夫のマシュウです。
会社勤めをしている時は、毎日決まった時間に出勤して、決まった時間に帰宅することが
ルーティンで、当然、妻もその生活パターンに慣れていました。
どこの家庭でもそうだと思います。
退職したら、これまでの生活パターンはどうなるのだろう?
私も妻も漠然とそんな心配をしていたと思います。
「燃え尽き症候群」にでもなったら・・・
一方で、退職したら、自分がやりたいことができる自由な時間を持てるとも思っていました・・・
が、いざ、いわゆる「365連休」になってみると、いったい何をやればいいんだ、
何をやりたかったんだと自分を見つめなおす時間が必要でした。
私の今までのキャリアを生かすことも考えましたが、ここは第二の人生なのだから、
今までやれなかったことにチャレンジしよう!
と決めて、自分のおかれている環境を見直してみました。
自分の「棚おろし」です。
自分も年をとりましたが、親も同じように年をとります。
私と妻の双方の両親はともに健在です。
今までは大病もせず、年に数回の帰省時に安否を確認する程度で、何も起こらないことの漠然とした安心感をもって、「これから」のことについて考えることを先延ばしにしてきた気がします。
いつまでも親が健康な時は続かないはずで、「そのとき」のための対策が必要だということも頭では理解しているつもりで、一般論として本を買って読む程度で済ませてきました。
自分が退職して、自分の健康にも不安を抱くようになったいま、
両親や私たち夫婦の「これから」と「そのとき」について、
あわてないための準備をしておこうと思い立ちました。
ある日、新聞を読んでいて「シニアライフカウンセラー養成講座」受講案内の広告が目に入りました。
一般社団法人シニアライフサポート協会が主催する講座で、数ある終活資格講座の一つです。
そこでは、シニアが抱えるいろんな問題、高齢者の住まいから、介護、終活、相続、葬儀など人生の終末に向けた問題、困りごとに対して、自らの人生に生かしたり、
他の人の問題解決の相談にのれるような知識を学ぶことができるというものです。
その結果、研修後の試験に合格すると民間資格の「シニアライフカウンセラー初級、中級、上級」認定資格が得られるということも魅力でした。
これだと、自分のためになるし、ほかの人の助けにもなるかもしれない・・・
そう思って、さっそくパンフレットを取り寄せ、妻の快諾を得て受講を申し込みました。
講習は、やはりシニアの方の関心が高く、会場いっぱいの方が熱心に聞き入っていました。
それぞれの方が自分のこと、親のことで将来に対して問題を抱えたり、解決策を求めていたりと受講動機はさまざまですが、講師にはNPO法人や弁護士さんなどその道のプロが、時間が足りなくなるくらい熱心に解説してくれます。
私も、初級、中級、上級講座を各2日間受講しました。
今までよりも、終活に関する関心が高まったと思います。
私の退職後、両親が病院に入院したり、介護施設に入所したいま
この講座で学んだことで慌てずに対応できているのではないかと思います。
自己啓発とはいえ、直面する課題への対応策のほかに、転ばぬ先の杖を準備することの大切さも学びました。