夫のマシュウです。
妻の父親が亡くなってからひと月ちょっと経ちました。
生前の義父の強い希望で「葬儀は家族だけで無宗教で執り行ってほしい」という願いのもとに「自由葬」という形式で送ることにしました。
葬儀を執り行うに際しては、故人の遺志が強く示されていたのです。
それは、あえて永眠した事実を伏せる必然はないのですが、歳も年でしたので、
義父を知る人も高齢になっているでしょうし、永眠を知った人に会葬などの迷惑を掛けたくないということでした。
確かに、私の現役時代も、訃報は突然やってくるものですから、
通夜、告別式などの参列の予定を組むのに苦労することがありました💦
葬儀の事後報告
義父の場合は、内々での葬儀でした。
したがって、親族にも葬儀の前には知らせませんでした。
新聞のお悔やみ欄にも載せませんでしたので、親族等の関係者はもとより、
これまでにお世話になった方々にも亡くなったことは伝わりません。
それで、関係者には「葬儀終了後に事後報告」という形でお知らせすることにしました。
タイミングは、いつがいいのでしょうか?
私たち夫婦が下した判断は?
電話での報告
葬儀が終わって初七日となる1週間が過ぎた頃、
遠くに離れて暮らしている義父の数少ない兄弟には、妻が電話で経緯を詳しく話し、
連絡が遅れたことを謝りました。
義父の希望もありましたし、兄弟たちも80歳超えの高齢ですから、突然の訃報に驚かせることの意味合いをおもんぱかり、一連のことが終了して落ち着いた頃にお知らせすることで
諦めがつくと思ったのです。
ですが、妻からの電話連絡にはやはりビックリしたようです。
突然の知らせに戸惑い、
「元気なうちに一度会いたかった」という言葉や、
「いかにも兄貴らしい身の処し方だ」とか、
涙ながらもお悔やみの言葉をいただきました。
1週間という時間が遅かったかどうかですが、葬儀直後だとかえって「知らせてくれなくて水臭い」「どうしてすぐ知らせない」などの叱責も受けるところですが、
「時の経過」が感情を抑制してくれたようです (´▽`) ホッ
書面での報告
他の親戚の人には、もう少し落ち着いてからと思い、ハガキで報告することにしました。
お知らせする範囲も、一般的には隣近所、会社や趣味などの交友関係先があるのでしょうけど、先ずは親族への報告は欠かせません。
では、お知らせするタイミングは?
葬儀は無宗教で行いましたが、葬儀社からは仏教を前提として「初七日」「月命日」「四十九日」など日取りを聞いていますので、おおむねその日程に合わせた行事に則って、
親族などの関係者には、月命日が一つのけじめになるだろうと考え、月命日が過ぎたタイミングで送ることにしました。
挨拶文は?
『謹啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます
さて故 〇〇〇〇は札幌市内の病院にて長女夫婦に看取られ〇月〇〇日
多臓器不全により八十九歳を以て永眠いたしました
尚 葬儀は故人の強い遺志に従いまして家族のみの手で密葬にて滞りな
く相済ませました
お知らせが遅れましたことを心よりお詫び申し上げます
ここに謹んで御報告申し上げますと共に故人が生前に賜りました
御芳情に対し厚く御礼申し上げます
本来ならば拝顔のうえ御挨拶申し上げるところでございますが
略儀ながら書中をもちまして謹んで御礼申し上げます
敬具
令和元年八月』
としました。(実際は縦書きです)
書き方に注意した点
★句読点は使わない
葬儀を滞りなく執り行うということで、流れを止めるような句読点を忌み嫌うようないわれがあるようです。
★文章は縦書き
このようなお知らせの文章は縦書きのほうが改まった感があります。
字体も明朝体が落ち着きます。
★故人の遺志を記載
無宗教で送ったので戒名がないことや、密葬にしたことを理解してもらうようにしました。
★死因
いろいろ憶測すると考えましたので、正直に明かしました。
★これまでの感謝
生前の感謝を述べ、書面での挨拶を詫びて結びとしました。
親族以外は
次に、
日頃お付き合いいただいてきた方や年賀状のやりとりをしていた方には、
年末に送る「喪中はがき」で事後の報告をさせていただこうと考えています。
マナーとしては正解かどうかは分かりませんが、事後報告に納得していただければと思っています。
余談ですが、亡父の住んでいた町内会などは、義母が親しい友達に話したことがきっかけで、口コミで広がったようです。