アートの秋!札幌芸術の森美術館でブリューゲル展を観てきました。

夫のマシュウです。

先日、妻のアンと「札幌芸術の森美術館」で開催中の

「ブリューゲル展 画家一族150年の系譜」を観てきました。

会期末の9月24日が目前に迫ってました。

もっと、早い時期に行こうと思っていたのですが、

最近、札幌の市街地といっても郊外のほうですが、「クマが出没している」というニュースを見て、怖かったので先延ばしにしてきました。

芸術の森のあるところも山が近いし・・・

かなりのビビりです(>_<)

アクセス

札幌駅から、地下鉄南北線「真駒内駅」で下車。

真駒内駅のそばの中央バスのりば2番から「真101系統」or「真102系統」のバスに乗車。

地下鉄南北線の終着駅「真駒内」です

駅を出て、左手前方のバス停2番へ

平日なのに、芸術の森方面に向かう人の列!

美術館への最寄りのバス停「芸術の森入口」で下車

乗車約15分で、最寄りのバス停「芸術の森入口」で下車。

「芸術の森美術館」へは徒歩5分ほどで着きます。

芸術の森美術館♪

周囲の森は、ところどころで紅葉が始まっていました。

自然の豊かな深い森の中に、美術館はあります。

国道沿いには大きな案内看板が!

美術館への途中の橋を渡ると、モニュメントが迎えてくれます

大きな池に浮かぶ白い彫刻

美術館への木漏れ日の小径を歩きます

途中には、名残のアジサイ・・・あたりには落葉が・・・

光を浴びた芝生に映える巨大石の彫刻

芸術の森美術館のエントランス

まるで、水に浮かぶ美術館

ブリューゲル展

現在開催中の「ブリューゲル 画家一族150年の系譜」展は、16世紀から17世紀にかけてフランドル地方(今のベルギー北部)を代表する画家として活躍したブリューゲル一族、4代150年にわたる軌跡を紹介する特別展です。

ブリューゲル一族の祖にして、16世紀を代表する画家で同時代の農民たちを描いた

「農民画家」とも呼ばれた人が「ピーテル・ブリューゲル」です。

私は、若いころに買った名画解説本の「イカロスの墜落」を観た時の衝撃とともに、

描いた画家が「ペーテル・ブリューゲル」だと覚えていました。

もっとも有名な作品は、「バベルの塔」ですよね。

こちらは、妻アンが東京まで観に行ってます。

そんな縁?があって、今回の特別展はとても楽しみにしていました♪

今回の特別展は、平日の開館中は、「作品の写真撮影がOK」ということで、

たくさん撮りまくりました(^^)

まず、エントランスホールには、ブリューゲル一族4代の画家の特大パネルが出迎えてくれます。期待感が高まります。

会場への渡り廊下には、五十嵐威暢さんの作品「ふわふわ」が展示され芸術の世界へ誘ってくれます

中庭には同じく五十嵐さんの「ころころ」というステンレスミラーの球を配置した作品が出迎えてくれます

今回の特別展はプライベートコレクションを中心におよそ100点が選ばれているとのことですが、このことからも、父からひ孫に至る一族は、それぞれの時代の人気画家であったことが伺えました。

会場には、熱心なブリューゲルのファンが作品を鑑賞に詰めかけていました。

ピーテル・ブリューゲル1世

ブリューゲル一族の祖として150年にわたりすぐれた画家を輩出した一族の「父」として位置づけられるのが「ピーテル・ブリューゲル1世」です。

この作品は「種をまく人のたとえがある風景」です。

キリストが説いた寓話を絵にしたといわれ、左隅の種をまく農夫を通して「道端に落ちた種は鳥についばまれ、石の上では根がはれず、いばらの間では芽が伸びない」と、キリストの言葉を種に例えて信仰心について語りかけているようです。

ピーテル・ブリューゲル2世

ピーテル・ブリューゲルに2人いる息子の長男で、ピーテル2世は父の作品の模倣作(コピー)を生涯にわたり制作した画家といわれています。

「地獄のブリューゲル」とあだ名されていたということで、中産階級向けに売る作品だったため経済的には苦しい生活を送ったようです。まさに長男はつらいよ、です(笑)

この作品は「鳥罠」という作品です。

教科書などで見た覚えがある作品ですね。

右側の鳥を獲るしかけと、左側の凍った川でスケートを楽しむ人々の氷が割れるんじゃないかという「危うさの同居」が皮肉っぽいです。

この作品も、父の作品をコピーしたもので、収集家たちに非常に人気が高く、ピーテル2世によるものだけでも40点以上模倣作が残されているといわれています。

ヤン・ブリューゲル1世

ピーテル1世の次男で、特に花の描写を得意とし、花の静物画という分野を開拓した画家のひとりで「花のブリューゲル」とか「楽園のブリューゲル」と呼ばれたようです。

貴族や聖職者などの上流階級を顧客に持ち、暮らしぶりは兄とは正反対であったようです。

この作品は「田舎道を行く馬車と旅人」という作品です。

銅板に描かれたとても小さな作品ですが、細部までち密に描かれていて、その描写力には驚嘆です。

この作品は「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」です。

チューリップは、16世紀にトルコからもたらされた花で、貴族たちに珍重され、花の静物画としても主役として描かれることが多かったようです。

この作品は、ヤン1世と、その工房で修行していたヤン2世が共同で描いた作品とされています。

ヤン・ブリューゲル2世

ヤン1世の長男で、父の作品の模倣作(コピー)や、そっくりな作風を特徴としていました。そのため彼は、父の作風を次代に継承するという重要な役割を担ったということです。

この作品は「籠と陶器の花瓶に入った花束」です。

アブラハム・ブリューゲル

ヤン・ブリューゲル2世の次男で、父のもとで修業を重ね、花や静物画を得意としていました。

作品の写真を撮るのを忘れてました。ゴメンナサイ(>_<)

おまけ

会場の出口にあった、ピーテル2世の「野外での婚礼の踊り」のパネルをパチリ!

いつもはパネルの前でポーズをとる妻アンは行方不明に・・・???

(ここだけの話・・・農民と体形が似ていることを気にしたようです)

「ブリューゲル」展は、全国巡回展ですので、今後、広島、郡山で開催されるようです。

気になった方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

今回のもうひとつの見どころ

札幌芸術の森の中に「有島武郎旧邸」がありました。

帰り道なので、ちょっと寄り道して見学!

外観だけで失礼します。

次回、もう少し時間を取って、事前に有島武郎について勉強してから伺いたいと思います♪

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コメント

  1. ito jigyou より:

    マシュウさん、こんにちは。
    ブリューゲルの絵は、私も二度程鑑賞したことがあります。庶民の暮らしや表情、情景
    が描かれた作品は暖かさがあり良いですね。
    今日は家内と東京都美術館へ藤田嗣治の展覧会を観に行ってきました。通常1600円がシルバー料金千円は魅力ですね。絵も、藤田ホワイトと言うか、キャンバスの下絵色の白をベースに細い黒の輪郭線で裸婦像を浮かび上げる書き方、背景の色使いの複雑さ、本当に「あなたは日本人?」と問いたくなる絵でした。風景画でも背景の微妙な、グレーをベースにし微妙に黄緑を織り込み、本当に不思議な色合いを
    醸し出しており、素晴らしいですね。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      ito jigyouさん、コメントありがとうございます!マシュウです。
      藤田嗣治の作品、私たちも大好きで独特のタッチや色使いにハッとさせられます。

      itoさん、こんにちは♪いつもコメントありがとうございます♪
      藤田嗣治さんの独特な裸婦像はインパクト大!!記憶にしっかり残りますよね(^^)
      今年は没後50年にあたるそうで私もこの展覧会に行きたかったです。
      以前、秋田県立美術館で彼の巨大壁画「秋田の行事」を観たことがあるのですが、
      その素晴らしさとスケールの大きさに度肝を抜かれました(^^)

  2. ito jigyou より:

    マシュウさん、アンさん、こんにちは。
    今朝のコメント、絵を観に行ってきたのは昨日です。間違いました。その後は築地の
    場外市場で美味しい物を物色、夕べは楽しい晩酌でした。
    東京都美術館、特別展が目白押しです。10月27日から、再び「ムンク展」、「叫び」
    も来ます。前回も私は観賞しているので待遠しい限りです。そして年が明けて2月9日
    から「奇想の系譜展」で、「伊藤若冲の紫陽花双鶏図」も出展されます。こちらも楽しみです!

    • ともに白髪の生えるまで より:

      ito jigyouさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      東京はいろんな展覧会があって楽しみですね。
      ムンク展はアンも観に行きたかったようですが・・・

      こんにちは。itoさん♪ アンです。嬉しいコメントありがとうございます(^^)
      そちらは、金木犀の香りが漂い始めているでしょうか?
      この季節、私は本州へひとり旅に出掛けるのですが、今年は諸事情によりまだ行けず( ノД`)シクシク…
      毎年のように訪れる鎌倉では、路地歩きをしていると、
      どこからともなく金木犀の香りがしてきて思わず鼻をクンクン(笑)
      小さな星のようなお花も大好きですが
      残念ながら北海道では越冬出来ない樹木で、植物園の温室でしかお目にかかれないのですよ。
      来年の伊藤若冲展、今からitoさん、楽しみですね!