夫のマシュウです。
本州への移住が迫っていたある日のこと、
妻が「おばあちゃんに母の日のカーネーションを贈る」と言って近くの花屋に出掛けました。
遠く離れた私の田舎の特別養護老人ホーム(特養)で暮らす母親にはなかなか会えないので、
毎年の恒例ではありますが、
今年もカーネーションを贈って母の日のお祝いです㊗
スーパーに入っている花屋の店頭に並んでいた鉢植えのカーネーションを選んだものの、
花屋の方いわく、
店頭の展示品を贈るより花キューピッドの方が送料半額で送れますよと・・・
いまや花屋が花キューピッドから贈ることを勧める時代になったんだね・・・
とは妻が帰宅しての言葉。
こうして、妻は母の日にカーネーションが届くように手続きを済ませてきました。
数日後
妻のスマホに母親の暮らす特別養護老人ホーム(特養)の職員さんから連絡が入ります。
母の日なので、花キューピッドが届いたという連絡かな?と思いながらも、
いつものクセ?で母親の体調に何か変化があったかと思い、問い返しています。
妻「おばあちゃんに何かありましたか?」💦
職員さん「昨日、母の日のカーネーションが届いてました。おばあちゃんがそのお礼を言いたいというので電話しました」
母親に代わると、
届いたカーネーションはたいそうキレイだったと言い、
つぼみがいっぱいついていたので、これから長い期間楽しめることを喜んでいます。
妻「母の日おめでとう!お花楽しんでね!」
母親「お金使わせてしまってごめんね」
妻の持つスマホから漏れてくる母親の口調は元気そうです(´▽`) ホッ
妻「体調はどう?元気かい?」
母親「元気だけど、身体がなんだかこわいんだわ!」(「こわい」というのは「疲れてる」という方言です)
妻「お風呂には入ってるの?」
母親「2日に一度入ってるよー」
妻「元気で100歳まで頑張ってお祝い金もらうんだよ!それを私にちょうだいね!」(笑)
母親「あれまー!」(笑)
次第に母親の声が元気になっていくのがわかります。
電話を私に代わります
私「ご飯は食べてるかい?」
母親「一日に4回も食べてるんだわ」と言って笑います。
私「ゴールデンウィークが終わっても寒いから風邪ひかないように気を付けなければね」
母親「このところ寒いんだってね。昨日だかおとついだかも、雪が降ったって言ってたよ。
新しい部屋のおかげで、中にいるとわからないけどね・・・」(笑)
「コロナは終わったって言うけれど、風邪ひかれないよー。気をつけなさいよ」
私「そうだね。こっちはみんな大丈夫だから心配いらないよー」
「母さんは元気なのかい?」
母親「元気は元気なんだけどねー、なんだかこわいんだわ・・・」
「体操の時間あるんだけど、テレビの水戸黄門見たり、暴れん坊将軍見るといっては
さぼるんだわー」(笑)
たまに、記憶がまだらになってるところが見られるものの、
母親との会話はなんとか成り立ってます(笑)
電話を職員さんに代わり
「おばあちゃんは元気ですよー」
「食欲もあってご飯もよく食べてます」
「自分で車いすを動かしてホールの中を動き回っているんですよー」
こんな様子を聞いて安心です。
妻「話し相手がいないんで、さみしかったんだよ。電話で話しているうちに
声が元気になったもの」
私たちは、もう間もなく移住して札幌を離れてしまうということも言えずに、
電話なので見えないことをいいことに、さも近くにいることを醸し出して、
ご機嫌伺いだけにとどめます(かあさん、ごめん)
そうだ!
こうして、いろんな機会に贈りものを送ることをきっかけに電話すると
遠くに移住しても距離感を感じさせないからイイかも?
でも、
あと何回、カーネーションを贈ってあげられるだろうか?
いつか、母の日が思い出になってしまうんだろうね・・・