終の棲家さがしはまだ先のこと?

夫のマシュウです。

新聞を見ていると、高齢者施設の広告を目にすることが多くなった気がします。

それも、新築物件の紹介が目につくのは、

今後、高齢者が増えることから需要の増加を見越してのことなのだろうと察しがつきます。

その中から、気になった物件があったので、最近の高齢者施設のサービスなどを調べようと

パンフレットを取り寄せることにしました。

しばらくして

取り寄せ先から電話攻勢?が始まります。

先に送ったパンフレットの感想やら、近々予定している内覧会のお知らせの電話でした。

あいにく、今のところは、

将来に備えての情報収集なのでと、内覧会はお断りさせてもらいました。

内覧会のような催しは?

新聞広告を見ていると「1泊2日の体験会」を開催する案内を目にします。

私「これ、一度泊りがけで行ってみようか?」

「食事も出るらしいよ」

妻「え!パパの魂胆は、食事でしょ」

「そんな気持ちで行ったら、断れなくなっちゃうよ」

「ダメ!ダメ!」

高齢者施設に関心を持つようになったのは?

私たちの親が健康不安を抱えるようになってからことです。

初めは、妻の父親(義父)が認知症の症状をあらわして、

義父の住む田舎で介護施設を探すよりは札幌に連れてきたほうが、

施設数も多く、ふさわしいところを探すことも楽だろうという目論見からでした。

そして、認知症の程度からグループホームでの介護を受けるべきだという判断で、

ようやく探しあてた施設のお世話になることになったのですが、

そこでグループホームという施設での暮らしの実態を知ることとなります。

義父は手先が器用で、木工など小刀などで細工するのが得意でしたが、

一切やらせてもらえません。

また、自然が大好きで山登りやウォーキングを趣味としていました。

しかし、なかなか外出も許されません。

当然なことですが、施設内では安全第一だということを痛感しました。

やることがやれない義父は、どれだけ時間を持て余していたことだろうと、

施設内で暮らす義父のじくじたる思いが痛いほどわかることとなります。

一方、私の両親は?

二人ともに同時期に入院したことをきっかけに、

そろって要介護5の判定を受けることになりました。

それで、はからずも町内に一か所しかない特別養護老人ホーム(特養)の入所基準(要介護3以上)を満たすことになってしまい、入所待ちの方に優先して緊急的に入所できました。

早くに入所できたのはうれしいことなのですが、

本人たちにとっては、それまで自宅で自分達の思いどおりの生活をしていたものが、

急に入院生活を経て、それまで知らなかった介護施設のお世話になるという

目まぐるしい展開!

当初は、介護を受けることに戸惑いもあったようです。

ひなが一日、テレビを見ながら過ごすような

言葉は悪いですが、私たち夫婦の印象では、自由のない収容所のような感じに映っていました。

親を介護施設に預けてみて

グループホームや特養ではどういう暮らしになるか、わかるような気がします。

どちらも、いろんな行動制限や制約があって大人しく暮らすことが求められます。

当然といえば当然のことですが、施設の人が管理しやすいように

「させられてる感」あります。

ゆくゆくは、自分達もそうなるんだろうか?

何もできずに、ただ生きてることが果たして幸せなのか?

親の姿を見て、私たちは「介護施設での生き方」を考えさせられてきました。

さて、送られてきたパンフレットですが・・・

今のところは、

どういった運営会社がどんな介護施設をどのように運営しているのかを見ています。

新築物件の案内も見ていますが、

果たして、これからの第○世代?の高齢者施設というものはどういったものになるのか?

興味のあるところです。

病気になったら仕方ないものの、元気なうちは自由のある生活をあきらめたくない。

入所者によっては暴力的であったり、規則に従わない人もいるのでしょうけど、

だからといって画一的な規則で全体を縛るのは、これからの時代にふさわしいことなのか?

間もなく団塊世代のほとんどが75歳以上の後期高齢者。

ますます高齢者施設が増えるでしょう。

やりたいことができる許容の幅の広い施設はないものか

という目で終の棲家を検討しているのですが・・・(^^;)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ばふん風 より:

    マシュウさんより10歳ほど若い私ですが、1年ほど前から介護施設やお墓の情報を集め始めています。いざという時に慌てないためには準備が必要ですからね。そして、子供たちに余計な負担をかけないためにも、備えるべきことは自分たちでやっておきたい、と考えております。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      ばふん風さん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      ばふん風さんは用意周到に勉強されているんですね。
      介護施設もお墓も子供に迷惑を掛けたくない気持ちは私たちも同じです。
      親としての最後の務めは自分の行く先を決めておくことかと思ってます。
      ばふん風さん、こんにちは。アンです(*^-^*)
      子供に迷惑を掛けることは避けたいですね。
      まだ先のことだと思っていても、
      とにかく時間の経つのが早く感じるお年頃になってきました(^_^;)
      エンディングノートも書き足ししたり、、、
      元気なうちにやっておきたいです。

  2. 山ちゃん より:

    いつも楽しく拝読しています。まだ私も妻の両親も健在でいるので、関西に住む娘や孫の近くに移住するのを断念しリホームして住むことにしました。でも私が亡くなれば妻は関西に行くでしょう。2人とも20年後に健在であればどこか有料老人ホームに行こうか考えています。〇ビシオンなどの高級施設は夢のようですが、妻の両親は施設に入所していて制限があり、散歩もできないようです。ある程度自由がありある程度の金額で入れるアレ?は無いでしょうかね(笑)もし調べてよいアレの情報があれば、今後取り上げてください。10人に1人が80歳以上?これから少子高齢化で年金、医療費、税金どうなるでしょうか?年寄りに住みよい時代になってほしいと思いました。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      山ちゃんさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      親が施設に入所して初めて不自由さを知りましたから、
      施設のお世話になるということは自由が制約されることを覚悟しなければと思いつつ、
      もっと良いアレ?ができないものか期待しつつ探しています。
      いいアレの情報が見つかりましたらご報告させていただきます(^^)/
      山ちゃんさん、こんにちは。アンです(*^-^*)
      私の父親も認知症対応型のグループホームで7年過ごしました。
      当然のことですけど「しばり」が多かったですね~。
      言葉が悪いですが「まるで収容所みたい」だと夫とよく話していました。
      施設に入るってことは自由がなくなるということを私たちも覚悟していますが、
      うぅ・・・なんだかなぁとも思います(^_^;)