介護施設の良し悪しは「人」によるという事実!

夫のマシュウです。

妻の父親が介護施設のお世話になって7年目になりますが、その間、およそ隔週で面会に行きわずか30分程度で帰ってくることがいつものパターンでした。

その理由は、義父が妻の顔を見るたびに「家に帰りたい!」と強く懇願するものですから、

対応に困り、会う回数を減らしていました。

しかし、緊急入院以来、妻はせっせと面会に・・・

グループホームの様子

そのうちに、施設で働く介護士さんたちの動きにも目が行くようになったようです。

人事異動があったり、また辞めてしまう方もいて、ヘルパーさんたちの出入りも

結構頻繁にあります。

入所当時の印象

妻は、父親の入所当時の施設の運営と、現在の施設の運営をつい比較してしまうそうです。

入所当時の管理者さんは、その明るい振る舞いや、入所者さんに気を使う様子が

私たち家族にも良く伝わり、安心していました(^^)

季節の行事に呼ばれたり、家族参加のレクリエーションなどもありました。

そのたびに妻も参加し、父親との時間を過ごすことができました。

とにかく優しい管理者さんでした。

最近の印象

2年ほど前に今の管理者さんに代わりましたが、

その頃から、施設の運営に余裕がなくなったように感じます。

入所者さんを施設外に連れ出し、家族も参加するレクリエーションや季節の行事も

ほとんど実施されなくなりました。

入所者さんは、ホールのテーブルの前に座り、各自無言で、時間が過ぎるのを待っているだけのような状態!

言い方は悪いですが「収容所」?のような感じに見えます。

私たち夫婦が訪ねた時も、あるおばあちゃんが叫んでいました。

「何もすることがなくて、ここに居たら死ぬのを待つだけだ!」と!

別のおばあちゃんもヘルパーさんに懇願しています。

「家に帰りたいので、息子に電話してほしい」

こういう様子を見ていて、気が付きました。

義父は、こういう何もできない環境で家に帰りたい感情を募らせたんだということを・・・

このおばあちゃんが訴えたとき、管理者さんが、

「どうしてそんなことを言うの?息子さんは今、会社でしょ!」

その際の対応が、そう言うしかなかったのでしょうけど、

言葉に、おばあちゃんに寄り添うような温かみがあったでしょうか?

逆に、私たちが父親と楽しそうに会話していることに、変な刺激を受けてしまったというようなことを、後で妻が言われることになってしまい、ホントにやるせない!!!

そのような管理者さんの対応が、その下で働くヘルパーさんにも当然のように影響します。

ですから、最近のこの施設は、会話がなく暗く感じるのは否めません。

管理者さんによって、他のヘルパーさんたちに影響し、施設の雰囲気が変わるといえるのかもしれません。

自分はこのようなところで介護を受けたくないなと思いました💦

優しさの伝わる介護を

妻は言います。

父親が、グループホームから緊急入院したときの、病院の看護師さんの対応に感激したというのです。

父親の隣のベッドの、意識がなく、言葉も発することのできない患者さんへ、

それは優しい言葉かけの対応があったそうです。

たとえモノも言えぬ患者さんでも、その優しさは伝わっているはず!と・・・

介護や看護の仕事は大変な仕事だとは思います。

言葉かけなども含めた、人への対応は、気持ちを込めて明るく(楽しく)やるか、

事務的に(つまらなく)やるかだけで、結果は180度違ったものになるということです。

もう一つ気が付いたことは、親族がうるさく言ってくる入所者には気を使っているということです。

入所者さんが親族に告げ口されるのを恐れているからなのでしょうか。

逆に、先ほどのテーブルに黙って座っているおばあちゃんのような、おとなしい入所者さんは放っておかれる傾向にあるということがいえます。

そばを通っても、何の声掛けもないというのです。

これじゃあ、病状がどんどん進行していくんじゃないかと危惧してしまいます。

管理する側としては、おとなしい入所者さんほど手がかからないので

扱いやすいということでしょうか?

私や妻が介護施設の父親を訪ねて感じたことは、介護施設に入所していても、

管理者さんやヘルパーさんと明るく会話できれば日常も楽しくなるんじゃないかということなんです。

いくら多忙とはいえ、一言、二言、言葉かけするくらいの時間はあるべさ!と言いたいです。

確かに入浴や食事の対応、トイレの対応などやることはいっぱいです。

やってくれてはいるんですが、入所者さんとのコミュニケーションがなさすぎるんです。

職員同士はくだらない話をして笑っているのに・・・ですよ!

同じような意見も

実は、妻の親戚の女性は、自分の母親が介護施設で受けた扱いに失望したことが、

自らが介護士の資格を取得するきっかけになり、しかも介護の仕事に従事することになったということを思い出しました。

さらにもうひとつ、思い出すのは、ご近所の方の言葉です。

その方の母親も認知症で介護施設のお世話になっていたらしいのですが、そこでの扱いが家族から見るとひどい扱いを受けていたということで、その方いわく「介護施設は、人によるよ」ということだったようです。

「優しい言葉かけが笑顔をもたらす」

会社もそうですが、仕事の良しあしは、決まりや仕組みだけじゃなくて、

運営する人によるということ、介護施設もそうです。

こういう感想を持つのは、親の介護を通して、将来の自分たちを想像しているからなのです。

親の扱われ方を見て、自分たちは、こういう事務的な気持ちのこもらない扱いだけは受けたくない!

優しい言葉かけをしてくれる介護を受けたいと思うからなのです。

昨今、介護の現場で施設の職員による暴行犯罪などのニュースを聞くにつけ、

つくづく「人材の大切さ」を知りました。

介護現場は3K職場といわれ、確かに仕事はきつく報酬も低いですが、

私たちも、彼ら彼女らの仕事ぶりを、よく観察することと、

プライドを持って働けるよう、もっと社会が認めることも必要だと思います。

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