この電話、誰から?

夫のマシュウです。

田舎の特別養護老人ホーム(特養)で暮らす私の母親が緊急入院したと連絡を受けてから

早や1カ月が過ぎます。

その後、1週間ほどの入院生活を経て、退院の知らせを受け、

また特養での生活を再開することができました。

それでも万全な回復ではなく、

元の状態に戻るかどうか「?」がつくという不安定な言い回しで

看護師さんから告げられた言葉が、心残りになっています。

それでも、

「特養から、なにも言ってこないところを見ると安定しているのかね?」

と、何もないことをいいことにして、ご無沙汰してきました。

そんなある日のお昼前

妻のスマホに着信音が響きます。

おもむろに取り上げた妻の表情が一瞬こわばります💦

特養からの電話です。

母親に何かあったの?💦

妻が電話に出ると、

「もしもし、私だけど・・・」

私って?その声は?

妻「えーーーっ!おばあちゃん?」(@_@)

「おばあちゃんなの?」(@_@)

いつもは最初に施設の方が電話口に出て、

「〇〇さんが電話したいと言ってるので代わります」

と切り出してから、母親に電話を代わるのですが、今回はフェイントです(^^;)

妻「おばあちゃん、良くなったの?」

母親「大丈夫だよー」

妻「そう!よかったー!今回は大変だったね」

母親「心配かけたねー」

妻「ご飯ちゃんと食べてる?」

「たくさん食べて体力回復しないといけないよ」

「1月になったら目の手術も待ってるからね」

矢継ぎ早に声をかけて、

妻「今、パパに代わるからね」

私「あー、オレ!オレ!母さん、元気になったの?」

母親「私は大丈夫だよ!」

私「この前、看護師さんから聞いたよ。わがまま言って朝ごはん食べないって言うんだって?だけど晩御飯はぺろりと食べたって言ってたよ」

「ちゃんと食べて体力つけて、リハビリしなくちゃね」

話は、自分ことより他のことに関心があるみたいで、

母親「母さん(私の妻のこと)の風邪は良くなったの?咳してないかい?」

私「母さんに言われたアメを買って、なめてたら良くなったってさ」

母親「そうでしょー。アメ舐めるように言ってやってー」

次の話題は・・・

亡くなった父親のことに移り、

母親「心配してることあるんだけど、父さんの周年祭が近いから

神主さんと相談してちゃんとやって欲しいんだよね」

私「もうすぐ12月だもんねー。心配しなくても大丈夫だから!」

「札幌の母さん(妻)も毎日、お水をあげて手を合わせてるよ」

母親「母さんがちゃんとやってくれて、心配ないんだけどさー」

私「うん!大丈夫だから!」

自分の身体のことより心配なことがあるようです。

こちらは余計な心配させまいと「大丈夫!」を繰り返します。

私の言葉を信用しているような、いないような返事が返ってきます(^^)/

ひとしきり「大丈夫!」「食べるんだよ!」をくり返し、電話を切りました。

電話後・・・

妻「今回は看護室から看護師さんにお願いして電話してきたようだよ」

私「まだ、アンが風邪ひいてると思ってるよ」

「ヒトのことより自分のことを心配しろって話だよな~」(笑)

妻「一時はどうなるかと思ってたから、とにかく、電話ができるまで回復したことは安心材料だね」

母親の元気な声を聞いて、私も気持ちが軽くなったのがわかります。

「声」を聞くのが一番の便りですね!(^^)/

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