まさか!久々の札幌行が葬儀とは・・・

夫のマシュウです。

札幌に住む私の弟が亡くなったとの報が入りました。

突然の知らせでした。

翌日に通夜を執り行うというので、とるものもとりあえず、

葬儀が行われる札幌に夫婦で駆けつけることにします。

弟はすでにリタイアしていますので、近親者だけの「家族葬」で行うとのこと。

弟家族は無宗教で特に儀式もなく「自由葬」で三々五々参拝者がお参りに来て帰って行きます。

第二の職場関係者、息子と娘の二人の子供がいますので、

会社の関係者さんなどがお参りしてくれます。

私たちも、遺影の写真や棺の中で穏やかに眠る顔をじっくり見て、これまでの恩に感謝です。

家族から・・・

実は、と切り出されたのが、

8年も前から病気に掛かり、入退院を繰り返していたといいます。

私たちを始め周りには何も知らせずに家族だけで受け止めていたと・・・

死亡の原因となったのは肝硬変で肝臓がんにも!

若い頃からお酒が大好きで毎日の酒量も多かったのが原因かもしれませんね。

ということは

私の父親が亡くなった5年前に会ったときはすでに病気と闘っていたのです。

そんなことをおくびにも出さずに、父親を送りました。

それでも、嗜好品のタバコもやめられず、

ましてや大好きなお酒もやめることなく飲み続けていたようです。

すでに、1年も前から病院の先生からは長くは生きられないことを告げられていたそう。

勤務先で倒れ

救急車が来るまで、引継ぎの指示を与えていたとも聞きます。

警察官だった仕事柄か、責任感が強かった人柄をしのばせます。

そして入院した病床にあっては、

娘に、もしもの場合の連絡先なども伝えていたとのこと。

息を引き取るまで、最期まで意識がしっかりしてたそうで、

家族との濃密な時間を過ごせたことが救いでしょうか。

突然の別れは心の整理がつけられないものですが、

たとえ短い時間でも家族で送る心構えができる時間が持てたのは

ある意味幸せだったと思うのです。

生前の楽しみを向こうの世界でもと・・・棺の中には大好きなタバコが!

大好きな酒も小さなカップにビールを少量注いで添えられました。

出棺の時

みんなで花を添えました。

まるで弟は花園の中で眠っているように見えます。

家族にとっては、辛いことでしょうけれど、一方で8年間の闘病生活も終えて、

どこか肩の荷を下ろしたようなホッとした気持ちも垣間見えます。

無宗教の葬儀なのですが、

棺の上に掛ける布に故人へのメッセージを書いて送ることができました。

既に家族はメッセージを寄せていて、子供たちの温かい気持ちを目にすると、

もう会えないという実感とともに涙がこみ上げてきます。

<生まれ変わっても父さんと母さんの子供になりたい>

私たちにもサインペンが渡され・・・

先に書いていた妻は涙、涙、、、、、、

さて私は何を伝えようか。

<これまでありがとう>としか書けませんでした。

出棺の後は、火葬場で葬儀社の方の誘導で流れ作業のように過ぎて、もう涙も出ません。

葬儀の参列も終わり

すぐに自宅に帰らねばなりません。母親の様子も気がかりですから・・・

札幌駅までの帰りの車窓から、ススキノ交差点の賑わいが見えます。

私たちの悲しみを知らぬげに、街を行き交う人々は、

休日の午後を楽しんでいるようにみえます。

私たちも現実の生活に戻るんです。

札幌駅の地下街で、遅昼のそばをすすり札幌時代を懐かしみました。

また札幌に来ることがあるだろうか?

今度は札幌に旅行で来てもイイね!(悲しいことでは来たくないです)

JRの車窓を流れるなじみの景色に目をやりつつ空港に向かいます。

弟が私たちに札幌の生活を思い出させるために呼んでくれたのかな?

こうして、急な知らせを聞いてからの「怒とうの3日間」が慌ただしく過ぎたのでした。

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コメント

  1. 山ちゃん より:

    いつも楽しく拝読しています。今回の弟さんの件は突然の事でかなりショックだと思います。お悔やみ申し上げます。私の友人も朝起きていたら冷たくなっていた事が以前ありました。死は突然にやってくるとその時に思いました。マシュウ兄さん、今はお辛いと思いますが・・・。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      山ちゃんさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      お気遣いありがとうございます。
      確かに死は予期せず急にやってくるものですね。
      母親より先に逝くことなどあってはならないと思っていたのですが・・・
      山ちゃんさん、こんにちは。アンです。
      親より先に子供が逝ってしまうなんて、こんな不幸なことはありませんね。
      義母にはとても知らせることはできませんでした。

  2. アガパンサス より:

    大変でしたね、二人兄弟で1人になって淋しいね、
    親はある程度は覚悟は出来ていても、兄弟はまさかですよね、
    此ばっかりは、順番道理を願いたいですね。
    お力落としのないように。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      アガパンサスさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      お気遣いありがとうございます。
      いなくなっちゃったんですが、まだ実感がわかず信じられない気持ちです。
      ですが母親のことがあるので気持ちを引き締めなければなりませんね。
      アガパンサスさん、こんにちは。アンです。
      まるで覚悟する時間のなかった義弟の死でした。
      頼りになる人がいなくなってしまいましたよ。