別れの塩むすび

こんにちは。妻のアンです。

春は「別れの季節」ですね。

進学や就職などで、親元を離れる子供さんも多いことでしょう。

今朝、お茶碗洗いをしながら、ラジオを聴いていると、

胸にグッとくる卒業ソングが流れてきて・・・

子供が進学のため、巣立って行った時のことを思い出してしまいました。

別れの日

一緒に上京して、引越し荷物の片づけ・・・

そして、桜吹雪の舞う中、日本武道館での入学式と、何とか無事に済み、

いよいよ、私が札幌へ帰る日がきてしまいました。

わかっていることとはいえ、切ない想いでいっぱいでしたが

子供には、悟られないように?していたのです💦

塩むすび

「母さん、今日、帰るけど、何か、おかず作っていこうか?」と子供に尋ねると

「うん!じゃあ、塩むすび!海苔は巻かないでいいから・・・」と、あっさりした返事(笑)

最後に塩むすびなの?と、ちょっと拍子抜けしたのですが

リクエストに応え、心を込めて「五つの塩むすび」を握りました(^^)

「お昼に、食べてね!」

そう、明るく、声を掛ける私は、もう心の中では泣いていたのでした😢

振り返ると、18年間の子育ては、アッという間で、

子供は、新しいステップを踏み始めました。

未来が、広がっています!

カナシイ別れじゃありません。

泣いちゃいけないぞと、自分に、ハッパを掛けます。

そうしているうちに、別れの時間が迫ってきました💦

涙が・・・

玄関先で、ガチっと握手した瞬間、子供の汗ばんだ手のひらの感触が伝わり、

ダメ母さんの私は、プチっと糸が切れたがごとく、涙が溢れて止まりませんでした😢

泣かないぞって、決めていたのにね!(笑)

もう、涙とハナミズで、顔はグチャグチャです💦

子供からも「母さん、そんな顔して帰れないっしょ」と笑われる始末。

「そうだよね~」と、泣き笑いしながら、後ろ髪を引かれる想いで

空港へと向かったあの日・・・

思い出

今でも、この季節になると、時々、思い出してしまうけれど、

お互いにとって、いい経験のひとつだったと信じています。

子供がいなくなってから、しばらくの間は、なんだか、気が抜けた感じでしたが

気が付くと、ちゃーんと、元気になって立ち直っていたっけ!

そう!私、立ち直り早かった!(笑)

だって、我が家には、もうひとり、手のかかる子供?(夫)がいたんですもの(笑)

青い空

あの遠い春の日・・・

子供と別れて、駅へ向かう道すがら、見上げた空が真っ青だったこと。

大都会でもこんな青空を見ることが出来るんだ・・・

そうか!

この青空が、子供の新しい門出を祝ってくれているんだ。

母さんは、もう泣かないぞ・・・

そう、思いながら、帰路に着きました。

塩むすびの味

最後に私が握った「塩むすび」

子供は、美味しく食べてくれたのでしょうか。

おふくろの味として、覚えてくれているでしょうか。

いつか、聞いてみたいな~と思っています(^^)

夫のマシュウです。

私から一言、いいですか。ここだけの話です。

この時期の卒業ソングの話ですが、妻にとっての卒業ソングは、

子供の引越しの片づけをしに上京したときに、近所のスーパーで買い物していると

毎日、店内に流れていた、Re Japanの「明日があるさ」と鬼束ちひろの「月光」だそうです。

今でもこの曲が流れると涙ぐむときがあります。

果たして、子離れ、できているんでしょうか?(^^)/

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