札幌に出没した【熊の駆除】について

夫のマシュウです。

このところ、札幌では連日のように「クマの目撃情報」がテレビで報道されています💦

普通は、山歩きをしていて遭遇することがあるので、ラジオや鈴などを付けて、

人間がいることを知らせて近づかないようにさせる、という対策を聞きます。

しかし、最近、気になるのはクマが私たちの「生活圏」にまで入り込んできていることです💦

それも市街地の、しかも絶えず人や車の行き交うところまでがクマの行動範囲になってきたということに恐怖を覚えます💦

連日のように同じ場所に出没!エサを物色!

民家の庭先のプラムやトウキビが狙われたようです。

クマの駆除の是非

そのクマがようやく駆除されました。

私たち市民にしてみればようやく静かになってやれやれです。

ところが、この殺処分に対して、全国から抗議や疑問の声が寄せられているということでした。

殺すことはなかったんじゃないか、麻酔銃などで眠らせて捕獲して山に返すというような声が多かったようです。

もっともな面はありますが、連日の報道で、クマの姿を見て感情移入?してしまったんじゃないかと思うのですが・・・

確かに駆除が最善の方法ではないですし、山に返すことがベストな選択でしょう。

しかし、捕獲しようにも、大型獣にはなかなか麻酔銃も効かない、

仕掛けた檻のわなにも入らないということで、

「仕方のない選択」だったのじゃないかというのが地元民の感情だと思います。

人的被害が出なかったことが幸いでしたし・・・

クマ牧場

北海道では登別に「クマ牧場」があるので、そこへ収容できればというアイデアも考えられます。

クマの命を助けるという意味での「選択肢」としてはあるかとは思います。

私たちも、ずいぶん前ですが子供を連れて熊牧場に行ったことがあります。

そこで見た光景は、深い檻の中から、フェンス越しの見学者を見上げ、

両足で起立して両手を叩いて「餌をねだるクマの姿」でした💦

それを見て、人懐っこいとみるか、学習して賢いとみるか、

自分で餌を獲るということを忘れた、なんとも哀れなクマの姿でした(-_-;)

ただ餌を得るために飼いならされた、人間に「こびを売るような姿」は、

クマじゃないと思ったものです。

共存は?

クマとの共存を図るということでは、知床観光での取り組みがあります。

人里の近くでは電気柵を設けているようです。

遊歩道など人が歩けるところをあらかじめ決めておき、人側が注意するということで対応しているようです。

ですが、いずれの対策も効果が限られ、やはり市街地での共存は厳しいですね💦

最近は同じようなことが「阿寒のタンチョウヅル」にもおきています💦

タンチョウヅルは国の天然記念物として保護されています。

良いか悪いかは別として、餌付けもされています。

このタンチョウが、最近はエサを求めて、農家の牛舎の中まで入り込んで、

牛のエサを食べてしまうという迷惑行為?をしているということが報じられました。

追い払うこともままならないようで、農家の困惑している様子が見えました。

学習は・・・

このような実態を見るにつけ、

ヒグマもタンチョウヅルも野生の動物ですから、一度エサの在りかを覚えると、

どんどんエスカレートしてしまうのですね。

人里に降りてきて、エサを物色し始めた時点で、ここは立ち入ってはいけない危険な場所だということを教えなければならないのではと思います。

早い段階で、危険な場所だと学習できれば、そこには警戒して立ち入らないでしょう。

今までの報道では、目撃情報があって、住民に警戒情報は流しても、遠巻きに見守るようにしているだけなので、熊は慣れてしまって人間を怖がらなくなるようです。

パトカーのライトにも、車の音にもそのうちに慣れてしまう・・・

その様子がテレビカメラを通して私たちの目に入る・・・

何も悪そうに見えないから、クマが可哀そうという同情が生まれる・・・

クマを目撃したという初動段階で、クマを威嚇して山に返す・・・

行政は、市街地でも「威嚇できる方法」を考えることが必要です。

これから冬眠の準備のためにエサをたくさん食べる時期に入ります。

ますますクマの行動に気を付けなければなりません。

本州で言えば、ツキノワグマとかイノシシの問題にあたるのでしょうか。

どれも野生動物、人間との「共存の難しさ」を考えさせられる問題です💦

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