減りましたが、
趣味の習い事などは二人ともチマチマと継続しているので、そこそこの出費です。
★「被服・履物」は、外出や旅行の機会も減り、新調することもなく、
あるものを利用しているので変化なしといったところです。
★総括すると、我が家も消費支出面では新型コロナの影響を受けて、
全国平均と同じような傾向にあるようですが、
食費だけは外に出られない分、巣ごもり消費で増えたような感じです。
もともと「食いしん坊夫婦」なので、
新型コロナ禍のストレスを「食欲」で解消しているということでしょうか?(笑)