夫のマシュウです。
先日、NHKの方に相談していた、実家のNHK受信契約の解約について、
両親の「入院による事情」を理解していただいて、解約の手続きをしました。
解約手続き
解約届出書は解約相談の電話をしてから、かれこれ10日以上たってから、郵送されてきました。
契約者の住所に、本当に住んでいないか調査して時間がかかったのかもしれません。
受信契約をしない理由などを記載して、郵送しました。
今まで、月々2000円以上の負担が軽減されることになります。
両親の出費を必要最低限に抑えるためには必要な手続きだったと思います。
両親とテレビ
父が退職してからのイメージは、家にいるときはいつも自分の居場所が決まっており、
テレビの前に陣取り、リモコンを操作している姿でした。
父は大のテレビ好きでした。
私の小さいころの思い出に残っている姿は、
民放の「プロレス中継」を見ていて、プロレスラーの大技が決まるたびに体を右に左に揺らしていた姿です。とても興奮しているように見えました。
最近はNHKの「大相撲中継」を見ていて、手のこぶしに力を入れる姿をみるくらいです。
そして、母と一緒に「大相撲中継」をみていて、呼び出しが掲げて土俵周りを回る
懸賞旗の枚数を数えるのが好きでした。
そのようなときに電話をしようものなら、「誰だ!こんな時間に!」
と言って機嫌が悪くなるのでした。
ご機嫌伺の電話は、いつも相撲中継の終わる、午後6時過ぎと決めていました。
そうそう、日曜日は「笑点」も好きでした。
その時間帯の電話も避けていました。
極めつけは、北海道ローカルで月ー金に毎日放送される昔々の「水戸黄門」の再放送(再々なのか再々々なのかは不明ですが・・・ずいぶん昔から放送されています)
私たち夫婦が、「水戸黄門」にハマるようになったのは、帰省した際に何もすることがなくて、手持無沙汰の時間に何気に付き合ったことがきっかけでした。
最近は、母が「もう、何回見たかしれない。少し見たらストーリーがわかってしまって、面白くない」といいつつも、時間になるとスイッチを入れて見続けているようでした。
父の耳が遠くなり、テレビのヴォリュームもかなり上げて聞いていました。
母は、顔をしかめ、耳が遠くていやだ!会話が通じないと嘆いていました。
そんな両親がそろって入院してもう5カ月・・・
スイッチを入れられることのなくなった、テレビがいつもと変わらず居間に鎮座しています。
おそらく、もう帰ることのないあるじを、待っているかのように・・・
病院では2人別々の部屋で療養しているでしょう。
もう、相撲の話題も、悪代官の話題もでることはないでしょう。
テレビを見ることのなくなった生活は、どんなでしょう?
日常の楽しみがひとつなくなった、両親を想いながら・・・
住む人のいなくなった実家のテレビの契約も、こうして解約されてしまいました。