夫のマシュウです。
先日、令和2年4月分からの「年金額改定通知書」が届きました。
年金は徐々に減っていくものと思っていましたから、どのくらい減ったのか?
令和元年分の通知書を引っ張り出して比較!
減っているんじゃないか?との予想に反して、あれれ?年金が増えてる?
「特別徴収」という天引き分を差し引いた「手取り額」も若干増えているようです(笑)
にわかに嬉しくなっちゃいますが、どうして増えたの?
支給額は増えた
年金機構のホームページで確認すると今年度は「0.2%の増額」だそうです。
実は恥ずかしい話、
私は年金のことはリタイア直前に勉強会で説明されただけで、
年金額がどのように決められているかには関心がなかったんです(^_^;)
「もらえる年金額」で夫婦二人の生活をどれだけ支えることができるか?
貯えをどれだけ切り崩さなければならないか?だけにしか関心がありませんでした。
そこで、今年度の通知書を受け取った機会に頭の整理をしてみました。
計算式がある
年金額の改定の仕組みは「経済指標」を基に算出するよう法律で決められています。
老齢基礎年金額は、原則として賃金や物価の変動にあわせて改定されますが、
これに加えて「年金加入者の減少率」と「平均余命の伸び率」を毎年の年金額に反映させる「マクロ経済スライド」を適用することとされています。
年金制度維持のため、支える現役世代の賃金が伸びないのに、年金だけが物価にスライドして増えていくのを抑制するために編み出した計算方法とでもいいましょうか。
賃金や物価の伸びが大きい場合は、調整率の分だけ抑制されます。
賃金も物価もマイナスの場合は調整はなく、賃金や物価の下落分のみ年金額が下がるという仕組み!
計算式は、今年度の指標をもとに分析すると、
年金改定率=名目手取り賃金変動率×マクロ経済スライドによるスライド調整率×可処分所得割合変化率
★「名目手取り賃金変動率」というのは、前年の物価変動率(令和元年は0.5%)に、さらにその前の3年度(平成28年度~30年度)の平均の実質賃金変動率(▲0.1%)と可処分所得割合変化率(▲0.1%)を乗じて算出。
これが0.3%でした。物価は上がったけど、賃金は下がったからということでしょうか。
★マクロ経済スライドによる調整率は、公的年金被保険者数の変動率(0.2%)×平均余命の伸び率(▲0.3%)で算出し、
今年度分のスライド調整率が▲0.1%でした。
この計算の結果、今年度の年金は「0.2%のアップ」になったということなのでしょうか。
支給額は、国民年金の老齢基礎年金の満額が令和2年度は781,700円(令和元年度は780,100円)となりました。
厚生年金も同様の改定が行われています。
通知書を見ると確かに、今年の年金額と昨年の年金額を比較すると0.2%増えていました。
天引きは減った
年金から天引きされる特別徴収には「介護保険料」と「所得税」があります。
この「介護保険料」が1万円以上も減っているではありませんか。
天引きされる額が減ったために、手取りが増える結果になったのです。
こんなに減るのはおかしいんじゃない?
この機会に札幌市に問い合わせて調べることにしました。
担当者いわく「介護保険料」は所得や市民税の課税状況で変わるといいます。
私の場合は、昨年の10月分から減額されているとのこと。
介護保険料については、毎年6月中旬までに新年度の介護保険料の決定通知書が送られるので、今回の年金通知書には仮徴収の金額が記載されているとのことでした。
ということは、差し引き手取り額も増えることになったというのは、
「ぬか喜びの可能性」もあるかもしれません(^_^;)
しかし、もらえるものが増えるのはイイこと!(笑)
素直に喜ぶことにしましょう!(笑)
今後はどうなる?
ところで、令和3年4月からは現役世代の負担能力に応じた給付とする観点から、
賃金変動が物価変動を下回る場合には賃金変動にあわせて改定することが
「徹底される」ことになっているそうです💦
つまり、賃金が下がる場合は、年金も従来より下げ幅が大きくなりそうだということ⤵
新型コロナ禍の影響が、今後、現役世代の賃金にどのように影響するか心配なところです。