夫のマシュウです。
今年に入って、私、一番高い買い物をしようとしています(^^;)
「年会費44,000円」です。
現役時代ならまだしも、年金生活の身には分不相応かとも思ってしまいます。
一応、会員継続の意思表示はしたものの、いざ支払う段になると決断が鈍ります(^^;)
妻に相談すると「数少ない趣味なんだから、いいんじゃないの」
「先が短いんだから楽しまなきゃ損!損!」(笑)
アハハ!許してくれたーーー!
太っ腹な妻を持って私は幸せ者です!(笑)
私の趣味のひとつは「クラシック鑑賞」で、
札幌交響楽団の2021シーズンの「定期会員に登録する締め切り日」が
近づいていたのです。
演奏会をナマで聴くってホントに高い買い物なんですよね。
妻も月イチの趣味の講座に通っていて、
その日は、やりたいことを自由にできる至福の時間です。
こうしてお互いに趣味を持ち楽しんでいます(^^)
さて演奏会の日、
私を送り出すときの、妻のなんとなくうきうきした感じ!
(おひとり様になれるもんね)
もちろん外に出る私も同じ気持ち!ウシシ!
たまには「ひとりの時間」を楽しむことも必要です(^^)
2度目の緊急事態宣言が出てから最初の定期公演です。
札幌は規制対象外ですが、北海道の警戒レベルは高いまま!
コンサート会場に入場するときは手のひらで検温して35.8度
入場してからもアルコールで念入りに手指を消毒してから着席!
座席は、シーズン券購入時に決まっている「マイシート」です。
両隣には同じ定期会員が座っていますが、会話はしませんから多分飛沫感染はなさそう。
会場の入りは8割程度といったところです。
今回の指揮者は大植英次さん。
首席指揮者のマティアス・バーメルトさんが、
新型コロナの影響で来日できないための代演です。
演奏曲目は2曲!
最初にモーツァルトの「魔笛」序曲
途中休憩なく、
ブルックナーの「交響曲第8番(ノヴァーク版、1890年稿)」
これが「長大曲で演奏時間が約80分」もあります。
札響でも演奏歴はわずかに3回、直近では2005年だそうです。
私が定期会員になったのが2006年ですから、もちろん初めてナマで聴く演奏!
札響で「魔笛」が74回も演奏されてきたのに比べると、演奏機会の少ない、
それだけ「希少な演奏会」となりました。
このブルックナーの交響曲第8番は、大植さんが桂冠指揮者を務める大阪フィルの十八番!
指揮にも力が入っています。
第1楽章から、ホールを揺るがすような大音量を響かせたと思えば、
静かなメロディを奏でるそのギャップに翻弄されっぱなし。
途中で心地よい眠りにつく人続出!(笑)
こっくりこっくりする頭が見えていたと思えば、
大音量で起こされるといったことの繰り返し(笑)
ブルックナーの音楽はあまり聴いたことがないうえに、
この第8番も初めてナマで聴くので私の頭ではどうもついていけません(^^;)
オーケストラをフルに響かせた大げさなというか壮大な曲調は
ワーグナーと双璧をなす・・・とでもいえるんじゃないでしょうか。
そういえば、かのヒトラーがワーグナーを崇拝していたと同様に
ブルックナーも崇拝していたという話を聞いたことがあります。
確かに大仰なほどのスケールの大きさと荘厳さ、
そして繊細さに共感する臭いを感じていたんでしょうか。
そして第4楽章のクライマックス。
エンディングは大編成のオーケストラが大音量で音を刻み、派手に終わりを告げます。
途端に、場内にはパラパラと拍手の音が聞こえ、
私も思わず拍手しようとしてしまいましたが・・・
指揮者はじっと指揮棒を構えたまま、まだまだと頭を振っています。
慌てて拍手しようとした手を引っ込めてしまいました(ふぅ~危なかった)(^^;)
最後の余韻を大切にする曲だったのですね。
しばらくの静寂の後、やおら指揮棒を下ろして、万雷の拍手!👏
私は、まだまだ曲を理解していない未熟さを露呈してしまいました。
ブルックナリアン??にはひんしゅく者ですかね(笑)
ブルックナーの曲は玄人好みといわれていて
クラシック道を究めないとわからないのかも知れません。
荘重なブラスの響きには感動するものの、私にはどうも理解できない部類の曲です。
どの交響曲を聴いても同じ曲調に聴こえてしまうし、メロディが口をついて出てきません。
あえて聴くとすれば、交響曲第4番「ロマンチック」くらいでしょうか。
ラジオのFMクラシック番組を聴いていると、今年に入ってどういう訳かブルックナーの曲が多くかかるのですが、生誕や没後のメモリアルイヤーでもないし、
どうしてなのかな、聴きたい人が増えているということでしょうか。
ブルックナーの交響曲世界に浸れるブルックナリアンを、ある意味尊敬しちゃいながら、
会場をあとにしました(^^)/