夫のマシュウです。
会社勤めをしている時、同僚社員から「ふるさと納税」は寄付したまちの特産品をもらえて、ただ税金を納めるより得なんだよ、という話を聞いて、それはいい制度だねと思いながら
重い腰が上がらないでそのままになっていました。
退職を数カ月後に控えたあるとき、テレビ番組での紹介がきっかけとなり、
ふと「ふるさと納税」が気になり始め、ネットで調べることにしました。
そもそも「ふるさと納税」の仕組みは? 税金が安くなるの? 手続きは? といったことが
全く分からなかったので、解説しているサイトを探しては勉強しました。
ふるさと納税のしくみ
ふるさと納税と聞くと、返礼品にばかり目がいってしまいます。
たしかに、ひところ自治体の間で寄付金額を競う動きが、寄付した金額の7割、8割を返礼品にするといった競争まがいのような状況があり、返礼品の上限設定の指導などの問題もひき起こしました。
ですが、その前に冷静に考えてみることがあります。
それは、自分は「いくらまでの金額を寄付できるか」ということです。
(純粋に見返りなんか期待せずに寄付したいという気持ちであるなら、いくらでも構いませんが・・・)
ふるさと納税をするというのは、本来負担すべき税金の範囲内で・・・という条件付きだと思います。
特に、自己負担額2,000円を除いて、全額控除される「ふるさと納税額」を知りたいところです。
ふるさと納税の手続きをすると、
その年の「所得税の還付」と翌年の「住民税の控除」がされます。
つまり、節税となる税金は「所得税」と「住民税」です。
これらの税額は収入によって変わってきます。
したがって、自分の収入が多ければ多いほど、節税効果が大きくなります。
具体的には、総務省の「ふるさと納税ポータルサイト」を見ると簡単にシミュレーションも
できるようになっているので、利用してみてはいかがでしょうか。
私の場合を計算すると、数か月後に退職を控えていたので、退職後の無収入期間を含めた1年間の収入がどの程度になるかを考えて、5万円程度まではふるさと納税ができる余裕がありそうでした。
ふるさと納税を実際にやってみた
いろんなサイトの中から「ふるさとチョイス」が自分との相性がよさそうなので、チェック!
全国の市町村が返礼品を競っているのがよくわかりました。
肉、海産物など美味しそうな返礼品がピックアップされ、これはやらない手はない!
ということで真剣になります。
妻のアンに相談すると、
「詳しい手続きはわからないから、あなたがいくらまで寄付できるか調べて! どこの返礼品がいいかは私が探す! 私は肉より海鮮品がいい! それも毛がに!」 と一方的にピンポイントで指定され・・・(笑)
全国の、といっても主に北海道の自治体の地図から毛ガニを扱っているところを探しだし、
最もお得感の高い返礼品を提供している自治体は・・・というと・・・ありました。
雄武町の「雄武(おうむ)漁協の毛ガニセット」。
1万円の寄付で毛ガニ2杯も!(当時) この際だから、限度額いっぱい(?)の5万円寄付しよう!
決定権者は、食べ物には太っ腹な妻アンです(笑)
ふるさと納税の手続きは
そもそも税金を納めるという手続きは、これまでは会社がやってくれていたので、
特に自分で動くことはないので、ふるさと納税をどのように手続きを進めればよいか
よくわからないというのが本当のところでした。
そのため、ちょっと億劫な感じがして、重い腰が上がらなかったのかもしれません。
せっかく見つけたカニをゲットするには・・・という具体的な目標ができると早いんです!
「ふるさとチョイス」の手続きの案内に従って、ページを繰ります。
返礼品の申し込み
①ふるさと納税のうたい文句に、寄付した金額から2,000円を自己負担するだけで
残りは所得税の還付・住民税の控除されるということが言われていますが、
寄付金の上限を超える額を寄付すれば、その超えた分は自己負担となってしまいます。
したがって、くり返しになりますが、まず最初に、控除される税金の上限額を概算でもいいので計算しておきます。
「ふるさとチョイス」のホームページにも、目安となる控除上限額を算出するシミュレーションソフトがあるので、事前に試算するとよいでしょう。
※私も、もう一度「寄附上限金シミュレーション」でチェックし、
5万円で申し込むことにしました。
②返礼品リストをもとに、チョイスします。
※私の場合は、妻アンの指示のもとに雄武町の返礼品リストから、気に入ったカニの大きさと数量から寄付額に見合うものを数口、チョイス。
③クレジット支払いが可能でしたので、手続きをします。これで完了です。
メールの設定をしておくと、雄武町から受付のメールが入りました。
④申し込みから、しばらくすると自治体から返礼品と「寄付金受領証明書」が届きます。
※私の場合は、予想通りの立派なカニが返礼品として届きました。
※同封されていた「寄付金受領証明書」がのちの確定申告の添付資料として必要となりますので、大事に保管しておきます。
ほかに、「ワンストップ特例制度:申告特例申請書」も送付されました。
この「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を利用するには、ふるさと納税する市町村が
5か所以内であることや、確定申告をする必要がない人が対象ですので、適用できるかどうか
の注意が必要です。
⑤確定申告またはワンストップ特例によって、寄付金控除の手続きを行います。
※私の場合は、当初、ワンストップ特例の申請書を送付してもらいましたが、
結局、下記のように確定申告による方法を選びました。
確定申告は
退職が決まっていたので、「ワンストップ特例制度」の申請はせず、
確定申告の方法を選びました。
確定申告の仕方については、別の機会に詳しく触れるとして、国税庁ホームページの
「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして、「所得控除の入力」画面から、
「寄附金控除」欄の「入力する」をクリックして、あとに出てくる画面の指示に基づいて
入力を進めれば、簡単に手続きをすますことができます。
この手続きで、翌年度の住民税でふるさと納税に係る寄付金控除を受けることができます。
年金生活者のふるさと納税
会社勤めをしていた時に比べ退職後では所得税も住民税も税金の額が大きく減ります。
この激変期が一番気を付けなければなりません。
この時期に、会社勤めの時と同じような感覚でふるさと納税をしてはいけません。
65歳になって年金収入だけになった人は、要注意ですね。
ということで、私も退職して65歳になって年金収入のみとなったいま、
今年は「ふるさと納税」できるんだろうか?
先日、今年度の住民税の納付通知書が届きました。
算定の基礎となる、課税所得の額も退職によってかなり減っていました。
案の定、住民税は4分の1になっていました。
算定の基礎となる住民税の控除額欄を見ると、寄附した分の住民税も控除されていましたが、自己負担発生までギリギリのところでした。
課税所得の見積もりがちょっと甘かったようです。(控除額が多かったということですが)
今年度の住民税がこのくらいということは、次年度の控除対象となるふるさと納税に充てられる額も少なくなる!?
どうも、限度額は2万円に届かなそうです・・・
妻には、今年はカニを我慢してもらうしかなさそうです。m(_ _)m