親の生きざまをみて、最期の迎え方を考えさせられる

夫のマシュウです。

私が70歳、妻が65歳と、

それぞれ残された人生の短さを嘆くような?年頃になってしまいました(^^)/

そろそろ「人生じまい」の仕方を考えなければなりません。

先日も・・・

田舎の特別養護老人ホーム(特養)で暮らす母親の様子を見てきてから、

夫婦で「これからの処し方」を語ることになります。

面会したときの母親の口から、

「家に帰ってゆっくりしながらみんなと昔話でもしたいねー」

もう家には帰れないと覚悟して入居した終の棲家の特養でも、

かれこれ5年にもなると里心がつくのでしょうか。

そんな母親を見ていて思うことが多々浮かんできます。

さて、私たちは?

恐らくは今住んでいるマンションを引き払うことになるだろうし、

そのあとの終の棲家をどこにして、最期のときをどのように迎えるか?

できるだけ、遠くで暮らす子供夫婦の世話にはなりたくないし。

私たちも、ここ数年、義父のグループホームでの暮らしとその最期の迎え方や、

私の両親の特養での暮らしと、父親の最期の迎え方を目の当たりにしてきました。

グループホームや特養には入居基準があって、

誰でもが思い通りに入れるわけではありません。

グループホームでは一人では生活できない認知症などの介護を必要としていること、

特養では要介護度3以上の判定を受けていることでなければお世話になれません。

それも空きがあって叶うことでもあります。

いつ訪れるかわからない最期のときを

それまでどこで、どのように過ごすのか?

私たちの親を見てきて、考えさせられることばかりです。

今回、母親に面会に行った特養でも、

自室に向かう途中で廊下を歩いていて目にするのは、

部屋のベッドに寝たままで、あるいは車いすに座って

何もできずに、いや何もさせてもらえずに、ただ黙って時間が過ぎるのを待っているだけ?

というご老人を目にしました。

私の母親は個室で暮らしていて、プライバシーが保たれていいね・・・とは思ったものの、

逆に、誰とも会話しないで大丈夫?とも考えさせられてしまいます。

母親は数少ない趣味で編み物が好きでした。

以前、特養でも編み物がしたいというので、編み針と毛糸を持って行ってあげました。

趣味に打ち込める時間が取れていい、と思ったのですが、

果たして、その後、編み物しているという話は聞いたことがありません。

編み針は凶器にもなるので危ないという理由で持たせてもらえてないのかもしれない。

もしかして、すでに気力がなくなってるのかも?

義父はアウトドア派でしたし、大工道具を器用に操って、

踏み台やちょっとした小物などは手作りもするほどの人でした。

こういう人は施設では何もさせてもらえず、日がな一日やることがないままに

過ごさなければなりません。

自分は?

将来の共同生活の場で暮らしている画を想像してみます。

テレビやラジオを聞いて過ごすのか?

スマホでユーチューブ三昧の生活になるのか?

趣味の読書は?

こういったことなら誰にも迷惑を掛けないのだからいいんじゃない?

だけど問題は気力が持つかだけどね!

死ぬときは

暮らし慣れた自宅で・・・と、在宅で最期のときを迎えることを望む方も多いと聞きます。

私たちは、具合が悪くなったら病院に運んでもらって、そこで最期の手当てをしてもらって、

ハイ!さよなら!

つまりは、誰でもが希望するピンピンコロリの最期を望んでいるんですが・・・?

母親の面会から帰ってきて、私たち夫婦でいつも話すのは

「施設に入っちゃったら、自由がなくなるってことだねー」

「何だか収容所みたいに大人しくしてなくちゃいけない場所だね!」

これは、双方の親を見て、私たちが強く感じたことでもあります。

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コメント

  1. シニア より:

    こんにちは
    毎日楽しみに拝見しております
    我が家も夫69歳、私64歳
    一人息子は離れた場所で家庭を持っています

    マシュウ家とつくづく似ているなと勝手に親近感を覚えています

    夫の両親を見送り、私の両親も見送り
    それぞれがそれぞれの人生の締めくくり方をしたと言えば
    かっこいいですがそうでもなく・・・
    最終的には延命治療をするかしないか、どう最期を迎えるかは
    残された家族が決断しなければならないのが現実です

    元気なうちにそうした事を話し合っておくのはとても大事な事

    私の母は延命治療せずに(一人娘の私の判断)最期を迎えて(87歳)
    夫の父は延命治療で身動(拘束あり)きできずに三年間飲まず食わず
    (夫の妹の判断で)人工栄養で最期を(93歳)

    どちらも簡単な選択ではありませんでしたが
    残った家族が後悔しない事が一番大事なことですよね

    ちなみに私の父は体調が悪くなり二週間ICUに入り63歳で亡くなり
    夫の母は元気でしたが自宅で就寝中に80歳で突然亡くなりと・・・
    四人の親がほんとうにそれぞれ違った形で人生を終えました

    私はもう、こうなりたいと思ってもそうはならない事を見て来たので
    残った人に考えてもらおうと他力本願です
    なるようになれ ですね
    ただ負の遺産だけは残さないようにと考えてます

    • ともに白髪の生えるまで より:

      シニアさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      シニアさんが経験されたことを読ませていただき、いろいろ考えさせられました。
      どんな人生の終い方になるかはわかりませんが、
      送る人に迷惑をかけたくないという気持ちで、
      シニアさんのおっしゃるように、負の遺産だけは残さないようにしたいものです。
      シニアさん、こんばんは。アンです(*^-^*)
      すっかり日没が早くなりましたね。
      わが家も一人息子で大学進学のため札幌を離れ、
      そのまま東京で就職、結婚しました。
      出来る事なら子供に迷惑や負担を掛けたくないと強く願ってはいるのですが
      いかんせん、死後の後片付けは子供にしてもらうしかありませんよね。
      葬儀はこうして欲しい、ああして欲しいなどといった希望は特にはないのですが
      残った人がやりやすいように・・・それだけを願っているんです。
      エンディングノートも毎年のように見直したり、付け加えたりしてますが
      私の場合、いたってシンプルです(笑)
      シニアさんの「なるようになれ」・・・私も同感!!(^^)/

  2. 黄金期 より:

    本当に考えさせられました。

    私の両親は供に86歳。
    母は本当に86歳と思えるくらい元気なのですが、父は歩くのが大変になってきています。それに加え大変太っているのです。
    車いすの生活になったら、腰痛持ちの私達夫婦での自宅介護は厳しいのではと・・・・。

    ピンピンコロリが一番ですが、最悪の状況になっても問題が出ないよう準備しないと!と、このブログを読んでひしひしと感じました。

    まずは両親がどんな考えか話を聞くところからですかね・・・・。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      黄金期さん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      おっしゃる通り、私たちの経験からも地域包括センターを巻き込んで、
      ご両親の将来の考えを聞きながらどのようなサポートを受けることが可能か
      聞くことから始まるのかと思います。
      自宅介護か、介護施設のお世話になるかは大きな問題ですね。
      黄金期さん、こんばんは。アンです(*^-^*)
      自宅介護はよほどの覚悟がないと続かない・・・と聞いたことがあります。
      難しい問題ですよね。
      私たちも介護の専門の方々からアドバイスを受けながら、
      なんとかやってきました(^_^;)