夫のマシュウです。
ちひろ美術館の後、上野公園での特別展に来ました。
今回は、国立西洋美術館での「ルーベンス展-バロックの誕生」の鑑賞です♪
ルーベンスって誰?
ルーベンスは「バロック時代の巨匠」といわれています。
今回のパンフレットにも記されていますが「宮廷画家」として活躍し、
地位が高かったこともあり「王の画家にして、画家の王」といわれていたようです。
ルーベンスは多作で、生涯に「2000点以上の作品」を残していますが、
彼は「ベルギー」のアントウェルペンという町で工房を構えて、彼の指示の下で
「多くの弟子」たちが制作を担当していたようです。
ルーベンスといえば、アニメ「フランダースの犬」に登場する少年ネロと愛犬パトラッシュが最後に死を迎えるシーンで「アントワープ聖母大聖堂」に掲げられた「ルーベンスの壁画」が重要な役割を果たします。
そう、最終回で天使が降りてきて、2人が天に召されていくあの有名なシーンです。
思い出しても涙してしまうシーンですが、死の直前にルーベンスの「聖母被昇天」という絵の聖母マリア様に少年ネロは亡き母親の面影を重ねたのです。
私たちには、あの絵の印象がルーベンスなのかもしれませんが・・・(^^)/
ルーベンス展
今回の特別展は、そのルーベンスの作品が40点も集められていることが特徴です。
ルーベンス展の気になった作品
「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」
「眠るふたりの子供」
どちらの作品も、子供の無垢な表情、あどけなさが感じられ、ルーベンスの愛情が伝わる印象深い作品です。
妻アンも大のお気に入りです。
「セネカの死」
古代ローマの哲学者セネカが謀反の濡れ衣を着せられ、ローマ皇帝から自殺を命じられ、
湯を張った、たらいに足を入れ、血管を切って自ら命を絶つ場面が悲壮感をもって迫ってきます。
「マルスとレア・シルウィア」
「ローマの慈愛(キモンとペロ)」
「ヴィーナス、マルスとキューピッド」
「エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち」
この4作品は、神話の世界をモチーフにしています。見る者の想像力をかきたてられます。
「聖アンデレの殉教」
日本初上陸という「聖アンデレの殉教」はまさに圧巻でした!
勢いのある筆使いで、宗教画としてのメッセージが圧倒的迫力で観る者に迫ってくるようでした。
混雑状況
私たちが訪れたのは12月4日でした。
当日券売り場は若干の行列ができていましたが、館内が広いので、
人の波も気にせずゆっくりと作品を味わうことができました♪
係員の「適切な誘導」もよかったです。
入場券売り場の方の話では、平日はあまり混まないが、土日は混雑するので
あらかじめ入場券を購入していた方がよいとのアドバイスがありました。
こちらの会期は、2018年10月16日~2019年1月20日です。
美術館巡りの達人?妻アンは、初めはじっくりと鑑賞していたのですが、
次第に大作ぞろいの絵画の迫力に圧倒されて、疲れを覚えたみたいでした(^^)/
そのため、余韻を楽しむ間もなく、帰路に着くことに・・・
この日、とても冬とは思えぬ「東京の暑さ」にも、我ら道産子、負けました~!(笑)💦