夫のマシュウです。
地方に住む者にとって、東京は「文化の先進地」でありながら
「歴史の深さ」も感じさせてくれるところです。
何度訪れても飽きないし「魅力がいっぱい」!
今回の東京旅の「テーマ」は「歴史、伝統、文化に触れる」ことでした😊
旧前田邸
東京の交通事情に疎い我らは、アクセスを調べることから始まります。
事前に管理事務所に電話で聞くと、
京王・井の頭線の「駒場東大前」駅から10数分歩くルートを紹介されます(結構遠い)💦
ですが、この日、天候も悪いことから長い時間歩くと、
妻アンの機嫌が悪くなるのでこれはまずい!(^_^;)
ということで、ネットで調べて渋谷駅前の「バス乗り場56番」から幡ヶ谷行に乗車。
10分ほどの「代々木上原」で下車すると「徒歩3分で正門」に着きます😊
閑静な高級住宅街のある駒場公園の一角・・・緑に囲まれた静かな環境の中に佇む洋館です。
本邸は「旧加賀藩主の前田家第16代当主の前田利為(としなり)侯の自邸」として、
昭和4年に「洋館」を建設。
その後、昭和5年には「和館」を建設しました。
現在は東京都が管理していて「入場料金は無料」で見学できます😊
深い森の中に入って行くような正門
外観はまるで「イギリス風の館」・・・妻アンが感動しています😊
威容を誇っています。
旧前田家の「家紋」をイメージした「梅型」のプランターでしょうか。
こちらも梅の家紋がさりげなくあしらわれています。
玄関ホールに隣接するサロン・・・お客様が最初に通される部屋です。
豪華なマントルピースと大鏡!重厚ですね!
侯爵夫人や令嬢のお客様が通されていた応接室です。
白っぽいタイルで装飾された背の高いマントルピースが特徴的!
シャンデリアと天井レリーフのデザインもおしゃれ~!😊
「あぁ、こんなお家に住みたい」と妻のボヤキ?(笑)
当時はこんな感じだったようですよ。
ここは、家族のための小食堂。
テラスに面した前面ガラス張りの扉!開放感があります!
「あぁ、こんな食堂でお食事がしたい・・・ざ~ますね~」と、またも妻アンの声!(笑)
当時はここで家族団らんのときを過ごしたのでしょうか?
この広い部屋は晩餐会用の大食堂。
巨大な白大理石のマントルピースが部屋の中央にドーンと鎮座!
その向かいには円弧状の大きな出窓!
豪華さに、ただただ圧倒される庶民の我ら!(笑)
最大26人のパーティが可能だったということです
1階は主に外交団や皇族など来客を招いてパーティなどが催される社交場。
2階は家族の生活の場として使われていたそうです。
真っ赤なじゅうたんの上を、しゃなりしゃなりと歩きます😊
2階の婦人室・・・夫人の居間で、家族団らんの場でもあったようです。
鏡付きの優美なマントルピースと、壁紙の模様がやさしい雰囲気!
「わぁ!ステキ~~!お姫様気分だね~!」とはしゃぐ妻!(笑)
当時はこんな感じ・・・
隣は、侯爵夫妻の寝室
広すぎて落ち着かない感じ?そこが庶民の感覚でしょうか(笑)
妻が何気に佇むこの場所・・・当時は長女の居室でした。
当時はこんなに広くおしゃれに使っていたのですね!
前田利為侯の書斎・・・机の背後の造り付けの書棚がすばらしい!
「あぁ、こんな書棚が欲しい~~」と私の心の声!(笑)
当時の面影が偲ばれます。
【和館】
洋館から渡り廊下でつながれていたのですが、通行禁止。
洋館受付での案内がなかったので、見学できると思わなかったのですが、
洋館を出て、裏に回ると見学OK😊
和館は外国からの賓客をもてなすために建設!
前田家の季節の行事や茶会、生け花の展覧などにも用いられたとのことです。
玄関のアプローチ・・・雨に濡れた敷石や玉砂利が美しい!雨もまた良し!!😊
玄関を入ると正面の座敷から庭を鑑賞できます。若いお嬢さんたちが寛いでいましたよ😊
額縁効果を狙ってみましたが・・・腕がイマイチ(^_^;)
趣のある庭には、灯籠が配されています(右側)
前田候は「兼六園の琴柱(ことじ)灯籠」に思いをはせていたとか・・・
書斎
和の趣がステキ!
旧前田家本邸が、意外に都心からアクセスよく行けることに気がつきました。
いつか天気の良い日に、芝生広場も散策したいと思っています😊
以前「東京都庭園美術館」を訪ねたことがきっかけで、
目黒区にも見どころがいっぱいあることを発見した我ら!
今回のお宿は目黒です。
さぁ、目黒の歴史と文化探検にレッツゴー!😊
大鳥(おおとり)神社
「目黒区最古」の神社といわれています。
御祭神の日本武尊命(やまとたけるのみこと)が景行天皇の命でクマソを討ち、
東国の蝦夷(えみし)を平定する際、立ち寄られ、
平定の祈願と、部下の眼病治癒を祈願されたのがこの神社!
東征のあと、病で亡くなったとき、白鳥となって天に上られたことから、
日本武尊命のことを「鳥明神(とりみょうじん)」として祀り、
江戸時代の地図には大鳥神社を鳥明神とも記載されていたようです。
社紋の「鳳の紋」の由来はここからきているそうです😊
目黒駅西口を出て、目黒通りを下って行くと見えてきます。
鳥居前から境内をのぞくと、丸太を組んで「酉の市の準備」が進められています。
本殿全景
「大鳥」は「大取」に通ずるため、
宝物を大きく取り込むという「商売繁盛開運招福の神様」として信仰を集めているそうです。
酉の市はさぞかし賑わいそうですね😊
賽銭箱には社紋の鳳
狛犬もコロナ予防でマスク姿
御朱印いただきました。
櫛塚(くしづか)
大鳥神社の御祭神である日本武尊命(やまとたけるのみこと)が妻の弟橘媛命(おとたちはなひめのみこと)と東国へ渡る際、浦賀水道で風波が荒くなり、海神の怒りを鎮めるため
妃は海に身を投げたところ、身代わりとなった妃の「くし」は浜に流れ着いて
今も祭られているということです。
このように「くし」は
「人生の歩む道を照らし、身代わりとなる力を持っている」ということで、
ここにお参りすると、開運、無病息災、家内安全が得られるらしいです😊
特に、ここ目黒大鳥神社の御祭神は「目の病、成人病、糖尿病、ボケ」にご利益あり!
また「苦しむ人を救う神様」だということで、しっかりと手を合わせてきました😊
境内にはこのようなものもありました。
切支丹灯籠
キリシタンへの弾圧と迫害が厳しくなった江戸中期にかけて造られたらしく、
灯籠の笠石の下部に刻まれた像には足がなく
「仏像に模したイエス像」を表しているといわれています。
島原藩主・松平主殿守(まつだいらとのものかみ)の下屋敷にまつられ
密かに信仰されていたものと伝えられています。私たち、初めて見ました😊
さらに目黒通りを下って目黒不動尊を目指します。
目黒不動尊
「日本三大不動尊」といわれています。
目印は目黒通りから、目黒寄生虫館の手前を左折する看板です。
急な坂道を降りたところ・・・そこが目黒不動尊のある「龍泉寺」
門をくぐると急な階段が見えてきます。
のぼり口には犬のファミリーが迎えてくれます😊
階段の横に「滝」があります。
開基した慈覚大師圓仁(えんにん)が法具「獨鈷(とっこ)」投じた場所から泉が湧きでたといわれ、この枯れることのない瀧泉は「独鈷の瀧」といわれています。
身代わりで瀧水にうたれてくださる「水かけ不動明王」がお出迎え!
より清らかな心と身でご参詣をということです。
「不動明王」は、このお寺の御本尊です。
長く急な階段を上りきると・・・
立派です!
外陣(げじん)にも上がらせていただき、間近で不動明王にもご対面が叶いました😊
御朱印、ありがとうございました。
本殿裏には「大日如来像」が鎮座。
男坂の横には、傾斜の緩やかな女坂。
女坂の階段の途中には役行者の像・・・コロナ感染防止のため触れることはNG!
境内には、不動尊子供会が植えた「サツマイモ畑」が広がっています😊
この寺に眠る「甘藷(かんしょ)先生と称された青木昆陽(あおきこんよう)」は
救民のために行った「サツマイモの栽培普及」に尽力しました。
「天下をして餓うる人なからしむる 是れ予が願なり」と後世に遺した言葉を、
現代に引き継ぎ、実践しているようです。収穫が楽しみですね!
こうして、目黒の探検が終わりました😊
この奥には「林試公園」もあるようなので、次回のお楽しみにとっておきます(^^)/
コメント
目黒不動とは…またまた渋〜い所へ行かれますね!
歴史にロマンを感じるお二人ならではのディープな旅行ですね。
目黒不動と言えば「鬼平犯科帳」の主人公長谷川平蔵が参詣の折に
妻久枝の好む黒飴を土産にいつも買って行く話しを思い出します。
原作者池波正太郎は度々作品のなかで目黒不動尊を登場させてます。
池波ファンには聖地の一つみたいなところでしょうか。
ジェリーさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
目黒不動は、妻がどこからか日本三大不動尊のひとつだと聞いて来たので
これは行かねば??と思いついたものです(笑)
ディープですよね(笑)
その日、妻はある芸能人の方がこちらで参詣しているのを見かけたようです。
厄除けに来たのでしょうか。
池波ファンの聖地だったとは新しい知識を頂きました(^^)
ジェリーさん、こんにちは。アンです(*^-^*)
目黒区探検?楽しかったですよ~。
隊長はもちろん私!(笑)
そうそう、ホテルに戻る途中、
マシュウが現役時代にお世話になった方とバッタリ!
そんな嬉しいサプライズもありました。
コロナ感染が怖くてGoToトラベルに参加できない、杉ちゃんです。
お二人の勇気ある東京見学記、自分も行った気分になりました。(笑)
これからも旅行記楽しみにしてますのでよろしくお願いします。
杉ちゃんさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
私たちもコロナが怖くて、除菌スプレーや除菌シート持参して、
行く先々で食事やトイレのたびにシュッシュしてました。
少し手が荒れ気味です
おはようございます。杉ちゃんさん♪
アンです(*^-^*)
先月、京都で長谷川等伯の障壁画を見て感動しました。
でも残念ながら「楓図」は東京へ出張中でしたので
ならば東京へ!ということでひとっ飛び?して来ました(^^)
東京珍道中日記?を読んでくださりありがとうございます(ペコリ)(笑)