映画「夜バナ」の「わがまま」が、老人介護を変える!?

夫のマシュウです。

先日、観た映画「こんな夜更けにバナナかよ」の主人公・鹿野(しかの)靖明さんから、

2,3考えさせられたことがあります(^^)

鹿野さんから教わる事とは・・・

ボランティアをする「健常者」と「障害者」は、

お互いに助け合う、影響されあう、「対等な関係」である

という考え方を教えられました(^^)/

また「障害のある子ども」を持つ「親」が、一生、子どもの「面倒」を

看なくてはならないという「暗黙の風潮」は、キツイ…という問題も投げかけていました。

鹿野さんは「自分の親」をそんな「苦労」から「解放」してあげたいから

「自立の道」を選びました。

障害者だろうと「子供は子供」「親は親」として、

それぞれの「生き方」をすべきだというのです。

彼は、見舞いに来た母親に、いつも冷たい態度で「帰れ!帰れ!」と、

追い出すような口調で言います💦

でも、これは彼流の「やさしさ」の裏返し!😢

彼は、こうした「想い」のもと、

「社会」の中で何とか「自立した道」を歩もうとしたのでしょうね。

誰でも住みやすい社会へ!

鹿野さんは「病院」などの施設に閉じ込められるのではなく、

「地域社会」で「普通の生活」を送ることができるように、

「社会を変えていこう」という取り組みを自ら実践!

ですが、彼は「24時間」ボランティアの「手」を必要とします。

障害者が、今、「何をして欲しいのか」をボランティアに気付いてもらうためには、

たとえ「わがまま」と言われようと、気付いてもらう事が彼にとっては大事!

「便利」な生活は「不便」だと感じることから生まれます。

彼は、社会の住み心地の「不便さ」を訴えていたように思うのです。

高齢者の暮らしは・・・

ここから気付かされるのは、障害者の話ばかりではありません。

これからますます増える「高齢者」が暮らす「環境」にもいえることではないでしょうか。

私の両親も介護施設に入所し、車いすを使用!

かろうじて、両手は動かして食事などはできますが、歩行が全くできませんので、

ベッドの寝起き、着替え、トイレ、入浴、生活全般において、

介護の方の手を煩わせることになります💦

介護する立場の方も、こうしたら便利なのに・・・

こうしたら、もっと介護が楽になるのではないかという「視点」を普段から持つと

これからの「高齢者介護」の時代に生かせるんじゃないかな・・・

個人的には、そんな事にも思いを馳せた映画でした(^^)/

介護との共存へ

鹿野さんの「自立生活」への「試み」が、今の「在宅介護制度」につながっているということもできます。

これからどんどん増えるであろう高齢者の「おひとり様」生活と、

「在宅介護」を主体とする福祉政策を考えると、専門の介護職員というより、

「地域の人」とか、「地域社会」での「助け合い」が必要になると思います。

ある町で「高齢者」と「若い人」が同じアパートに住んでいるところがあると聞きました。

高齢者住宅に学生が同居する「ホームシェア」なる取り組みもあるそうですね。

思い出しました!!(^^)

私の学生時代は「下宿」というのが普通にあって、個別の部屋を借りながら

朝食、夕食は「大家さん」が作ってくれて、共用の「食堂」で頂いていました(^^)/

核家族化や、無関心、プライバシー保護などの風潮で、

今や、下宿なんてすたれてしまいましたけどね・・・(^^)/

昔の二世代、三世代同居という、従来の親・子・孫という暮らしの中では

「おひとり様」とか「孤独」ということはなかったと思います。

世代間で「コミュニケーション」をとることにより、

「孤独死」などのリスクも減るかもしれません。

私の両親の住む特別養護老人ホームや、妻アンの父親の暮らすグループホームなどは、

ある意味、一般社会と「隔離」されている社会です。

周りが同じような人ばかりでは、「活力」も生まれません💦

もしかしたら、特養のようにお年寄りが多く暮らすところと、一般のマンションなどが一緒になっているところがあると、お互いに刺激を与える関係が緊張感とともに多様性が同居して、そこから「活力」が生まれるんじゃないか・・・とも思ったりします。

どこか、そういう取り組みをしているところなんてありませんかね?(^^)/

鹿野さんを介護した、500人にも及ぶボランティアさんたちも、

最初は、彼の「気持ち」を少しでも理解しようとする事から始まったように、

「高齢者の介護」においても、周囲の者が、まずは「当人の気持ち」を

くみ取ってあげる事が大切ではないかと・・・(当たり前の話ですが)💦

これは、私自身、とても考えさせられる「難しい事」でもあります・・(^^)/

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コメント

  1. ito より:

    マシュウさん、アンさん、おはようございます。こちら北関東も先程から雪が降り始めました。寒い一日になりそうです。あくまでも自論ですが、老人介護のベストは二世帯、三世帯家族だと思っています。何故できない? そうです子供、孫が親と一緒に住めない原因はある程度希望に叶った職場が無いからだと思っています。来年にも通信環境が「5G」の世界へと突入、何も会社が都会に一極集中しなくて良いのです。地方に会社作ったら、土地は安価、人材も豊富、メリットだらけだと思うのですが!!

    • ともに白髪の生えるまで より:

      itoさん、こんにちは。マシュウです。いつもコメントありがとうございます
      私も故郷に何もなくて出てしまったクチです・・・
      確かに親の近くで生活できる環境になれば、介護の考え方も変わるかもしれませんね(^^)/
      こんにちは。itoさん♪アンです♪
      そちらは雪の降る寒い週末になりましたね。
      札幌も今日は久しぶりの青空です(^^)何だか気持ちも晴れ晴れしてきますね。
      お昼はお雑煮を作りました。三つ葉の香りに「春」を感じましたよ♪
      雪との戦いも、あとひと月の辛抱です⛄
      関東は気温の変動がジェットコースター並みですね。
      itoさん、どうぞご自愛くださいませ。
      コメントありがとうございました(^^)