夫のマシュウです。
札幌の桜の開花宣言から3日経ちました。
この日は、今年度初めての札幌交響楽団(札響)の定期演奏会です。
演奏会場の札幌コンサートホールキタラのある中島公園は多くの人で大賑わい!
ただ、風が台風並みに強く、少し肌寒く感じるので、
「天気晴朗なれど波高し!」ではなく「・・・風強し!」といった形容になるんでしょうか(^^;)
そんな気候を察知したのか、公園内のソメイヨシノのつぼみも膨らんではいるものの、
開花はまだ先かな。
そんな中「エゾヤマザクラ」が満開に近い状態でした🌸
ソメイヨシノはまだ寒さに震えているよう
豊平館(ほうへいかん)前ではフォトウエディング撮影の真っ最中💕
お年寄りのカップルもパチリ!
コンサートホール・キタラ前の芝生も徐々に緑が濃くなってきました
さて、今年度のオープニングとなる定期演奏会です♪
指揮は札響友情指揮者の広上淳一さん
当初、ピアノ独奏者として出演予定していたデジュー・ラーンキさんがコロナ禍と
ウクライナ情勢の影響もあり来日が中止。
代わりに「小山実稚恵さん」が出演します。
演奏
★1曲目が、武満徹/群島S.
札響にとって初演。当然?私も初めて聴く曲でした。
弦・管・打の21人の奏者を5つの楽器群のパートに分けてステージ上に分散して配置
(群島をイメージしているらしい)する独特の演奏形態
現代音楽ですが、どこか「和のわび・さび」を印象させる曲調です。
心象風景とはこういう感覚をいうのかな?と思わせる武満徹の世界に引き込まれます。
★2曲目は、ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番
ベートーヴェンの作品を得意とする小山実稚恵さんのオーケストラと息の合った
タッチが冴えわたります。
第1楽章では、メリハリの利いたタッチで力強く
第2楽章は、美しい旋律にウットリ!
会場の聴衆は、心地よいメロデイに「こうべを垂れて」聴き入って?ます♪
寝てはいませんよ!(笑)
第3楽章は
小山実稚恵さんの出演は急きょピンチヒッターとしてでしたが、
素晴らしい演奏に触れられて感動しました(^^♪
休憩を挟んで、今回のメインディッシュ
★3曲目は、リヒャルト・シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」
100人近い大編成は新型コロナ禍以降では初めてのことでは?
新型コロナ流行当初の演奏会中止などの試練を経て、新型コロナと共存できる道を探り、
感染対策を講じて、こうして大編成でも公演できるようになったことに、感謝です(^^♪
そして、
今回の定期演奏会から札響のコンサートマスターが二人体制となり、
新たに会田莉凡(あいだ りぼん)さんが加わりました。
そのデビューコンサートのメインが、この「英雄の生涯」です。
この曲はコンサートマスターの第一バイオリンの独奏が
曲を引っ張っていく役割で大活躍するものですから、
ここは私たち聴衆も耳をそばだてて全集中!
ときにエネルギッシュに、ときに情感たっぷりな独奏は
オーケストラをひとつにまとめ上げ、私たちを英雄の活躍した世界へと誘います。
演奏終了と同時に湧きおこる大きな拍手は、
コンサートマスターの会田さんに向けられたもの。
指揮者の広上淳一さんはじめ、オーケストラのメンバーにも大きな拍手!
そして、この大曲を演奏しきったメンバーのエネルギーを称え、
広上さんが管・打楽器パートの一人一人を紹介!
会場は大きな拍手に包まれます。
拍手を受けたメンバーは皆さん充実感に浸っていました。
こうして、札響というオーケストラと聴衆が互いに支え合ってるんだ・・・
という気持ちに胸が熱くなります(^^)/
今年度のオープニングにふさわしい演奏会だったと充実した心持ちで会場をあとにしました。
この後、中島公園内の桜が満開になる日を心待ちにしています🌸