夫のマシュウです。
3月も中旬になると、
転勤や大学進学などで新たな道を歩み始めるための新生活の準備が始まりますね。
街なかのショッピングセンターのニトリやmujiなどで、お母さんと息子あるいは娘と思しき二人連れが家具や日用品などを品定めしているところを見かけます。
妻と、あれは大学の入学準備じゃないのかな?
もうこんなシーズンになってるんだねー。
とある日の朝、ラジオを聴いていると、
リスナーさんのリクエストでレミオロメンの「3月9日」が流れます。
なんでも、リスナーさんの一人息子の大学進学で引っ越しの手伝いに行ったとき、
帰りの車で流れていた曲らしく、夫婦して涙したと紹介されています。
子供が家を巣立ち、親としては子離れしなければならないのもこの時期の儀式?です。
そんな放送を聞きながら、
わが家の息子の巣立ちのときの様子を思い浮かべます。
もう24,5年も前・・・首都圏の大学への入学が決まって、
関東の私鉄沿線の学生マンションで独り暮らしを始めることになります。
札幌から土地勘のないところで家探しは一苦労。
情報誌だけを頼りに大学へのアクセス時間や家賃などを調べます。
しかし
私たちのような田舎者がもちゃもちゃしてるうちにイイかな?と思う物件が埋まってしまい、
ようやく決まったところは電車で1時間ほどの郊外・・・(;´д`)トホホ
といっても、
込み入った狭い道路の住宅街で歩道もなくこんな環境で暮らすのかと心配が募る妻。
その後、妻は引っ越し手伝いのため、数日間、子供の家に滞在して片付けに奮闘!
その間、息子の食事の準備で食材を買いに駅そばのスーパーで品定めをする毎日。
そんなとき店内に流れていた曲が、鬼束ちひろの「月光」だったといいます。
妻は食材を買い物かごに入れながら、歌声が琴線に触れてしまい
涙が止まらずに困ったといいます。
もうひとつが、吉本興業のRe:Japanによる「明日があるさ」でした。
この2曲を聴くと今でもウルウルする妻です😢
妻にとって、すっかり「泣ける歌」になってしまいました。
さて
大学の入学式も終わり、今日は札幌に帰ろうとする妻ですが、
出がけに涙が流れて止まらなくなったといいます。
頭の中では「月光」のメロディーが・・・
玄関で見送る息子から「母さん、そんな顔して帰れないぞ」と声を掛けられたといいます。
そのあと電車に乗って羽田空港から札幌に帰ったのですが、
その間のことは何も覚えていないといいます(あふれる涙をこらえるのに必死)
あぁ、周りの人がどう見ていたか?
当時の様子を今になって気にする妻です(笑)
なにしろ、人生初めての「子離れした日」ですから・・・ね!
そういえば、と思い出したのが
50年以上も前のこと。
私が大学に入るために実家から遠く離れた見知らぬ土地で
初めての一人生活するために、アパートを借ります。
そこへ、母親と知り合いの方の車で荷物を積んで荷解きをしてくれます。
お昼過ぎには片付けも終わって、母親は引き揚げます。
だいぶ後になって、車で送ってくれた知り合いから聞いた話ですが、
母親はしばらく車の中で泣いていたとのこと。
母親にとっては、私との子離れの瞬間だったようです。
妻も私も、
息子が一人暮らしで巣立つとき、同じ思いをしていたことに今ごろになってわかるのですね。
そんなことがあった私も、高齢者になり、
わが息子は一人娘の子育てに振り回される中年の域に入りました。
そして、そんな我々が、老後を頼って息子家族のもとにくるのは何かの因果でしょうか。
やがて孫っ娘も成長して巣立つとき、
息子の胸にどんな思いが湧き上がってくるのでしょうか?
やっぱり泣いてしまうのかな?
今を精いっぱい「愛情」を注いで育てて欲しいと願うジイジとバアバです。
コメント
我が家も一人っ子で心配で心配で皆同じなんですね、
仕事辞めて付いて行こうかと思いました。
寂しい思いはしたけれど、四年間暮らしてみたら
子離れ、親離れできたように思いました。
でもあの時が一番忙しくて、楽しいい時だったような
気がします。
アガパンサスさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
今まで一緒に暮らしていた子供が巣立ちするときはどこのお宅も同じですよね。
不安だし寂しいしと・・・それでも子離れしてそれが思い出になっていくんですね。
なのでわが家でもこの時期になると思い出しては感傷的になってしまうんです。
アガパンサスさん、こんにちは。アンです(*^-^*)
大学の入学式も終わり冷蔵庫には食材など詰め込み札幌へ帰るというその日、
玄関先でがっちり握手をした息子の手のぬくもり・・・今でも忘れられません。
ですが、時間薬?というのはホントに存在していましたね~
涙が乾いてからは子育て卒業だと思い、
習い事やひとり旅など存分に楽しんだ私です(*´σー`)エヘヘ