夫のマシュウです。
年金生活の身になって、余計な支出は極力抑えるようにしていますが、
いつも節約ばかりでは窮屈な生き方になってしまいますね💦
私たち夫婦は「二人で人生(余生)を楽しもう」をモットーに生活しています(^^)
先の短い人生に「うるおい」がなければさびしい限りですので、
文化、教養、娯楽分野に興味を持ち、そこに掛ける費用はある程度予算化して確保!
シネマ歌舞伎もその範疇です。
私がリタイヤして間もなかった昨年は、二人でシネマ歌舞伎を観賞することにハマってしまい、今年こそは全10作品のプログラムを制覇しようと目論んでいました。
ところが、義父が他界したことにより7,8月の演目は見逃してしまいました。
最近は妻も元気になりましたので、9月の演目の観賞に出掛けることにしました♪
シネマ歌舞伎「幽玄」
今回の演目は坂東玉三郎さん主演の「幽玄」
舞台演出や映像編集・監修をつとめ、能の代表演目である「羽衣」「道成寺」「石橋」を
題材に日本の「美の幽玄の世界」を描いた作品!
佐渡を拠点に活動する太鼓芸能集団「鼓動」とのコラボで、
坂東玉三郎×鼓動特別公演として平成29年9月に博多座で上演されたものでした。
全ての演目が、太鼓の響きで幽玄の世界観を表現する革新的な演出が見どころです。
私たちも、このような作品は初めてで夢中で見入りました(^^)
「羽衣」
「羽衣」は天女が置き忘れた羽衣をめぐり、漁師の白龍と、
天上の世界の戻るために返してほしいと懇願する天女の物語!
能でいうシテの天女が玉三郎さん、ワキが花柳壽輔さん。
花柳流の太鼓方14名が演奏する太鼓がリズムを刻み、場面の状況を表現します。
ある時は、小さく憂いを込めて・・・
またある時は、力強いリズムで響かせて・・・
そしてある時は、風のそよぎ、打ち寄せる波の音を・・・
太鼓がこんなに素晴らしい音色を表現できるとは!!驚きの連続!!
漁師の前で踊ったら羽衣を返してあげるからという条件で、天女は幽玄な舞を披露します。
ワキツレの12名の花柳流舞踏家による群舞も、整然とした動きの中に、
船や波、風などに、あたかも魂が宿っているように表現して迫ってきました。
「道成寺」「石橋」
「鼓動」とのコラボも注目です!
「鼓動」のメンバーは、太鼓以外にも鐘や横笛、お琴に謡(うたい)も聴かせる多才な技量を披露!
「道成寺」は有名な能楽や歌舞伎の演目でもある安珍と清姫の物語。
清姫が鐘の中に入り、蛇の舞を披露!
物語は「石橋(しゃっきょう)」に移り、今度は勇壮な獅子になって舞うというストーリー。
太鼓以外の「鼓動」の演奏が見どころです。
伝統的な能や歌舞伎とは違った、まさに「幽玄」の奥深い世界観を表現していました。
今度はぜひ「鼓動」の公演を観てみたいと思いながら、なじみのお蕎麦屋さんで
ランチをいただき帰宅。
チケット代、ランチ代、交通費、全部コミコミで7千円の支出!
早速、妻アンが家計簿に記入していましたよ・・・(^^)