他人ごとじゃないぞ!年金が減らされる?

夫のマシュウです。

昨年は年初から新型コロナの感染拡大とその対策に翻弄された1年でした。

感染の拡大を食い止めようと!北海道も早い段階で外出自粛要請や緊急事態宣言!

経済活動をストップしたのですが、その影響は、

旅行業や飲食業を中心とした「経済の落ち込みとなって顕在化」してきています(-_-;)

私たち年金生活者も、実は「他人ごとではない」ようです(-_-;)

年金への影響

まず、年金の仕組みはというと、

基本的に、年金は「現役世代」が年金保険料を負担して、

私たち「年金受給世代」が年金を受け取るという構造です。

「年金受給世代」の生活水準の変化を、「現役世代」の生活水準の変化つまりは

「賃金」の変化に合わせてバランスさせることで、

年金財政もバランスをとることになっています。

改定のきまり

年金の改定ルールは、原則として「新規受給者」は、

年金を負担する現役世代の【賃金変動率】をもとに改定しますが、

私のように、既に受給している「既受給者」【物価変動率】によって改定します。

それは【物価変動率】が【賃金変動率】より低かったので、

年金給付の伸びを抑えられると考えられたからです。

しかし!

2004年には【物価変動率】よりも【賃金変動率】が低い場合は、

【賃金変動率】をもとに計算することとし、年金支給額の伸びを抑えられてきました。

さらに年金財政を健全化するためとして、少子化や長寿命化がすすんで

年金財政のバランスを崩してしまったため「マクロ経済スライド」を適用!

年金給付の伸びを抑える調整をすることになります。

という訳で、

毎年の年金の支給額は、その年々の【物価変動率】や【賃金変動率】によって変わってきますが、「マクロ経済スライド」の調整率を適用して、伸びを抑える調整がなされてきました。

ちなみに、

2020年度は、【物価変動率】は+0.5%でしたが、名目手取り【賃金変動率】が+0.3%で、まさに低い【賃金変動率】をもとに、

これに「マクロ経済スライド」の今年度分のスライド調整率がマイナス0.1%

となったことにより、年金改定率が+0.2%になりました。

またルールが変わる

このように【賃金変動率】と【物価変動率】のどちらか低い方をもとに

給付額を抑えるかたちで決められてきた年金です。

これが「賃金もマイナス、物価もマイナスになった場合」はどうなるのか💦

今までは【賃金変動率】のマイナス幅が、【物価変動率】のマイナス幅よりも大きくなった場合でも、マイナス幅の小さい【物価変動率】に合わせて年金額も減額するか、

改定せずに据え置くことになっていて、受給者の生活への影響を和らげる仕組みでした。

それが、2021年度からは、

将来世代の給付水準の確保のためとして【賃金変動率】に合わせて年金額を減額するとなっています💦

つまり、賃金も物価もマイナスになったが、賃金のマイナスの方が大きい場合では、

今までは物価の水準をもとに改定されていましたが、2021年度以降は、賃金による改定になるということです。

したがって「従来よりも年金の減額幅が大きくなる」ということです💦

これまでは年金支給額も大きく伸びない代わりに、減らない配慮もされてきたのですが、

改正後は「年金受給者も現役世代と同じ痛みを分かち合う」といわれています💦

年金が減らされる?

こんなことが現実に起こるのでしょうか?💦

足元の数字をみると、

★物価はというと、

総務省が12月18日に公表した11月の全国消費者物価指数は、

前年同月比0.9%下落したということで、

「下落幅はリーマンショック後の2010年9月以来の10年2カ月ぶりの大きさ」だった

ということが報じられました💦

その要因の大きなものは、ひとつには原油安の影響で電気代が7.3%下落したことですが、GoToトラベルで宿泊料が34.3%下がったことが影響したといいます💦

★賃金はというと、

航空会社や旅行代理店などの社員の給料やボーナスが減額されたと報じられましたし、

連合の調査によると「コロナ禍における雇用に関する調査2020」

賃金が減る見通しと答えた人が29.9%で、飲食業・宿泊サービス業では51.2%に

上ることが公表されました。

厚労省の毎月勤労統計調査を見ても、新型コロナの感染拡大した3月以降は、

名目賃金も実質賃金も前年を割り込んだまま、給与総額ベースで5月にはー2.3%で

直近の10月もー0.8%でした💦

どうも、このままでは物価も賃金も伸びる要素はなさそうです💦

このまま推移すると、国が主導する新型コロナ禍での緊急事態宣言による経済活動の停滞と、「GoToトラベル」が消費者物価指数を大きく引き下げたことも影響して、

「年金が大きく減るんじゃないかと懸念」されるところ・・・💦

そう考えると、

私たちのような年金受給者は生活防衛のために、

今から財布のひもをしっかり締めなければならないということでしょうか💦

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コメント

  1. ウエスト より:

    明けましておめでとうございます。
    今年もお二人のほのぼのとしたブログ、毎朝楽しみにしております。
    年金問題、コンパクトで分かりやすいですね。
    実は我が家には孫が9人いますが、将来の年金制度を思うと「不安」が過ります。

    この間、コメント欄が関連記事の後にあることが分からず
    当方からのメッセージは「いいねクリック」だけで寂しく思っていました。
    これからの双方向コミニュケーションも楽しみにしています。
    手稲区で家内と二人暮らし。菜園・庭いじりとランニング等が趣味のリタイア生活を送っていますよ。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      ウエストさん、あけましておめでとうございます。マシュウです。
      コメント欄が分かりづらく申し訳ございませんでした。
      私たち夫婦の日々の出来事を綴った拙いブログですが、
      これからも気軽に声を掛けていただければ嬉しいです(^^)/

      ウエストさん、新年あけましておめでとうございます。アンです(*^-^*)
      あたたかいコメントをありがとうございます♪
      お孫さんが9人いらっしゃるのですね(^^)
      かわいいでしょう・・・目に入れても痛くないって言いますものね。
      私にも将来?孫が出来たら、もうメロメロになること間違いなし!
      夫そっちのけになるでしょうね(笑)
      ウエストさんは菜園、庭いじりがお好きなんですね。
      だいぶ前ですが、私も家庭菜園の真似事をして
      トマトやナス、ピーマン、キュウリ、さやえんどうなどを育てたことがあります(^^)/
      ビックリしたのは、さやえんどうの甘いこと!甘いこと!驚きました!
      でも無農薬ですから、キャーキャー言いながら
      青虫さんと戦っていましたよ(笑)
      ウエストさん、拙いブログですが
      どうぞ今年もよろしくお願いします。ペコリ!一礼!(^^)