夫のマシュウです。
今年の確定申告も、パソコンを相手に悪戦苦闘しながらも無事終わりました。
なにしろ、
マンション売却に関する不動産所得情報の入力で手間取ってしまったものですから・・・
さて
わが家は夫婦ともに健康保険証はマイナポータルと連動していて、
病院に掛かったときの医療費は確定申告にも反映されます。
今回は、控除の対象額に達しなかったのですが、
達しないということは医療費の支払いが少なかったということ、
つまりは病院のお世話になることが少なかったことを意味しているので、
良しとするべきでしょうか。
ところで
「高額療養費制度」を10年ぶりに改正する見直しだとの報道を目にしました。
医療費が高額になった場合の「自己負担上限額が引き上げられる」といいます
このニュースが大きな反響を呼んでいるようです。
負担能力に応じて設定され、平均年収によって引き上げ幅は異なるようですが、
この制度改正の狙いは、現役世代の保険料負担を軽減することにあるそうです。
それが、
すったもんだのあげくに令和7年8月の実施を見送るということが決定したようです。
医療費制度については、私の確定申告でも控除の対象にもならなかったように、
これまでも自分達は大病も患わずあまり病院のお世話になってこなかったので、
いきおい関心も低いものでした。
ですが
私の両親が晩年になって、二人ともに病院のお世話になって、
入院などを経験して医療費の出費が増えると、
病院からもらったパンフレットにも「高額療養費制度」の仕組みについて書かれていたことから、興味を持つようになりました。
支払った医療費の自己負担の上限額が決められていて、一定程度に出費を抑えられることで、
家計の負担が少なくなってずいぶん助けられました。
もうひとつ
「高額療養費制度」と似た制度に「高額介護サービス費制度」があります。
医療費の負担と同じように介護費用も家計には重くのしかかるものです
私の両親がそれまでの病院で受けていた医療から、
老人ホームに入所して介護のお世話になると今度はいろんな「介護費用」が発生します。
その介護費用も、
今では母親一人になってしまいましたが、
それでも、毎月3万円以上の介護費用が掛かっています。
その一部が、介護保険から「高額介護サービス費」として支給されることになっています。
「高額療養費制度」の議論がされている折も折・・・
今月も、母親の「高額介護サービス費」の給付に関する書類が届きました。
特養で暮らす母親は、定期的に病院の診察と、特養のケアを受けています。
特養で受ける介護費用の支払額が毎月1.5万円を超える金額が還付されるという通知です。
つまりは母親の場合は、自己負担額が1.5万円に抑えられているためです。
母親のように、年金額が少なく、住民税の支払えないような年金受給者の場合、
この制度で助けられていることは確か!
所得水準に応じて負担額が増えていくのは仕方のないこととは思いますが、
このために生活が苦しくなるのは何ともやり切れないもの。
私たち子供にとって、
親が病気になって医療や介護を受ける必要があるのに、
やり繰りが苦しくて、必要な介護を受けられないとか、
医療費が高いので病院に掛かることを我慢してしまうということだけは避けたいものです。
一方で、私たち夫婦で話し合ってることは?
もう子供が独立して家庭を持って、私たちもこの年齢に達して考えることは、
たとえガンになったとしても「高額治療は望まない覚悟」をしています。
健康保険の範囲内での治療しか望まないことにしよう・・・と。
こういう「高額療養費制度」があることを頼みに生命保険もやめたのです。
「高額療養費制度」の自己負担上限額の引き上げについては、
現実に費用負担の重さで苦しんでいるがん患者の団体からの反対と世論の反応のほかに、
政治的な思惑もあって見送られたといいます。
いのちの機微に関わる問題が、政令で簡単に?変えられる危うさを感じるのですが・・・