夫のマシュウです。
定年退職して1年経ちましたが、急にそれまでの生活水準を下げるような節約生活はできていません。
年金が支給されるようになっても、それだけでまかなうことはとても厳しく、
結局は貯蓄を切り崩すことになります。
その貯蓄も、金利がほとんどつかない銀行に預けて置くだけなのですが、
そのようなわずかばかりの貯蓄を狙って、今日も銀行から定期貯金や投資の勧誘の電話がかかってきます。
妻アンは、そんな勧誘電話に「利息なんて銀行に出かける交通費にもならない」と、ぼやきます。
投資だって、元本が保証されるのならまだしも、ワレでもしたら直、生活に響いてきますから、慎重にならざるを得ません。
いや、リスクの大きい投資は避けるようにしています。
投資の苦い経験
実は、その昔(?)、一度だけ投資したことがあります。
それは、「ミリオン」という投資信託でした。
当時、会社が音頭を取って社員に勧めた、給料から毎月5,000円の天引きして投資信託を購入する契約でした。
「ミリオンインデックス」といわれ、株価に連動するというものでした。
まだ、経済の成長期にあり、投資初心者の私でも
この「ミリオン」をはじめた当時の株価は、3万円くらいで、それまでも株価は上昇基調にありましたので、これからも上昇が続き4万円を突破するのも時間の問題じゃないかといわれていたように思います。
ところが、景気に変調の兆しを見せ始め、瞬く間に株価が3万円どころか2万円台になってしまい・・・
えっ!これって、一番株価の高い時期に買い付けていたことになるんじゃない??
そこで、見切りのいい人は解約に踏み切り、赤字を最小限に食い止めることをしたものです。
私は決断が鈍く、また回復局面になるのでは?と思い、毎月買い付け続けていました。
見通しが甘かったです(;´д`)トホホ
その後は、景気回復のない失われた20年がはじまり、株価の低迷状態が何年も続きました。
この間、一時は株価が7千円台にまで下落したこともありました。
この間せっせと、毎月5,000円ですけど給料から天引きされていたんです。
そのうち、天引きもなくなり、いわゆる塩漬け状態になってしまいました。
この間、2008年にはリーマンショックも発生し、株価回復などいつの頃やらという状況でした。
いつも、ヤメどきを探ってはいたのですが・・・
というより、ここまできたら、それこそ株価の安い時に買い付けた効果が出るはず、そのときまではと思っていました。
昔、習った、経済の教科書では景気循環には「ジュグラーの波」があり、「クズネッツの波」もある。最悪「コンドラチェフの波」まで待とうか・・・
半分開き直りです。生活に困るような金額でもないし、ということで塩漬けしていました。
果して塩漬け投資の結果は??
ある程度の運用損は覚悟していましたが、私が退職したのを機に、老後資金を確定するために、「ミリオン」も解約して現金化することにしました。
結局、約30年近く持ち続けたことになります。
結果は、評価額は解約時の株価をもとにして決まりますので、
最終的に「約58万円ほどのプラス」となりました。
金利換算で、年率1.5%程度でしょうか。
当初は約4万円近い株価の時に買い付けていたものの、株価低迷期の7千円台の時の買い付け分が大きくなり、トータルとしてプラスに働いたようです。
とにかく、損しなくてよかった!!!
ということで、素人の投資は終わりました(^^);
投資経験から得た教訓
私の場合は、投資を勉強したわけでもなく、積極的に運用したわけでもない、
いわゆる素人のお付き合いのような投資でしたが、
①20年以上、長期間にわたって保有していたこと。
②生活に支障をきたさない範囲の金額であったこと。
が、投資結果に大きく作用したように思います。
老後の投資
私の経験をあてはめると、
①定年後、自分が何年生きられるかによりますが、10年20年スパンの長期間の投資ができるかどうか?
②基本的には貯蓄を切り崩していく老後の生活の中で、不要不急の資金的余裕があるかどうか?
などが、投資の判断材料になるかと思います。
定年後の投資には慎重でありたいものですね!