夫のマシュウです。
3月に田舎の特別養護老人ホーム(特養)で暮らす母親に面会したときのショックを引きずっています。
今すぐにでも逝ってしまいそうな元気のなさに、特養の看護師さんはじめ職員さんともども、近いうちに「そのときがくることを覚悟」して帰ってきました。
せめて、もう少し「心の準備の時間」が欲しい。
一度、関東の自宅に帰ってすぐに
妻はいつでも対応できるようにと、図書部屋の床半分を占拠して
喪服や着替えなど持って行くものを準備!整えました!
私も葬儀社や役場の手続きの段取りを準備!
母親が暮らしていた特養の自室の片付けなどは「弟」にしてもらおうと、
「役割分担」なども決めておくことにします。
あの日から
早やひと月が経とうとしています。
そろそろ、もう一度、もしかして、これが最後になるかもしれないと思い
面会に行く予定を立て、数日前になって、弟にもそのことを連絡しようと思っていました。
弟は定年後の第2の職場が、数日おきの泊まりの夜警をしていて
なかなか休みもとれそうにないということで、面会に行くことがままなりません。
しばらく面会にも行けず私が母親の様子をその都度、報告していました。
そんな矢先
私のスマホに弟の電話番号で留守番電話が入っています。
スーパーで買い物の途中で気が付きませんでした。
帰りがけにスマホを開いて着信があったことを知り、
留守番電話の言葉が文字起こしされて登録されています。
メッセージを読むと、
<○○(弟の名前)の息子の○○ですけれども、これは叔父さんの携帯ですかね?
父が今朝亡くなりましたので取り急ぎご連絡した次第です。気づいたら折り返しいただけると助かります>
なに?なんだって?
急に、動悸がしてきました。
気持ちを落ち着かせて再度読み返します。
弟が亡くなった?????
なんと、母親よりも弟が先に逝く知らせでした。
順番が違うだろ!!!!!
急いで家に帰り、弟の携帯電話に連絡を入れます。
弟の息子が電話口に出て、入院先の病院で今朝9時半に亡くなったと・・・
え!入院してたの?
亡くなる4日前に職場で倒れて、かかりつけの病院に救急搬送、そのまま入院。
実は、何年も前から「肝硬変」を患い入退院を繰り返していたそう。
その後「肝臓がん」になり手を付けられない状態だったともいいます。
そんなに悪かったのか?
電話を切り終わって、ことのてん末を妻に告げます。
急に昔のことが・・・
私が保育園に通っている頃のことが、今でも明瞭に思い出すのです。
いつも、おやつの時間になると「お兄ちゃん!」」と言って
保育園の玄関を開けて顔を出すのです。
そして、一緒になっておやつを食べるんですよ。ちゃっかりしてるでしょ?(笑)
「お兄ちゃん」はいまだに私を呼ぶときに口にする呼び方です。
大人になって、警察官になったのですが、道内の町の駐在所勤務のときには、
北海道新聞に地元の方から慕われる親切なおまわりさんという記事で紹介されて、
両親がたいそう喜んでいました。
職業がら?ストレスが溜まっていたのでしょうか?
お酒はよく飲んでいたようです。
酒好きが悪さしたのかな?そんなことも、ふと思い出されます。
さて
弟の息子が、良かれと思い特養の母親(祖母)にも連絡をと思ったのでしょう。
特養の職員さんに伝えていました。
すぐに私から特養に連絡して、
母親にはショックが大きすぎるから知らせないで欲しいことをお願いしました。
この先短い母親がビックリして悲しむことは目に見えています。
この期に及んで真実を告げて悲しませることはない・・・
特養には、急な出来事で予定していた面会に行けなくなった旨を伝え、
面会は先延ばしするけど絶対に会いに行くことだけを伝えてもらうことにして、
仕切り直しとすることに!
幸い、今のところ、母親の容態に変化はないらしいです。
この際、母親にはもう少し頑張ってもらうことにして、
私たち夫婦は「札幌での葬儀」に参列します。
母親の葬儀のために用意していた喪服などが、弟の葬儀で使う羽目になってしまうとは・・・
「享年68歳」でした。
弟よ、母さんより先に逝くなんて・・・順番が違うだろう!!!